パプリカの冷蔵庫の野菜室で保存すると長持ちしますが、その際そのままポリ袋に入れて保存した方がいいのか、それとも新聞紙で包んでからポリ袋に入れて保存した方がいいのか悩むところです。
そこで今回は実際に両方の保存方法を試してみて、両者にどのような違いが出るのかを検証してみます。さらにポリ袋にも入れずにそのまま保存した場合の変化についても見ていきます。
そもそもなんで新聞紙で包むのかというと、そのままポリ袋に入れると、パプリカから出る水分で蒸れて、水滴がついてパプリカの傷みが早くなるからだそうです。
それでは実際に検証してみることにします。まずは今回新たに検証するポリ袋にそのまま入れて保存する場合を見ていきます。このようにポリ袋に入れて保存します。
まずは1日目の状態です。ハリつやもよく奇麗です。
3日目の状態です。特に変化は見られません。ちなみに包んでいたポリ袋ですが、中に特に結露などは見られません。
冷えた野菜室から26度ほどの室温に出して10分ほどたったので、気温の差で若干曇った感じはありますが、野菜室に入っている段階では特に結露などはありませんでした。
外に出して結露がついた場合はキッチンペーパーなどでパプリカ表面やポリ袋の内側をよくふいてから保存しなおすといいです。
1週間目の状態です。特に変化は見られません。
2週間目の状態です。やはり特に変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左から1日目、3日目、左下から1週間目、2週間目のポリ袋に入れて野菜室で保存したパプリカです。並べて見ても特に変化がないのがわかるかと思います。
2週間ポリ袋に入れて保存したパプリカをカットしてみるとなかはこんな感じです。断面もきれいで、種も白くてきれいな状態です。
それから重さの変化を見ていくとこんな感じです。初日の重さは183.7gです。
そこから2週間目までの重さの変化はこんな感じです。1日目は183.7g、3日目は183.7g、1週間目は183.5g(-0.2%)、2週間目は182.4g(-0.8%)です。2週間たってもそんなに重さは減っていません。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日のポリ袋に入れて保存するパプリカ | 183.7g |
3日目のポリ袋に入れて保存したパプリカ | 183.7g |
1週間目のポリ袋に入れて保存したパプリカ | 183.5g(-0.2%) |
2週間目のポリ袋に入れて保存したパプリカ | 182.4g(-0.8%) |
つぎに新聞紙で包んでからポリ袋に入れて保存する場合を見ていきます。まずはこのようにパプリカを新聞紙で包みます。これをポリ袋に入れ軽く口をしめてから冷蔵庫の野菜室で保存します。
まずは1日目です。
こちらは3日目です。特に変化は見られません。ただへたの先の方が少し変色してきています。
こちらは1週間目です。へた先はやや変色していますが、それ以外は特に変化は見られません。
こちらは2週間目です。へた先の変色は見られますが、それ以外はやはりそんなに変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左から1日目、3日目、左下から1週間目、2週間目の新聞紙に包んでポリ袋に入れてから野菜室で保存したパプリカです。黄色い果実自体はほどんど変化してませんが、へた先がやや茶色に変色してきているのがわかるかと思います。
そのままポリ袋に入れて保存したものと並べるとこんな感じです。どちらも黄色い果実はハリもありきれいですが、へた先はそのまま保存した方はあまり変色は見られません。
2週間新聞紙で包んだからポリ袋に入れて保存したパプリカをカットしてみるとなかはこんな感じです。こちらも断面はきれいで、種も白くてきれいな状態です。
そのままポリ袋に入れて保存したものと並べるとこんな感じです。パプリカ断面や種の色に関してはどちらもきれいで、ほとんど違いは見られません。
それから重さの変化を見ていくとこんな感じです。初日の重さは171.7gです。
そこから2週間目までの重さの変化はこんな感じです。1日目は171.7g、3日目は171.5g(-0.2)、1週間目は170.5g(-0.7%)、2週間目は169.1g(-1.6%)です。こちらも2週間たってもそんなに重さは減っていません。
そのままポリ袋に入れて保存したパプリカと重さの変化を比べるとこんな感じです。どちらも重さの減りは少ないですが、若干そのままポリ袋に入れた方が重さの減りは少ないです。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日の新聞紙で包んで保存するパプリカ | 218.6g |
3日目の新聞紙で包んで保存したパプリカ | 218.3g(-0.2%) |
1週間目の新聞紙で包んで保存したパプリカ | 217.7g(-0.5%) |
2週間目の新聞紙で包んで保存したパプリカ | 217.1g(-0.7%) |
ちなみにポリ袋にも入れないでそのまま保存した場合がどうなるかも見ていきます。こちらは1日目です。ハリもあってきれいです。
こちらは1週間目のものです。乾燥して表面がところどころ凹んでいます。
並べるとこんな感じです。1週間でかなり表面が凸凹してきているのがわかるかと思います。
そのままポリ袋に入れて保存したパプリカと新聞紙で包んでからポリ袋に入れて保存したパプリカと比べるとこんな感じです。見た目のハリがかなり違うのがわかるかと思います。
重さの方は1日目は177.6gです。
これが1週間目では163.9gと7.8%減少しています。やはり何もしないでそのまま保存すると大きく乾燥が進んでしまうようです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はパプリカを保存する場合は新聞紙で包んでからポリ袋に入れて保存した方がいいのか、そのままポリ袋に入れて保存した方がいいのか、どちらがいいのかを検証しました。
心配していた結露ですが、野菜室に入れたままなら特に結露が発生することもありませんでした。外に出すと気温の差で結露がつくこともありますが、その場合はキッチンペーパーなどでしっかりと拭いてから保存しなおすといいです。
結露対策で新聞紙に包んでからポリ袋に入れた方は、黄色い果実自体はそんなに大きな変化はありませんでしたが、へた先がやや変色したのと、重さの減りも若干ですが多かったです。
へた先の変色が少なかった点と、重さの減りが若干少なかった点、新聞紙で包む手間がかからないという点で、保存するならそのままポリ袋に入れて保存する方法をおすすめします。