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ローズマリーの効能、香りや味の特徴



ローズマリーのホール


ローズマリーの紹介



しそ科の常緑低木です。針のような細く長い葉が密生し、青みがかった白い花が多数咲きます。スパイスとしては葉の部分を使います。原産地は地中海沿岸で海に近く湿度の高い土地にあり、その青く小さな花がまるで海のしずくのように見えたことからRos(露) +marinus(海の)と名づけられました。

名前にまつわる伝説もいくつかありますが有名なのはキリスト教にまつわる話です。聖母マリアがキリストを抱きかかえてヘロデ王の迫害を逃れてエジプトへと逃亡中、白い花が咲き乱れる中に立つ木に身に付けていた青いマントをかけて休憩していました。目がさめてあたりを見渡した所、白い花がマントと同じ青色に変わっていたので、このハーブをマリアのバラ(Rose of Mary)と呼ぶようになったという話です。ローズマリーの強い香りもキリストが悪魔を払うために授けたものだと信じられてきました。

特徴解説
学名Rsomarinus officinalis
名称ローズマリー(英)、ロマラン(仏)、迷迭香(マンネンロウ・日本)
語源海のしずく(Ros marinus)、マリアのバラ(Rose of Mary)など
原産地地中海沿岸
種類しそ科の常緑低木
樹高60〜150
使う部位花、葉、茎



ローズマリーの歴史



古くは古代エジプト時代から

ローズマリーの歴史は古く古代エジプト時代の墓からもローズマリーの枝が発見されています。古代ギリシャ時代には神にささげる食物としても利用されていたようです。古代ギリシャではローズマリーは頭脳を明晰にし、記憶力をよくすると信じられていたので、学生は試験前にローズマリーを花輪に編んで、髪に結んでから試験に挑んでいたようです。また記憶力から「不変の愛の結びつき」という意味に転じ、愛と忠誠のシンボルとしても親しまれていたようです。現在でもヨーロッパの一部では、結婚式の際新婦から新郎へ、生涯貞節を失わないようにとローズマリーの花束が贈られる習慣が残っているようです。

美容とローズマリー

14世紀にはハンガリーの王妃エリザベートがローズマリーを主成分とした「ハンガリアン・ウォーター」を使用して若さと美しさを保ち、70歳にしてポーランドの国王からプロポーズされたといった逸話も残っています。現在でもローズマリーの成分はアンチエイジング効果を期待され様々な化粧品で用いられています。



ローズマリーの種類



ローズマリーの品種で言えばトスカナブルーとプロストラータスが有名です。トスカナブルーは葉が幅広く淡い緑色で、薄い青色の花を咲かせます。生育もよく香りも強いので料理によく適しています。トスカナブルーは比較的まっすぐ上に育っていきますがプロストラータスは横に横にと広がっていきます。名前の由来のプロストも地をはうようにという意味です。斜面の花壇や石垣の縁、バスケットなどで飼育するとその特徴をよくいかせます。



ローズマリーの味や香りの特徴



甘い芳香とほろ苦い香りが特徴です。樟脳(しょうのう)のような清涼感あふれる香りと日本のお茶にも似た芳香が特徴です。樟脳はメンソールに似た香りです。

特徴解説
香り甘くほろ苦い、メンソールに似た清涼感も



ローズマリーのよく合う料理



ローズマリーの葉

肉料理、野菜料理に

香りが強いのでとくに肉料理の臭い消しとして利用されてきました。中でも羊料理には抜群の効果を発揮します。羊以外でも鶏肉や豚肉料理にもよく使われます。肉以外でも野菜料理やお菓子でも利用され、特にじゃがいもやかぶ、カリフラワーなどをゆでる際に、ゆで汁に少し加えれば、素材の臭みを消しながらいい香り付けをすることができます。

ローズマリーをお菓子で使う場合

ローズマリーをお菓子で使う場合は、直接加えずお菓子の材料であるミルクなどに葉を浸して、香りを移してからうつしたものを使うといいでしょう。

料理使用例

ジャンル料理名
お菓子プディング
肉料理鶏肉料理、豚肉料理、仔羊・仔ヤギのグリル・ロースト、牛肉のステーキ
魚料理魚料理
野菜料理カリフラワー、ジャガイモ、かぶをゆでる際に使用、ローストポテト、ポトフ



使用上の注意



生のローズマリーの使い方

乾燥したものではなく生のローズマリーを使う場合は若枝ごと使うことが多いです。乾燥したものよりも青臭さも強いので、一緒に食べないようにしましょう。使うときは料理に添えたり、調理の際に下に敷いて使うといいでしょう。

保存は日陰で、使用はホールがおすすめ

ハーブ類は一般的に直射日光に弱いので、日陰で風通しのいい涼しい場所で保管してください。パウダータイプはどうしても使用量が多くなりがちなので、ホールタイプを使うといいでしょう。ホールとは加工前の状態で、ローズマリーなら葉っぱの状態のものを指します。ホールは手でもんでから使うと香りがよく出ます。



オイルにつけて保存



料理の隠し味や仕上げに

ローズマリーは生の葉でも乾燥したものでもどちらでもかまいませんが、オリーブオイルなどにつけておくと1か月ほど保存ができます。オイルは料理の仕上げやドレッシングなどに利用するといいでしょう。

ローズマリーオイルの作り方

ローズマリーを軽く一握りほど取り、よく洗って乾燥させます。乾燥させたローズマリーを手でもんで、香りを出してから密閉できる容器に入れ、500佞離リーブオイルを入れてふたをして保存します。2週間ほどすると香りが出るのであとは料理に使います。



ローズマリーの精油



香料や化粧品、薬として利用

ローズマリーは香料としても古くから使われてきていて、現在でもその精油成分はロスマリン油と呼ばれ、オーデコロンやデオドラント、ヘアトニックなどの化粧品成分に利用されています。また精油成分であるピネン、ボルネオール、カンファー、シオネールなどは滋養強壮、消化促進、殺菌、利尿などの作用があり、ヨーロッパでは医療にも利用されています。

入浴剤として利用

リラックス効果やリフレッシュ効果もあるので入浴剤として利用してもいいでしょう。筋肉の疲労やむくみの解消にも効果的です。なお妊娠中や高血圧、てんかんなどの持病を抱えている方は使用を控えた方がいいでしょう。

特徴解説
精油成分ピネン、ボルネオール、カンファー、シオネールなど



ローズマリーティー



ローズマリーティーの効果

ローズマリーティーは古くから親しまれてきた伝統的なハーブティーです。その刺激的な香りは脳の働きを活性化して集中力を高める働きがあります。また血行促進効果もあるので朝起きてからの一杯で目覚めがよくなり、頭もスッキリします。

ローズマリーティーの作り方

ローズマリーは乾燥させた葉だと刺激が強すぎるので生の葉を使うといいでしょう。ローズマリーの生葉小さじ5杯にティーカップ二杯分の熱湯を注ぎ、3分ほど待ちます。紅茶と混ぜるとくせがなくなり飲みやすくなります。またお好みではちみつやレモン、砂糖などを加えてもいいでしょう。ステビアの葉を加えると甘みがプラスされます。なお長期間の連続した飲用は避けた方がいいでしょう。また妊娠中や高血圧の人も使用量には注意が必要です。



ローズマリーを購入するなら



ローズマリーは瓶詰、またはパック詰めで市販されているものが多く、価格は安いものだと200円台からあります。メーカーはマスコットやGABAN、S&B、マコーミックなどが有名です。マスコットは国内の老舗のスパイス専門の会社で、GABANは大手食品会社ハウス食品の、S&Bはヱスビー食品のブランドです。マコーミックは世界最大のアメリカのスパイス会社のブランドです。スーパーなどでもよく見かけます。ネットからも購入することは可能です。

ローズマリーの商品一覧






※参考書籍
スパイスのサイエンス スパイスを科学で使いこなす!
はじめてのハーブ手帳
農家が教える野菜の収穫・保存・料理
もっとからだにおいしい 野菜の便利帳
もっとおいしくながーく安心食品の保存テク
季節と香りを楽しむはじめてのハーブ










最終更新日 2016/10/15
公開日 2004/03/02



















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