店頭でリンゴを手にした時に予想以上にべたべたしていて驚いたことってありませんか?べたべたしてても食べれるのか、また味や食感はどうなのかは気になるところです。
そこで今回は表面がべたべたしたりんごと表面がさらさらしたりんごを食べ比べてみて、味や食感の違いについて検証してみることにします。
今回はサンふじという品種でべたべたしたりんごとさらさらしたりんごを食べ比べてみます。まずはこちらが表面がべたべたしたりんごです。表面もテカっているのがわかるかと思います。
表面がべたついているのでこのように抑えた指をはなすと、ゆびの腹が少しくっついてきます。
一方こちらは表面がさらさらしたりんごです。べたついたリンゴに比べてテカリが少ないです。
比べてみるとこんな感じで、表面のテカリ具合がだいぶ違うのがわかるかと思います。
こちらは押さえた指を放してみても、特にくっつきなどはありませんでした。
ちなみになぜリンゴの表面がべたつくのかというと、リンゴは熟してくるとオレイン酸やリノール酸などの脂肪酸が増えてきます。この脂肪酸がリンゴのロウ質を溶かして表面に出てくるそうです。これがリンゴのべたつきの原因です。
なのでべたついているりんごはよく熟したりんごということになります。熟したりんごは味もよくなるそう一方で、食感はやや果肉が柔らかくなってくるそうです。シャキシャキ感が好きな人は物足りないかもしれないそうです。
ただ実際味や食感の変化がどのくらい出るのかはわからないので、実際に食べ比べてみることにします。まずはべたべたしたりんごを半分にカットしてみます。中は特に普通のリンゴと変わらない感じです。
こちらを食べやすいようにカットして、種と皮の部分もカットします。こちらはカットしたものです。食べてみたところ甘みがしっかりあっておいしいリンゴでした。食感も適度にシャキシャキしてよかったです。
糖度の方も計ってみましたが14.5度と十分な糖度でした。りんごの糖度の平均は13度ほどで、14度以上あれば甘いリンゴだそうです。
次は表面がさらさらしたりんごを半分にカットしてみます。こちらは色が変わってミツっぽくなっている部分が見られます。断面だけ見るとさらさらしたりんごの方が熟しているようにも見えます。これは正直意外でした。
比べてみるとこんな感じで、サラサラの方が色が変わってきているのがわかるかと思います。
こちらも食べやすいように皮や種をカットしました。食べてみたところ味の方はこちらもリンゴの甘みがしっかりありましたが、やや酸味も感じました。
サラサラの方が熟し具合が浅い分、まだ酸味が残っているのかもしれません。食感はそんなに変わりはありませんでした。
糖度の方は14.2度でした。糖度の方も若干こちらの方が低いです。
2つを食べ比べてみた感想はべたべたしたりんごの方が酸味が少ない分甘みが引き立ってよりおいしく感じました。食感はそれほど差は感じませんでした。星で表すならべたべたしたりんごが星5なら、さらさらしたりんごは星4.5といった感じです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はべたべたしたりんごは食べられるのか、味はさらさらしたものとどちらがいいのかを検証しました。結果はべたべたしたりんごの方がよく熟しているせいか、酸味が少なく甘みが十分引き立っていておいしかったです。
なのでさらさらしたりんごとべたべたしたりんごなら、べたべたしたりんごの方をおすすめします。