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| とげが刺さったときに受診するのは何科、治療費はいくら?
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とげが抜けないときには病院に
植物のとげや木の木片などが手に刺さっても、その一部が表面に出ていればピンセットなどで抜くことも可能です。しかしながら完全に埋まってしまって抜けなくなってしまうこともあります。埋まってしまったとげも皮膚の浅い部分であれば皮膚の新陳代謝で自然と抜け出てきますが、深い場合は残ってしまうこともあります。
このようにとげが皮膚の中に入って抜けなくなってしまった場合は、病院の何科を受診すればいいのでしょうか。また治療費はどのくらいかかるのでしょうか。今回はそうした疑問について詳しく見ていくことにします。
受診するのは皮膚科か外科
受診する科はどこがいい?
とげが刺さって抜けない場合には、皮膚科か外科に行きましょう。
皮膚科とは
皮膚科は文字通り皮膚全般にわたる症例を見る科で、皮膚の外傷や湿疹、じんましん、紅斑、皮膚炎、水疱瘡、感染症、汗腺異常、毛髪疾患など皮膚に関する様々な疾患を診察、治療します。皮膚にとげが刺さった場合は皮膚の外傷にあたるので、皮膚科の対象領域となります。
外科とは
外科とは主に手術によって病気やけがなどを治療する医学分野となります。外科にはさらに脳神経外科や消化器外科、美容外科、小児外科、口腔外科、整形外科、形成外科など様々な科があります。とげが刺さった場合は整形外科、形成外科を扱う医療機関を受診するといいでしょう。
刺抜きでの治療費はいくら?
とげが浅い場合は先がとがっているとげ抜きようのピンセットで抜いてもらえますが、深い場合は麻酔をしてから切開する必要があることもあります。この場合たとえ短時間で終わっても治療費は1万円を超えることもあります。これは「異物摘出術」という手術扱いとなってしまうためです。
費用は掛かってしまいますが、あらかじめこのくらいかかることもあるとわかっていれば会計時に驚くこともありません。
トゲは病院にいかずに放置しても大丈夫?
皮膚の表面部分なら自然と抜け出る
刺さったとげが抜けなくても刺さった部分が皮膚の表面の部分なら、新陳代謝により下から新しい皮膚が形成される過程で一緒に押し出されて自然と排出されます。皮膚には表皮、真皮があり、さらに皮下組織や筋肉がありますが、表皮は最も表面の部分です。
表皮より下に埋まった場合は?
表皮より下にとげが埋まった場合は炎症を起こさずにそのまま留まり続けるか、炎症を起こして化膿して膿と一緒に排出されるか、もしくは慢性炎症を起こしてとげのまわりに肉芽腫が形成されることがあります。肉芽腫が形成された場合は基本的には摘出処置が必要となります。
病院にいかずに自分で抜く場合は?
針でほじってとる
刺さったとげが埋もれて抜けない場合でも、それが皮膚の比較的浅い場所なら針などで薄皮をはいで行けば、とげの先が少し出てくることがあります。出てきた部分をピンセットでつまんで抜きとれれば、病院に行かなくても済みます。はりは雑菌などが入らないようライターなどで加熱殺菌して冷ましたものを使いましょう。
針でほじってもとげが出てこない場合は無理にやっても傷口が広がるばかりなので、あきらめて病院に行った方がいいです。
トゲ抜き用のピンセットも
通常のピンセットでは抜けなくてもトゲ抜き用の専用のピンセットなら抜けることもあります。こちらは通常ピンセットとは違い先がとがっていて、細いとげでもつまみやすくなっています。こちらの商品は金属加工で有名な新潟県三条市にANEXというメーカー製のものです。トゲ抜き用に一本常備しておいてもいいかもしれません。
もちろんとげぬき専用のピンセットでも深く刺さっているものは抜けないこともあります。その場合は病院に行きましょう。
まとめ
とげが刺さって抜けない場合は皮膚科もしくは外科に行きましょう。先がとがったピンセットで抜いてくれることもありますが、深い場合は麻酔をしてから切開して取り出す場合もあります。この場合は短時間でも手術扱いとなり治療費が1万を超すこともあります。
トゲは浅い部分に刺さっているなら新陳代謝で自然と抜けますが、深いと炎症を起こしたり、肉芽腫などが形成されるのでこの場合は病院に行った方がいいです。トゲ抜き用のピンセットも販売されているので、お子様などがよくトゲを刺してしまう場合などは、一本常備しておくのもいいかもしれません。
この記事を書いた人
生活知恵袋
生活知恵袋の管理人で管理人の名前も生活知恵袋といいます。料理雑学研究家です。2002年より当サイトを運営。野菜を中心に食品に関する見分け方や保存方法などを、実際の検証とともに解説した記事を多数執筆。光熱費や水道代の節約、衣服や住まい、掃除に関する豆知識も紹介。
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