押し入れのかび臭い匂いの原因と消臭方法


	押し入れのかび臭い匂いの原因と消臭方法

はじめに

押し入れの匂いがきつくて、中の衣類や布団などの収納物にまで匂いがついて困るという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は押し入れの匂いの原因は何なのか、匂いの素を断つにはどうすればいいのか、普段から匂いが発生しないようにするにはどうしたらいいのかなどを詳しく見ていくことにします。

はじめに
押し入れの匂いの原因
できてしまったカビには？
普段からの匂い対策

押し入れの匂いの原因

カビの発生

押し入れの匂いの主な原因はカビです。カビには黒カビ、青カビ、すすカビなどがありますが、押し入れにできるカビで特に多いのが黒カビです。半てん状に黒カビが広がっていきます。カビは湿気が多い場所に発生するものです。押し入れは家の中でも湿気がたまりやすい場所で、特にカビが発生しやすい場所の一つです。カビの発生を予防したいなら、しっかりと湿気対策をすることが求められます。

カビが繁殖

木の劣化

押し入れの外壁で多いのが木やべニアなどの素材です。こうした素材は湿気により傷みやすいものです。木やベニア板自身が傷んでくるとそれ自体も匂いの原因となります。傷んだ木は張り替えるしかありません。

ほこりや汚れ

室内の掃除はこまめにしても押し入れの中まで毎回掃除するというのは少ないのではないでしょうか。このため押し入れの中はほこりや汚れがたまりやす環境にあります。普段はふすまを閉めていても、開け閉めを繰り返すことで室内ほどの頻度ではありません時間がたてばほこりや汚れは発生します。

こうした汚れやほこりも匂いの素になります。ほこりや汚れはアレルギーの原因にもなるので、押し入れの中の定期的な掃除も心掛けるようにしましょう。

できてしまったカビには？

カビが発生しやすい環境

カビはちりやほこり、汚れなどの栄養分や空気、そして70～95％の湿度と20～30度の温度の条件がそろった時が特に繁殖しやすくなります。押し入れの環境もちりやほこりがあり、湿度もたまりやすく、暖房などにより温度も温かくなるのでカビが繁殖しやすい環境が整っています。これが押し入れにカビが発生しやすい主な理由だといえます。

カビ取り剤を使う

すでに押し入れの側面や床などに黒いカビが点々とできてしまった場合は、カビ取り剤を使って落とすしかありません。作業は晴れて乾燥した日に行います。換気のために窓も2か所以上開けて空気の流れを作って起きましょう。まずは固く絞ったタオルで表面のカビやほこり、汚れを大まかにふき取ります。

次にカビ取り剤を垂れない程度にしっかりと塗っていきます。スプレータイプを使う場合は吸い込まないようにマスクをして作業しましょう。また手などについても手荒れの原因となるので、ゴム手袋をして作業しましょう。

カビ取り剤をふき取る

30分ほどして水けを絞ったタオルでふき取ります。カビは合板や漆喰の中まで浸透しているので完全に取り去ることは難しいですが、目立たなくすることはできます。一度でダメなら何度か同じ作業をし、最後に絞ったタオルで拭いて、そのあと乾拭きします。そして押し入れの戸を開けたまま半日をほど乾かします。できればⅠ種間ほど乾かすとなおいいです。

濡らしたくない場合はアルコールを使う

壁の材質によっては濡らしたくない場合もあるかと思います。その時はアルコールで拭きとります。ただしカビ取り剤ほど効果はありません。アルコールを使う場合はカビ取り剤との併用は、有毒な塩素ガスが発生するのでできません。

普段からの匂い対策

スノコを使う

匂いが発生してからの対処も大事ですが、普段から匂いが発生しないように心がけることも大切です。そのためには汚れやほこりがたまらないように定期的に掃除をしておくことと、何よりカビが生えないように押し入れに湿気がたまらないようにすることが大切です。

そんなときにはスノコがあると便利です。スノコを床に敷き、さらに側面や奥にも立てておくことで隙間ができ、そこを空気が流れて湿気がこもりにくくなります。奥は隙間を5～10㎝ほど開けて収納しておけば、あえてスノコを立てておかなくても大丈夫です。

スノコで押し入れの湿気対策

新聞紙で湿気取り

新聞紙を丸めたものをスノコの間に入れて置いたり、丸めた新聞紙をいくつか束ねて吊るしておくのも湿気取りには効果的です。新聞紙が湿気を吸ってしなっとなってきたら、新しいものに交換します。

丸めた新聞紙を置いて湿気対策

除湿剤をつかう

新聞紙でもいいですが市販されてる除湿剤ならなお効果は高いです。除湿剤には備長炭などが使われていることが多く、除湿効果だけでなく消臭効果もあるものも少なくありません。除湿剤は湿気も匂いも同時に吸収してくれるので、押し入れの匂い取りには効果的です。除湿剤はその除湿作用で湿気を吸い取り、容器の中にため込みます。容器が満タンになるともう湿気を吸い取れなくなるので新しいものに交換します。除湿剤は押し入れの奥の左右のすみに置いておくといいです。

除湿剤は押し入れの奥に設置