![]() | 低温保持殺菌の牛乳と超高温瞬間殺菌の牛乳、選ぶならどっちが正解?実際に飲み比べてみた!風味や賞味期限に違いも! | |

市販の牛乳は一度殺菌してから販売されています。殺菌方法にはいくつか種類がありますが大半は超高温瞬間殺菌が用いられます。
一方で数は少ないですが低温保持殺菌された牛乳も売られています。超高温瞬間殺菌の牛乳と低温保持殺菌の牛乳で気になるのは味や風味の違いです。
そこで今回超高温瞬間殺菌の牛乳と低温保持殺菌の牛乳をそれぞれ買ってきて実際に飲み比べてみて、味や風味がどのように違うのかを検証してみることにします。
ちなみに牛乳の殺菌方法というのは大きく3つに分類されます。1つは超高温瞬間殺菌(UHT)です。こちらは120度から130度で2秒から3秒加熱します。時間がかからないので大量生産にむいていて、大半の牛乳はこちらの殺菌方法を採用しています。

もう一つは低温保持殺菌(LTLT)です。こちらは63度から65度で30分加熱します。
最期は高温短時間殺菌(HTST)です。こちらは72度以上で15秒間加熱します。低温保持殺菌が時間がかかるので効率化を目的に開発されたものです。
殺菌効果は低温保持殺菌も高温短時間殺菌も変わらないとされていて、両者で殺菌された牛乳をパスチャライズド牛乳といいます。
超高温瞬間殺菌は有害菌だけでなく有用菌まで死滅させてしまいます。またタンパク質が変性してしまうので牛乳の風味なども損なわれてしまいます。ただ菌をしっかり死滅させるので賞味期限は2週間ほどと長く保存ができます。
一方低温保持殺菌は菌を完全に死滅させるのではなく、害のない程度にまで抑えることを目的に行われます。タンパク質の変性も抑えられて生乳本来の風味も生かすことができます。
賞味期限は5日ほどで超高温瞬間殺菌に比べるとかなり短くなります。

前置が長くなりましたが実際に飲み比べてみることにします。まずは低温保持殺菌の牛乳です。価格は税込み321円で結構割高でした。こちらは乳脂肪分などが除去されていない成分無調整牛乳です。

牛乳のコクや甘みにかかわる乳脂肪分は3.6%以上あります。殺菌方法は65度で30分間と記載されています。

こちらがコップについだ低温保持殺菌の牛乳です。飲んでみたところ牛乳の甘みやコクはしっかりありますが、コクが強すぎないので全体的にマイルドでさっぱりとしていて風味もしっかりと感じられます。

生乳をのんだことはないのですが、なるほどこんな味や風味なんだなと感心させられるぐらいは通常の牛乳と違いがあります。
一方超高温瞬間殺菌の牛乳も飲んでみます。価格は税込み225円で低温保持殺菌よりも大分安いです。

こちらも成分無調整牛乳で、乳脂肪分は3.5%以上あります。殺菌方法は130度で2秒間と記載されています。

こちらがコップについだ超高温瞬間殺菌の牛乳です。飲んでみたところこちらも甘みやコクがしっかり感じられますが、甘みやコクがやや強めでそれが強調されているせいか風味はあまり感じられませんでした。

甘みやコク自体はこちらの方が強く感じたので、こちらの方が好きという方もいらっしゃるんじゃないかなとも思います。
2つを飲み比べてみましたが、味の特徴はだいぶ違いがありました。低温保持殺菌の牛乳はコクや甘みはしっかりありますが、強すぎないので風味もしっかり感じられて、マイルドでさっぱりとした味わいです。
一方超高温瞬間殺菌の牛乳の方は甘みやコクが強い反面、風味はあまり感じられませんでした。どちらも特徴が違うだけで両方ともおいしかったです。味の違いをまとめるとこんな感じです。

今回の検証については以下の動画でも詳しく取り上げているので、併せて参考にしてみてください。
今回は低温保持殺菌の牛乳と超高温瞬間殺菌の牛乳で味や風味がどのように違うのかを実際に飲み比べてみました。
結果は低温殺菌牛乳の方は風味もよく感じられて全体的に上品でさっぱりとしてまろやかな味わいでした。
超高温殺菌牛乳の方は、風味はあまりありませんでしたが、シンプルに牛乳のコクや甘みが強調されていました。どちらも特徴が違うだけでそれぞれおいしかったです。
低温保持殺菌牛乳は通常の牛乳とは結構味が違うので、生乳に近い味がどういったものかというのを知る意味でも試しに低温保持殺菌牛乳を買ってみるのもいいと思います。できれば通常の牛乳と飲み比べてみると違いがよくわかるかと思います。
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公開日 2025/10/10
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