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アルミ鍋の黒ずみの原因と落とし方


アルミの特徴


アルミ鍋は熱伝導率が高くすばやく熱が回るので、手早く料理をすませることができ、また軽いので持ち運びがしやすいといったメリットが有ります。このアルミ鍋につかわれるアルミニウムは酸化しやすい金属で、空気に触れると酸化して酸化皮膜を形成します。これによりアルミ表面が腐食から守られているのです。この表面の薄い酸化皮膜を人工的に厚くしたのがアルマイト(陽極酸化皮膜)で腐食に強く頑強なのが特徴です。市販されてる鍋のほとんどがこのタイプになります。アルマイトは処理液の違いで硫酸(りゅうさん)アルマイト(白色アルマイト)としゅう酸アルマイト(黄色アルマイト)が有ります。強度はしゅう酸アルマイトのほうが3倍高いといわれています。

ちなみにこのアルマイトの加工技術は1924年に理化学研究所の植木栄、宮田聡の両氏によって発明されたもので、アルマイトという名も日本でつけられたものです。英語でもalumite、almiteと表記します。


アルマイトが傷つく理由


アルミは強酸性、強アルカリ性に弱いので酢などの酸性の物を使用した料理や、コンニャク、重曹などのアルカリ性の強い食材を使った料理はなるべく避けたほうがいいです。表面の酸化皮膜が溶解して薄くなりアルミ表面が露呈してしまいます。またストーブなどで水を継ぎ足ししながら沸かし続けるのもよく有りません。本来水道水はpHは中性に近く、酸、アルカリのどちらかに極端に傾いてはいないのですが、水道水を沸騰させていくと徐々にアルカリ性に傾いていきます。これはなぜかというと水道水には溶存ガスである酸素や炭酸ガス、塩素ガスが溶けており、それがミネラル分とバランスをとって中性に近い数値となっています。これが沸騰させることにより溶存ガスの方が抜けていき、残されたミネラル分の濃度が高くなっていくことでアルカリ性に傾いていきます。このアルカリ性の水に長時間さらされることで表面の酸化皮膜にダメージが出てくるわけです。

また空焚きも厳禁です。アルミ素地と酸化皮膜の熱膨張率は微妙に異なりますので、高温で長時間熱していると、熱膨張率の違いからひびがはいってしまいます。ひび部分に露呈したアルミ素地が腐食の影響を受けてしまうというわけです。ステンレス製のたわしなどでごしごしこすったりしても酸化皮膜がきずついてしまうので、やわらかいスポンジと中性洗剤であらうといいでしょう。

アルマイトが溶解、はがれてしまう要因
  • 酸性の強い食材を使った料理
  • アルカリ性の強い食材を使った料理
  • 継ぎ足しで水を沸かし続ける
  • 空焚き
  • ステンレス製たわしでこするなど


黒ずみの原因


アルミニウムにできる黒ずみは、このようにして酸化皮膜が傷ついてはがれてしまいアルミ素地が表面に出てしまったことが原因です。露呈されたアルミ素地が水分と反応して水酸化アルミニウムを形成し、それが水分中のミネラル(カルシウムや銅など)と複雑な化学反応を繰り返すことで、黒く変色して見えるようになります。これを黒色化反応と呼びます。水酸化アルミニウムは体に無害な成分でそのままにしていても問題ありません。

ちなみに水酸化アルミニウムも酸化皮膜であるアルマイトの一種でベーマイトとも呼ばれます。水酸化アルミニウムだけなら見た目は白っぽいのですが、カルシウムや銅などその他のミネラルと反応すると黒色や褐色などの色に変化します。


黒ずみ対策


できてしまった黒ずみですが、レモンを輪切りにしてよくこすってみたり、リンゴの皮や芯を水にいれて15分ほど沸騰させてみると、それらに含まれる酸が黒ずみを取ってくれます。これでも完璧に落ちない場合もあります。その時はクレンザーやスチールたわしで根気強く取ってください。

しばらくすれば再び空気中にて酸化皮膜が形成されますが、それ以前に使ってしまうと再び黒色化反応を起こしてしまいます。黒ずみを落としたアルミ鍋はそのままにしないでとぎ汁を10〜15分ほど沸騰させてやると良いです。こうすることでアルマイトに似た皮膜が形成されます。ただしアルマイトほどではないので、定期的にすることをおすすめします。


まとめ


まとめるとアルミ鍋は表面を腐食から守るために強化された酸化皮膜であるアルマイトで覆われています。アルマイトは強い酸やアルカリ、空焚き、ステンレスたわしなどの強い刺激に弱く、アルマイトがはがされると黒ずみや腐食などの原因となります。黒ずみは水と酸素が反応した水酸化アルミニウムと各種ミネラルとの反応によりできます。黒ずみをとるならレモンやりんごの皮を水に入れて煮込むといいでしょう。食品の酸を利用して黒ずみをとることができます。黒ずみをとった後は再び酸化皮膜を形成させるためとぎ汁を煮込むといいです。ただしこれも完璧ではないので定期的に行う必要が有ります。




※ 参考文献
お手入れの教科書
掃除・収納のきほん
科学的に正しい暮らしのコツ


最終更新日 2015/11/01
公開日 2004/04/23
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