ブロッコリーは保存するなら冷蔵庫の野菜室よりも実は冷蔵室の方がいいといわれています。実際にどの程度差が出るのか気になったので、今回は冷蔵室と野菜室それぞれでブロッコリーを保存してみてどのような違いが出るのかを検証してみることにします。
ちなみにきゅうりの保存の適温は0度から5度くらいだそうです。で野菜室の温度は5〜10度で、冷蔵室は0〜5℃なので、やや気温が高くて味や食感が落ちてしまうそうです。
それでは実際に検証してみることにしましょう。まずは保存の仕方を解説します。このようにブロッコリーのつぼみの部分をキッチンペーパーで包みます。
その上から全体をラップで包みます。
これをポリ袋に入れ軽く口を締めます。あとはこれを冷蔵庫の冷蔵室で保存します。
ちなみにブロッコリーを3重に包むのは、ブロッコリーはエチレンガスが豊富で、エチレンガスは野菜の成長を促し、傷むのも早めてしまうそうです。なので他の野菜への影響を抑えるためにしっかりと3重に包んで保存するわけです。
初日の状態はこんな感じです。つぼみの色も濃く、ハリつやもありみずみずしいです。
こちらは3日目です。見たところ緑のつぼみに特に変化は見られません。下の太い芯の一部断面に少し変色が見られます。
ちなみに外に出して結露がついた場合はキッチンペーパーなどでブロッコリー表面やラップ、ポリ袋の内側をよくふいてから保存しなおすといいです。
こちらは1週間目です。緑のつぼみ部分は特に大きな変化見られません。下の芯の断面はやや変色が進んでします。
こちらは2週間目です。下の芯の断面は変色してきていますが、つぼみ自体は特に大きな変化は見られません。
並べてみるとこんな感じです。左上から1日目、3日目、さらに左下から1週間目、2週間目の冷蔵室で保存したブロッコリーです。
つぼみ自体はそこまで大きな変化は見られないのがわかるかと思います。
ブロッコリーのカットした断面の変化も見ていきます。まずは1日目です。色もきれいでみずみずしいです。
こちらは3日目です。ほとんど変化はありませんが、縁のあたりで若干変色が見られます。
こちらは1週間目です。少し変色が進んでいますが、まだ比較的奇麗です。
こちらは2週間目です。端の方はやや変色が進んでいますが、他はそんなに変わりません。
並べてみるとこんな感じです。左上から1日目、3日目、さらに左下から1週間目、2週間目の冷蔵室で保存したブロッコリーの断面です。
初日からは変色はしてきていますが、比較的奇麗な状態を維持しています。
それから重さの変化を見ていくとこんな感じです。初日の重さは236.1gです。そこから2週間目までの重さの変化はこんな感じです。3日目は230.5g(-2.4%)、1週間目は228.3g(-3.4%)、2週間目は226.3g(-4.2%)です。
2週間たっても重さはそんなに変化していません。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日の冷蔵室で保存するブロッコリー | 236.1g |
3日目の冷蔵室で保存したブロッコリー | 230.5g(-2.4%) |
1週間目の冷蔵室で保存したブロッコリー | 228.3g(-3.4%) |
2週間目の冷蔵室で保存したブロッコリー | 226.3g(-4.2%) |
比較のために同じように3重に包んで、冷蔵庫の野菜室で保存したものも見ていきます。
こちらは初日の状態です。
こちらは3日目です。特に変化は見られません。
こちらは1週間目です。緑のつぼみ部分はそんなに変化は見られません。下の芯断面は少し変色が見られます。
こちらは2週間目です。見た目に大きな変化は見られません。
並べてみるとこんな感じです。左上から1日目、3日目、さらに左下から1週間目、2週間目の野菜室で保存したブロッコリーです。つぼみ自体に大きな変化が見られないのがわかるかと思います。
冷蔵室で保存したブロッコリーと比べるとこんな感じです。見たところどちらもそんなに違いは見られません。
カットした断面の変化を見ていくとこんな感じです。まずは1日目です。
こちらは3日目です。ほとんど変化は見られません。
こちらは1週間目です。ほとんど変化は見られません。
こちらは2週間目です。端の一部がやや変色しています。
並べてみるとこんな感じです。左上から1日目、3日目、さらに左下から1週間目、2週間目の野菜室で保存したブロッコリーの断面です。色は変色してきてはいますが、こちらも比較的奇麗な状態です。
冷蔵室で保存したブロッコリーの断面と比べるとこんな感じです。どちらもそんなに違いは見られません。
それから重さの変化を見ていくとこんな感じです。初日の重さは319.3gです。そこから2週間目までの重さの変化はこんな感じです。
そこから2週間目までの重さの変化はこんな感じです。3日目は316.7g(-0.9%)、1週間目は314.3g(-1.6%)、2週間目は310.5g(-2.8%)です。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日の野菜室で保存するブロッコリー | 319.3g |
3日目の野菜室で保存したブロッコリー | 316.7g(-0.9%) |
1週間目の野菜室で保存したブロッコリー | 314.3g(-1.6%) |
2週間目の野菜室で保存したブロッコリー | 310.5g(-2.8%) |
見た目に関しては冷蔵室で保存したものも野菜室で保存したものもほとんど違いは見られませんでしたが、味に差は出ているのででしょうか。気になったので食べ比べてみました。
まずは冷蔵室と野菜室で保存したブロッコリーをレンジで加熱してから食べて見ることにします。まずはブロッコリーをよく洗います。洗ったら食べやすい大きさにカットして耐熱容器に入れます。
上からラップをして100g当たりでレンジで600Wなら2分、500Wなら2分30秒加熱します。
こちらは冷蔵室で2週間保存したブロッコリーをレンジで加熱したものです。味の方はしっかりとブロッコリーの味がしておいしかったです。
一方こちらは野菜室で2週間保存したブロッコリーをレンジで加熱したものです。食べて見ましたが、こちらもしっかりとブロッコリーの味がしました。正直食べ比べてみましたが、違いはほとんどわかりませんでした。
次はレンジではなく茹でてから食べ比べてみることにします。鍋に水を入れ、水1リットルに対して塩大さじ1加えて沸騰させます。沸騰したらブロッコリーを加えて2分ほど茹でます。
こちらは冷蔵室で保存したブロッコリーを茹でたものです。塩ゆでしたことでブロッコリーの甘みが強調され、おいしかったです。
一方こちらは野菜室で保存したブロッコリーを茹でたものです。こちらもしっかりと甘みがあっておいしかったです。やはり茹でた場合でも冷蔵室で保存したものも野菜室で保存したものも、たいして味に違いはありませんでした。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はブロッコリーを冷蔵室で保存した場合と野菜室で保存した場合のどちらがいいのかを検証しました。一般にはブロッコリーは冷蔵室で保存した方がおいしさを維持できるといいますが、2週間保存して野菜室で保存したものと食べ比べてみましたが、はっきりとわかるような味の違いは感じられませんでした。
また見た目もどちらか一方が特に鮮度が落ちているというようなこともありませんでした。
わざわざ冷蔵室がいっぱいでも無理してブロッコリーを冷蔵室で保存している方もいるかもしれませんが、冷蔵室で保存しても野菜室で保存しても、見た目や食べて見てはっきりとわかるような違いは見られません。
なので冷蔵室での保存に無理にこだわらないで、冷蔵室、野菜室どちらか空いてる方で保存するといいです。私は冷蔵室がいっぱいになることが多いので、ブロッコリーは野菜室で保存することが多いです。