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結婚へのお祝い金・ご祝儀の渡し方、金額の相場について


結婚のお祝い金・ご祝儀はどうすればいいのか?


結婚の披露宴に招待された際に気になるのはお祝い金、ご祝儀をどうするかではないでしょうか。いつ渡せばいいのか、どの程度の金額を渡せばいいのかなどわからない点も多いかと思います。そこで今回は結婚のお祝い金・ご祝儀を渡す時期・タイミングと、金額の相場、ご祝儀袋の選び方やふくさの包み方について詳しく見ていくことにします。





お祝い金はいつ渡す?


主流は当日受付で、本来は事前に渡す

結婚式のお祝い金を渡すタイミングですが、最近では披露宴当日に受付で渡すのが一般的です。しかしながら本来は招待状が届いたら、出席に関わらずすぐに送るのがマナーです。慶事は何よりも先にすることで、祝う気持ちを表すことにつながるとされているからです。結納がすんでから遅くても挙式1週間前までの吉日を選んで直接先方のお宅まで持参します。なお持参する場合は事前に連絡を取りましょう。訪問日は吉日がよいですが先方の都合を優先します。

吉日とはいつ?

吉日とは「大安」「一粒万倍日」「天赦日」などです。大安は6日に1度、一粒万倍日は月に4〜7回、天赦日は1年に4〜5回あります。

六曜、大安の画像

伺う時間帯は?

届ける時間帯は正午までがよいとされます。先方が午後に予定を入れやすいようにとの配慮から、祝い事では午前中の訪問が好まれてきました。最近では午後2時までなら大丈夫なようです。

訪問時のお祝いの言葉

訪問時の挨拶では「ご結婚おめでとうございます。本日はお祝いのしるしに、心ばかりの品をお届けに参りました。どうぞお納めください。」もしくは「ご結婚おめでとうございます。これは私からのお祝いの気持ちです。新居で使っていただければと思って選びました。」などというといいです。

遠方の場合は?

遠方だけど事前に渡したいという方は郵送も1つの方法です。その場合はお祝いのメッセージも付け加えて起きましょう。郵送は現金書留で行うといいでしょう。郵送の場合も祝儀袋に入れて表書きをし、現金書留で送るといいです。

事前訪問にこだわらなくてもいい

本来は先方宅まで持参するのがマナーですが、結婚式披露宴前は準備等で忙しくバタバタしているものです。当日受付で渡すのもこうした手間をかけさせないようにとのある意味気づかいだといえます。ですからどちらを選んでも特に悪いということはありません。

すでに持参済みの場合当日の受付では?

すでに事前にお祝い金・ご祝儀を渡している場合は、当日の披露宴受付では「お祝いは前もって差し上げてございます」と伝えて芳名帳に記帳するだけでいいです。


持参するときはふくさで包む


ご祝儀袋を持参するときはふくさに包んで持参しましょう。受付でふくさから取り出しご祝儀袋を渡します。ふくさとは贈答品の日焼けを防ぎ、埃や垢がつかないようにするために包む綿布のことです。色は紫なら慶事、弔事両方で使えます。ふくさに包むことで大切に持ってきましたという気持ちを表すことができます。ふくさは最終的に正方形のふくさの上にご祝儀袋をおき、角を左→上→下→右の順で折っていき、最終的に折る部分が左側にくるようにします。慶事では左側ですが、弔事で包む場合は右側にくるようにします。



お祝い金の金額はどのくらいが普通?


奇数が好まれる

お祝い金の金額として好まれる数字は、縁起がいいとされる奇数が多いです。1、3、5、7万円などです。偶数は割り切れるということで本来避けられますが、2という数字は例外で「一対・ペア」としてよく使われています。奇数のお札を2枚入れるとよいでしょう。4と9という数字は「死」や「苦」を連想させるため避けたほうがいいです。それからお札はなるべくきれいでしわのないものがよいです。新札がいちばんベストですね。

お祝い金の意味は食事代とお祝いの気持ち

具体的な金額ですが、お祝い金には食事代と、お祝いの二つの側面があります。食事代については 式場の格式等を考慮して、お祝いに関しては相手との関係などから判断しましょう。関係が深くなるほど金額は大きくなります。一般的には3万円が平均です。夫婦で参加する場合には一人2万5千〜3万5千として5万円〜7万円が目安です。

披露宴に参加しない場合は

親しい間柄だけど都合でどうしても参加できない。しかしお祝い金は送りたいという場合には、一週間前に直接でもかまいませんし、郵送でも大丈夫です。金額は披露宴に参加した場合の半額が目安ですが、平均は5000円〜1万円です。

式をあげない場合のお祝い金は?

お祝い金の内訳は3万円ならだいたい食事代2万円、祝い金1万円です。式をあげずに食事代が必要ないならお祝い金は1万円くらいが適当でしょう

結婚祝いの金額の目安
贈り先20歳代30歳代40歳代50歳代
勤務先の同僚・上司30,00030,00030,00030,000
兄弟・姉妹50,000100,000100,000-
おい・めい-30,00050,000100,000
いとこ30,00030,00050,000-
友人、知人30,00030,00030,00030,000


ご祝儀袋は?


水引は結びきりで

お祝い金を入れるご祝儀袋ですが、中身の金額とのバランスを考えて選ぶようにしましょう。祝儀袋の水引には「紅白、金銀、金赤、金一色」のどれかをえらびます。結び方には、一度結んだらほどけない結び切りと、何度でも結ぶことのできる蝶結びがあります。一般的な祝事では蝶結びでかまいませんが、結婚式では「何度も繰り返す」が連想される蝶結びは厳禁です。一度結べばほどけない結び切りが適切です。5000円程度ならシンプルな結びきりで1万〜2万円なら下の図のようなあわじ結びと呼ばれる結びきりのものを選びます。3万円以上なら金額に応じてさらに複雑な結びきりのものを選ぶといいでしょう。

ご祝儀袋表の記載例

のしの上部には「寿」もしくは「御礼」のもじを、下部にはフルネームを記入しましょう。連名で2名3名で出す場合は、中央に目上の人の名前を書き以下左に続けます。4名以上の場合は代表者の名前を中央に書き、左にやや小さく「外一同」と書き、全員の名前を書いた別紙を中に入れておきます。



金額の書き方

中袋の表面中央には金額を書き、裏面の左側には表面の金額よりも小さめに住所と名前を書きます。金額は略式だと「金五千円」「金一万円」というように書き、正式では「金伍阡圓」「金壱萬圓」と書きます。本来は正式ですが略式でもかまいません。よく使われる数字や漢字は以下のようなものです。括弧表記されているものは正式と略式で表記が異なるもので、カッコ内は略式表記になります。

壱(一)、弐(二)、参(三)、四、五、六、七、八、九、拾(十)、百、阡(千)、萬(万)、阡(千)、圓(円)、金


お祝い品を送る場合は?


事前に希望を聞いておく

お祝い品は現金とは違い披露宴当日に持参するのはマナー違反です。事前に送るようにしましょう。品物に関しては相手が親しい間柄なら事前に連絡して予算を告げ相手の希望を聞くとよいです。そうでない場合には生活必需品または現金が無難でしょう。お祝い品にはメッセージを添えるとよいです。

割れ物や切れ物はタブー?

お祝い品ですが、昔は陶器やガラスなどの割れ物、包丁やはさみなどは、二人のなかが割れる、二人の仲を切り裂くなど縁起を担いでか嫌われていたようです。ですが最近ではこうしたこだわりも少ないです。相手がそうした格式を重んじる方でしたら避けた方がいいでしょうが、そうでなければ特に気にしなくてもよいでしょう。

割れ物と切れ物の画像

お祝い品の定番は?

実際結婚のお祝い品の各種ランキングを見てもティーカップセットや食器セットが上位に来ています。ほかにも時計やアルバム、キッチン用品、バス・トイレタリーセット、鍋・ケトルなどもお祝い品の定番のようです。お祝い品については結婚のお祝い品は現金と品物どちらがいい、贈り物の選び方や金額の相場は?でも詳しく解説しています。

当日の受付での対応は?

当日の披露宴への参加ですが、受付では芳名帳に記帳だけで結構です。受付の方にはお祝いの言葉と、「お祝いは前もって差し上げてございます」などの断りを告げておけばよいでしょう。


子供も招待された場合は


親と一緒に子供も招待された場合は、基本的には子供の分は考えなくてもいいです。なぜなら本来ご祝儀はお祝いの気持ちを表すものだからです。とわいえ子供用に席や食事なども用意されるので、その場合は大人二人分のご祝儀に加え、大人1人分のご祝儀の金額の3分の1から半分程度をプラスするといいでしょう。


会費制パーティーの場合は?


会費制パーティーの場合は参加すること自体がお祝いになるので、会費以外のものは必要は有りません。祝儀袋に入れずに受け付けで財布から直接現金を取り出しても特にマナー違反では有りません。封筒で渡す場合も中身の金額を確認してもらうようにしましょう。





※ 参考文献
決定版冠婚葬祭マナー事典
さすが!と言われる図解ビジネスマナー
すべてがわかる冠婚葬祭マナー大事典
大人のマナー便利帳
社会人のためのマナーとルール
三越伊勢丹の最新儀式110番
正しいマナー&こんな時どう言う事典


最終更新日 2017/11/29
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この記事を書いた人

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生活知恵袋の管理人で管理人の名前も生活知恵袋といいます。料理雑学研究家です。2002年より当サイトを運営。野菜を中心に食品に関する見分け方や保存方法などを、実際の検証とともに解説した記事を多数執筆。光熱費や水道代の節約、衣服や住まい、掃除に関する豆知識も紹介。

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