りんごの皮をむくなら包丁とピーラーのどちらがいいのでしょうか。気になったので実際にそれぞれ試してみてどちらがいいのかを検証してみることにします。
ちなみにりんごというのは種のある内側よりも外側の方が糖度が高いそうです。こちらはカットしたりんごの断面です。まずは外側のこの部分の糖度を計ってみることにします。
りんごの外側の糖度は16.3%でした。
一方こちらの種に近い部分の糖度も計ってみます。
さらにりんごはへたのついている上側よりもお尻側の方が糖度が高くなるようです。これは先にできた組織に甘みが蓄積していくからです。こちらも実際に糖度を計ってみることにします。まずはこの上側の部分です。
上側の糖度は14.9%でした。
次ぎはこちらの下側の部分を計ってみます。
下側の部分の糖度は16.6%でした。やはりこちらも言われている通り上側よりも下側の方が糖度が高いようです。
ということで糖度の違いについてみていきましたが、皮をむく際もこの糖度の高い部分をいかに無駄なく残せるかがより良い皮むきの決め手になるといえます。それでは実際にそれぞれの皮むきを見ていくことにします。
まずは包丁で皮をむいていきます。なるべく果肉が皮に残らないように薄めにむくようにしました。
こちらは包丁でむいた皮です。薄くはむけていますがまだやや果肉も皮についています。
こちらは包丁で皮をむいたりんごです。やや角ばった形をしています。
次ぎはピーラーで皮をむいていきます。このようにむいた皮が少し透けていてピーラーの部分もうっすら見えています。この時点でも包丁でむいたものよりも皮が薄いのがわかります。
こちらはピーラーでむいた皮です。だいぶ薄くむけています。
包丁でむいたものと並べるとこんな感じです。ピーラーの方は果肉もあまりついていないので薄くて、持ってみてもペラペラでハリがなくだらんとたれ下がっているのがわかるかと思います。
包丁の方は果肉がまだついていて厚みがある分持ってみてもピンと張っていて、だらんと垂れさがってきません。このようにピーラーで皮をむいたほうがより薄く皮をむけるのがわかるかと思います。
ちなみにこちらはピーラーで皮をむいたリンゴです。こちらは包丁でむいたものと比べると大分なめらかです。
包丁でむいたものと並べるとこんな感じです。表面のなめらかさの違いがよくわかるかと思います。
一応皮に残っている果肉の糖度も計ってみました。こちらは包丁でむいたりんごの皮とその皮についていた果肉です。
こちらの果肉の糖度を計ってみたところ16.4%でした。りんごの外側の果肉の糖度が16.3%で高めだったのですが、より皮に近い部分がさらに糖度が高くなったのは意外でした。やはりより皮に近い部分ほど糖度は高くなるようです。
今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はりんごの皮をむくなら包丁とピーラーのどちらがいいのかを検証しました。りんごは中心よりも外側に行くほど糖度は高くなります。
リンゴの皮をむく際はより薄くむ いたほうが糖度が高い外側の部分をより多く残せるので望ましいといえます。
包丁とピーラーだとピーラーの方がより皮を薄くむけるので、より甘さを引き出したいならりんごの皮むきはピーラーがおすすめです。