ブロッコリーもしっかりと保存方法を実践すれば、鮮度を維持したまま保存できますが、今回あえて袋にも入れないでそのまま保存した場合、どうなるかを検証してみました。
それでは実際に検証してみることにします。ブロッコリーをキッチンペーパーで包んだり、ポリ袋に入れたりはせず、このまま室内で常温で保存します。
このように初日の状態ではつぼみも濃い緑でしっかりと締まっています。
こちらは3日目ですが、横から伸びる茎葉はしなっと垂れ、締まっていたつぼみも開いてきています。
5日目ではさらにつぼみが開いてきて、だいぶ隙間ができてきて来ています。
1週間目ではここまで大きく蕾同士が開いてきてしまいました。
初日から1週間目までの変化を並べるとこんな感じです。3日目、5日目、1週間目と徐々に隙間が広がっているのがわかるかと思います。
つぼみが開いていく様子がわかりやすいよう、次は上からの変化も見ていきます。まずは1日目です。
3日目では一部でつぼみが開いてきています。
5日目では全体的にかなりつぼみが開いてきて、隙間ができています。
1週間目では蕾がすっかり開ききってしまっています。
初日から1週間目までの変化を並べるとこんな感じです。3日目、5日目、1週間目とこちらも隙間がどんどん広がっているのがわかるかと思います。
切り口の変化の様子はこんな感じです。まずは1日目です。色もきれいで乾燥もしていません。
3日目では表面がやや乾燥してきています。
5日目では若干色が変わってきています。
1週間目ではさらに少し変色が進み、ハリもややなくなってきています。
初日から1週間目までの変化を並べるとこんな感じです。徐々に乾燥して変色しているのがわかるかと思います。
日を追うごとに乾燥してつぼみが開いていったブロッコリーですが、見た目の変化だけでなく重さの方はどうなっているのでしょうか。まずは初日です。重さは447.6gです。
これが3日目では411.3gで初日からは8.2%減に、5日目では378.6gで初日からは15.5%減に、1週間目では351.2gで初日からは21.6%減になっています。
日を追うごとにどんどんと重さが減っているのがわかるかと思います。やはり何もせずに野菜室で保存すると、乾燥がどんどん進んでしまうようです。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日のそのまま保存するブロッコリー | 447.6g |
3日目のそのまま保存したブロッコリー | 411.3g(-8.2%) |
5日目のそのまま保存したブロッコリー | 378.6g(-15.5%) |
1週間目のそのまま保存したブロッコリー | 351.2g(-21.6%) |
ちなみに保存1日目の室内の気温は13度で、湿度は60%でした。
3日目の気温は13度で、湿度は61%でした。
5日目の気温は13度で、湿度は63%でした。
1週間目の気温は12度で、湿度は59%でした。
次に野菜室で保存した場合はどうなるかを見てみることにします。ちなみにブロッコリーはそのままだとエチレンガスが出て他の野菜の成長や傷みが出るのを速めてしまいます。
なのでまずはつぼみ部分をキッチンペーパーで包みます。
次に全体をラップで包みます。
これをポリ袋に入れて口をしめてから野菜室で保存します。
まずは1日目です。色も濃い緑でつぼみもしっかりと締まっています。
こちらは1週間たったものです。茎断面は黒っぽく変色してきてはいますが、つぼみ自体はしっかりと締まったままです。
並べるとこんな感じです。並べてもほとんどつぼみ部分にはほとんど変化がないのがわかるかと思います。
そのまま保存したものと並べるとこんな感じです。同じ1週間保存したものでも蕾の締まり具合が全然違うのがわかるかと思います。
切り口の変化の様子はこんな感じです。まずは1日目です。
1週間目では表面がやや乾燥して少し変色してきています。
並べるとこんな感じです。やや乾燥して変色しているのがわかるかと思います。
そのまま外で保存したものと並べるとこんな感じです。こちらもそのまま保存した方がややしなっとしてハリがないです。
重さの方は1日目は546.3gです。
1週間目の重さは542.0gで、初日の546.3gと比べると0.8%減ですんでいます。
そのまま外で保存したものと比べるとこんな感じです。重さの減りはそのままがかなり多いです。3重に包んだ方はほとんど減っていません。
ちなみに今回の検証については以下の動画でも詳しく取り上げているので、併せて参考にしてみてください。
今回はブロッコリーを何もせずそのまま保存するとどうなるかを検証しました。何もしないで外で保存すると、3日目の時点でもつぼみが開き始め、1週間もすると かなり大きく開いてしまいます。
一方保存方法を実施しすれば、1週間たってもつぼみもしっかりととじたままで、ハリやみずみずしさも維持することができます。なので保存するなら3重に包んで野菜室で保存する方法をおすすめします。