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 | トイレの消臭
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トイレの臭いとは
トイレの臭いも大きく2つに分類することができます。1つは排便後の臭いでトイレの臭いというようりも排泄物の臭いといえるでしょう。もう1つは普段からのトイレの臭いで、トイレに入ったときに感じる臭いです。後者ならトイレを清潔に保つことが臭いを防ぐ第一のポイントでしょうが、前者の排泄後の臭いと言うのは時間がたてば消え去りますが、すぐにはなかなかなくならないものです。トイレに入って臭いが残っているとやはり不快なものです。気になるのは初めのうちだけですので、気にしないというのも1つの手ですが、瞬間で消臭できる工夫があるのならそちらを利用するのも選択肢の一つです。そこで今回は排便後のにおいを一瞬でけしてしまう方法を紹介します。
においのもと
まずはトイレの臭いのもとについてみていくことにします。トイレの臭いは硫化水素とメタンチオール、アンモニアの3つの成分がその大半で中でも一番多いのは硫化水素です。したがってこの3つの成分をどのように退治していくかがトイレの消臭のカギとなります。
・アンモニア
尿の主成分である尿素自体にはほとんどにおいはないのですが、空気中に含まれるウレアーゼという菌が持つ酵素によって分解されることで臭いのもととなるアンモニアが発生します。
・メタンチオール
玉ねぎの腐ったような臭い
・硫化水素
卵の腐ったような臭い
硫化水素って大丈夫
硫化水素は毒性のある物質でそんな危ない物質を吸っても大丈夫なのかと心配される方もいるかもしれませんが、排泄時に発生する硫化水素の濃度は0.4ppm〜2ppm程度の低濃度のものです。臭いが気になる程度で特に中毒症状などは現れません。硫化水素が怖いのは濃度が高くなったときです。50ppmを越えたあたりで結膜炎などの中毒症状が現れます。600ppmでは約1時間で致命的中毒が、1000ppmでは即死にまでいたります。労働安全衛生法では10ppmが許容限界濃度として定められていますので、温泉街の濃度も概ねそれ以下の濃度でしょうから心配ないはずです。
マッチで消臭
排便後のにおいもマッチをするとアラ不思議。一瞬でいやなにおいが消え去ります。これはマッチの頭薬に含まれる硫黄が燃焼することで二酸化硫黄が発生し、その二酸化硫黄が臭いの主成分である硫化水素と反応して水と硫黄に変えてしまう事が大きな理由です。ですからライターで火をつけても匂いは消えません。硫黄の存在がカギとなります。分類するなら科学的消臭法といえるでしょう。
感覚的消臭法 |
これには悪臭よりも強い芳香成分で覆い隠してしまうマスキング消臭と、
悪臭成分を芳香成分の一成分として取りこんでしまうベアリング消臭の2つがあります。
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物理的消臭法 |
匂い自体を吸着して取り除く。
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科学的消臭法 |
匂い成分を酸化や還元などの化学反応で匂いのしない成分に変えてしまう。
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生物的消臭法 |
微生物などにより匂い成分を分解させる。
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活性炭などを利用した消臭剤は主に物理的消臭法で、
芳香剤などはマスキング消臭、ベアリング消臭、科学的消臭の組み合わせでしょう。
消臭スプレー
マッチだと確かに消臭効果も高いのですが、使った後かさばるしもっと手軽に使える物はないのかとお思いの方もいるかと思います。ちまたでは瞬間消臭が売りのトイレ用消臭スプレーも各種販売されているようです。銅や鉄などの金属イオンを利用して酸化や還元などの科学的消臭法を用いて消臭しているようです。値段もそれほどはるものではありませんし、マッチのようにかさばることもありません。
この記事を書いた人

生活知恵袋
生活知恵袋の管理人で管理人の名前も生活知恵袋といいます。料理雑学研究家です。2002年より当サイトを運営。野菜を中心に食品に関する見分け方や保存方法などを、実際の検証とともに解説した記事を多数執筆。光熱費や水道代の節約、衣服や住まい、掃除に関する豆知識も紹介。
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