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茹でた、レンジ、炒めたピーマン100g分は生のピーマンなら何g必要?重量変化率から計算してみた

レンジのピーマンと茹でたピーマンと炒めたピーマンの画像

はじめに

レシピによっては茹でたピーマン100g、レンジで加熱したピーマン100g、炒めたピーマン100gなど、生ではなく加熱調理した後での分量を指定しているものもあります。

この場合生のピーマンでどのくらいの量を用意すればいいのかが、なかなかわかりづらいものです。そこでまずは生のピーマン100gを加熱調理した場合の、それぞれの重さの変化率(重量変化率)を計算します。

それをもとに茹でたピーマン100g、レンジで加熱したピーマン100g、炒めたピーマン100g分用意するには生のピーマンを何グラム用意すればいいのかを計算していきます。

ピーマンを茹でた時の重さの変化

ピーマンをカットする

まずはピーマンを茹でてみます。ピーマンのへたと種を取ったら、細切りにします。この時の重さは100.0gです。

茹でる前のピーマン100g

ピーマンを茹でる

こんどはこれを茹でていきます。まずは鍋に水を入れて沸騰させたら、細切りにしたピーマンを入れて茹でます。1分ほど茹でたらざるに上げます。

細切りにしたピーマンを茹でる

茹でたピーマンの重さの変化

茹でたピーマンの重さは91.3gです。重さは8.7%減って、当所の100gの91.3%になっています。ちなみに日本食品標準成分表2020年版では茹でた時の重量変化率は記載されていません。

茹でたピーマン91.3g

並べてみるとこんな感じです。左は茹でる前のピーマンで、右は茹でた後のピーマンです。茹でると若干しなっとしています。

茹でる前のピーマンと茹でたピーマン

茹でたピーマン100g分は生のピーマンだと何グラム?

では茹でたピーマン100g分を用意したい場合、生のピーマンに換算するとどのくらいになるのでしょうか。

これを求める場合は100gを上で調べた重量変化率で割るといいです。100を91.3で割った109.5gの生のピーマンを用意すれば、茹でた時に100gになります。

ピーマンをレンジにかけたときの重さの変化

ピーマンをレンジで加熱する

次はピーマンをレンジで加熱してみます。こちらも同じようにへたと種を取って細切りにします。重さは100.0gです。

レンジで加熱する前のピーマン100g

これを耐熱容器に入れ、上からラップを軽く被せます。

細切りにしたピーマンをレンジで加熱

これでレンジで加熱します。加熱時間は600Wなら1分30秒、500Wなら1分50秒です。

レンジにかけたピーマンの重さの変化

レンジにかけると重さは87.9gです。重さは12.1%減って、当所の100.0gからは87.9%になっています。

レンジで加熱した後のピーマン87.9g

並べてみるとこんな感じです。左はレンジにかける前のピーマンで、右はレンジにかけた後のピーマンです。若干しなっとしていますがそこまで変化はありません。

レンジで加熱する前のピーマンと後のピーマン

レンジで加熱したピーマン100g分は生のピーマンだと何グラム?

レンジで加熱したピーマン100g分を用意したい場合、生のピーマンに換算するとどのくらいになるのでしょうか。

これを求める場合は100gを上で調べた重量変化率の87.9%で割ってやるといいです。その結果は113.7gとなりました。レンジで加熱したピーマン100分用意したい場合は、生のピーマンを113.7g用意するといいことになります。

ピーマンを炒めた時の重さの変化

ピーマンを炒める

最後にピーマンを炒めた時の重さの変化を見ていきます。こちらも同じようにピーマンのへたと種を取り除き、細切りにします。重さは100.7gです。

炒める前のピーマン100g

フライパンに油を小さじ1ひいてからピーマンを加え、ピーマンに火が通るまで炒めます。

細切りにしたピーマンを炒める

炒めたピーマンの重さの変化

ピーマンを炒めると重さは93.1gです。重さは7.6%減って、当所の100.7gからは92.4%になっています。ちなみに日本食品標準成分表2020年版では炒めた時の重量変化率は96%となっているので、それよりも少し少ない数値となりました。

炒めた後ののピーマン93.1g

並べてみるとこんな感じです。左は炒める前のピーマンで、右は炒めた後のピーマンです。こちらは脂で炒めたので表面がテカテカしています。

炒める前のピーマンと後のピーマン

炒めたピーマン100g分は生のピーマンだと何グラム?

炒めたピーマン100g分を用意したい場合、生のピーマンに換算するとどのくらいになるのでしょうか。

これを求める場合は100gを上で調べた重量変化率の92.4%で割ってやるといいです。その結果は107.4gとなりました。炒めたピーマン100分用意したい場合は、生のピーマンを107.4g用意するといいことになります。

調理法ごとの重さの変化を比較

茹でたピーマン、レンジで加熱したピーマン、炒めたピーマンを並べるとこんな感じです。重さの減りはレンジにかけたピーマンが最も大きく12.1%減で、ついで茹でたピーマンが8.7%減、最後は炒めたピーマンの7.6%減でした。

茹でたピーマンとレンジで加熱したピーマンと炒めたピーマンの重さの変化

加熱調理したピーマン100gに必要な生のピーマンの量は?

茹でたピーマン100g、レンジで加熱したピーマン100g、炒めたピーマン100gに必要な生のピーマンの量を並べるとこんな感じです。

茹でたピーマン100gなら生のピーマンは109.5g、レンジで加熱したピーマン100gなら生のピーマンは113.7g、炒めたピーマン100gなら生のピーマンを107.4g用意すればいいいです。

茹でたピーマン100gとレンジで加熱したピーマン100gと炒めたピーマン100gに必要な生のピーマンの分量

ピーマン1本の重さは?

茹でたり炒めたりする前の生のピーマン1本の重さはどのくらいなんでしょうか。大体ピーマンは40gほどで、大きなものだと50g、小さなものだと30gほどです。ピーマンの重さについてはピーマンの重さは1個で何グラム、大きさやカロリーは?でも詳しく取り上げています。

まとめ

今回は茹でたピーマン、レンジで加熱したピーマン、炒めたピーマンの重さがどのくらい減るのかを実際に計ってみました。

そのうえで調べた重量変化率をもとに茹でたピーマン100g、レンジで加熱したピーマン100g、炒めたピーマン100g用意するのに生のピーマンが何グラム必要かを計算しました。

レシピによっては加熱調理後の分量で指定している場合もあります。今回の検証を加熱調理前の生のピーマンがどのくらい必要なのかを計算する際の参考にしていただけると幸いです。

最終更新日 2022/05/17

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生活知恵袋の管理人で管理人の名前も生活知恵袋と申します。料理研究家です。2002年より当サイトを運営。野菜を中心に食品に関する見分け方や保存方法などを、実際の検証とともに解説した記事を多数執筆。光熱費や水道代の節約、衣服や住まい、掃除に関する豆知識も紹介。

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