重曹で汚れを落とす
洗えないぬいぐるみの汚れを取るなら重曹を使います。汚れの多くは酸性なので、アルカリ性の重曹を使うことで中和させ、汚れが浮き出て簡単に落ちやすくなります。
それでは実際に重曹を使って洗えないぬいぐるみを汚れを落としてみたいと思います。まず用意するのはこちらです。
- 重曹
- 黒いごみ袋
今回は汚れ落ちの具合がわかりやすいように、事前にぬいぐるみにしょうゆとケチャップをつけて、それぞれ処置後にどの程度綺麗になるかを確認することにします。
洗えないぬいぐるみのお手入れの手順
黒いごみ袋の中にぬいぐるみを入れ、その上から重曹をたっぷりと振りかけます。

黒いごみ袋の口を閉めてシャカシャカとふって、全体に重曹がいきわたるようにします。汚れの目立つ部分やひどい部分は振り回すだけではなく、直接手で重曹を擦り付けていくといいです。ぬいぐるみんの毛足の長いものなども、なかなか奥にまでには入り込めないので、こちらも手でよく擦り付けるといいです。

これを日が当たり、風通しがよく、湿気がこもらない場所においておき、1時間から1日ほど置いておきます。
あとはゴミ袋を開いてぬいぐるみを取り出し、丁寧に掃除機で重曹を吸い取っていきます。重曹が周囲に飛びやすいので、作業は新聞紙などを広げてやるか、屋外や浴室などで行うといいでしょう。
重曹でどのくらいきれいになるのか
それでは事前につけたぬいぐるみのしょうゆとケチャップの汚れがどうなったかを確認してみましょう。しょうゆの汚れに関しては比較的綺麗に落ちました。しかしながらケチャップの汚れは結構残ったままでした。

そこで濡らしたウェス(布切れ)をしぼり、汚れのふき取り掃除も行いました。そうすると比較的ケチャップ汚れも薄まってはきました。下の画像はふき取り掃除をした後のもので綺麗に見えますが、実際は若干色が残っています。どうしても完全にきれいにするまでには至りませんでしたが、重曹やその後のふき取り掃除である程度までは綺麗にできることはわかりました。
重曹でのぬいぐるみの掃除の結果
重曹でのぬいぐるみの汚れを取る方法ですが、しょうゆなどは比較的綺麗になりますが、ケチャップなどの汚れは完全に真っ白に綺麗にするまでには至りませんでした。ただしある程度までの効果ならあるので、試してみる価値はあるかと思います。
湿気の多い環境ではやらない
ちなみに重曹でのお手入れですが、重曹は湿気の多い環境だと固まりやすいので、高湿度の環境では置いている間に固まって、掃除機でもなかなか取れなくなります。こうなると濡らして絞ったタオルなどでふやかしながらふき取っていかないといけないので、手間が非常にかかります。
作業するなら湿度が高くない日や高くならない場所においてやるようにしましょう。
重曹は料理用のものを使う
ぬいぐるみは小さなお子さんだとくわえたり、口にしたり、肌に触れたりするので、重曹はできれば掃除用ではなく、料理用もしくは料理と掃除兼用のものを使用しましょう。
ふき洗いできるぬいぐるみの見分け方
水につけて洗う付けおき洗いや丸洗いができない場合でも、ふき洗いならできるものもあります。例えば上質なウール製や中に機器や電池、紙の芯が入ってるような場合です。こうしたぬいぐるみはふき洗いで汚れを落とすといいです。手順は以下の通りです。
色落ちするパーツは外す
ふき洗いする場合はおしゃれ着用の中性洗剤などを使いますが、リボンなどぬいぐるみのパーツによっては色落ちする場合もあります。そこで中性洗剤をパーツの端などにつけてみて、タオルで拭いて色が移らないかどうかを確認してみるといいです。移る場合は外せるならそのパーツを外してからふき洗いをしましょう。
ぬいぐるみのふき洗いの手順
- 洗面器を二つ用意し、ぬるま湯用と洗剤液様に分ける。タオルもぬるま湯用と洗剤液用をそれぞれ用意する。
- 洗剤液の割合は水2リットルに対して中性洗剤小さじ1
- 中性洗剤につけて絞ったタオルでぬいぐるみの汚れをふき取り、ぬるま湯につけて絞ったタオルで汚れや洗剤をふき取る。
- 乾いたタオルで水けをふき取って、風通しのいい日陰でよく干す
こまめにブラッシング
日常から洋服ブラシなどでこまめにブラッシングをしてほこりを払っておくと、それでだけでも比較的綺麗に保っておくことができます。
定期的に虫干しも
定期的に虫干ししておいてもいいです。黒いごみ袋にぬいぐるみを入れて口を縛り、日光に数時間当てて虫干しします。これでダニなどの発生を抑えることができます。
ぬいぐるみには洗えるものと洗えないものの2種類があります。洗えないぬいぐるみには重曹を使うといいです。ビニール袋にぬいぐるみを入れ、重曹をたっぷりとふりかけて、しばらく置いておきます。こうすると汚れが中和されて落としやすくなります。
あとは掃除機で重曹を吸い取ります。これでも汚れが残る場合は固く絞ったタオルなどで拭きとるといいです。十分には落ちないかもしれませんが、やる前よりはきれいになります。ほこりなどもたまりやすいのでぬいぐるみは普段からブラッシングなどをしてお手入れしておくといいでしょう。