HOME > カット野菜、余った野菜保存 > カットして余った大根の保存方法の効果を検証してみたら驚きの結果に
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大根は1回の料理で使いきれないこともよくあります。ただカットしたままだと鮮度が落ちるのも早くなります。そこで今回はカットした大根を少しでも長持ちさせるための保存方法を実際に実施してみて、その効果を検証します。
今回は2つの保存方法と何もしないで保存する方法を実践して見て、その違いを検証します。1つ目は全体をラップで包みます。
つぎにポリ袋に入れて軽く口をしめ、冷蔵庫の野菜室で保存します。
ちなみにカットした大根をラップする際、ぴんと張れなかったり、ラップが広がってしまったりして、うまくラップすることができない方もいらっしゃるかもしれません。
そこで以下の動画で、カットした大根を上手にラップする方法を解説しているので、併せて参考にしてみてください。
もう一つはラップはせずにそのままポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。
そして最後は保存方法の効果を比較するために何もしないで冷蔵庫の野菜室で保存します。
まずは今回ためすカットした大根の初日の状態をチェックします。初日は皮もなめらかでハリがあります。
断面もみずみずしい状態です。
ラップとポリ袋に入れて保存するカットした大根の重さは484.7gです。
こちらはポリ袋に入れて保存するカットした大根です。重さは445.1gです。
こちらは何もしないでそのまま保存するカットした大根です。重さは334.2gです。
3日目の変化ですが、ラップしてポリ袋に入れた方は表面上は特に大きな変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左はラップとポリ袋に入れて保存するカットした大根初日で、右は保存して3日目のものです。並べてみても大きな違いが見られないのがわかるかと思います。
断面は乾燥が見られます。断面に関してはラップをしても乾燥してくるようです。
並べるとこんな感じです。左はラップとポリ袋に入れて保存するカットした大根の断面初日で、右は保存して3日目のものです。こちらは乾燥している様子がわかるかと思います。
重さは484.2gで、初日の484.7gからは0.11%減少しています。
こちらはポリ袋に入れカットした大根です。こちらも表面上は変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左はポリ袋に入れて保存するカットした大根初日で、右は保存して3日目のものです。並べてみてもこちらも大きな違いは見られません。
断面はこちらも乾燥が見られます。
並べるとこんな感じです。左はポリ袋に入れて保存するカットした大根の断面初日で、右は保存して3日目のものです。断面が乾燥してきているのがわかるかと思います。
重さは444.5gで、初日の445.1gからは0.14%減少しています。
最後はそのままそのまま保存したカットした大根です。こちらは表面はややしわが出てきました。
並べるとこんな感じです。左はそのまま保存するカットした大根初日で、右は保存して3日目のものです。並べると若干しなびている様子がわかるかと思います。
断面は乾燥が見られます。
並べるとこんな感じです。左はそのまま保存するカットした大根の断面初日で、右は保存して3日目のものです。やや乾燥してきている様子がわかるかと思います。
重さは308.1gで、初日の334.2gからは7.9%減少しています。
5日目の変化ですが、ラップとポリ袋に入れて保存した方は、見た目には大きな変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左はラップとポリ袋に入れて保存するカットした大根初日で、真ん中は保存して3日目のもの、右は5日目のものです。3つ並べてみてもそれほど差は見られません。
断面の乾燥も3日目とあまり変わりはありません。
並べるとこんな感じです。左はラップとポリ袋に入れて保存するカットした大根の断面初日で、真ん中は保存して3日目のもの、右は5日目のものです。3日目からそれほど変化がないのがわかるかと思います。
重さは484.2gで、初日の484.7gからは0.11%減少しています。
こちらはポリ袋に入れて保存したカットした大根です。こちらも表面上は特に変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左はポリ袋に入れて保存するカットした大根初日で、真ん中は保存して3日目のもの、右は5日目のものです。こちらも3つ並べても差が見られません。
断面の乾燥具合も3日目とあまり変化がありません。
並べるとこんな感じです。左はポリ袋に入れて保存するカットした大根の断面初日で、真ん中は保存して3日目のもの、右は5日目のものです。こちらも3日目からはほとんど差が見られません。
重さは444.5gで、初日の445.1gからは0.14%減少しています。
最後はそのままそのまま保存したカットした大根です。こちらは表面は乾燥によるしわがやや目立ってきました。
並べるとこんな感じです。左はそのまま保存するカットした大根初日で、真ん中は保存して3日目のもの、右は5日目のものです。5日目で見てわかるぐらいハリがなくなってきています。
断面もさらに乾燥が進んで来ています。
並べるとこんな感じです。左はそのまま保存するカットした大根の断面初日で、真ん中は保存して3日目のもの、右は5日目のものです。徐々に乾燥が進行しているのがわかるかと思います。
重さは286.1gで、初日の334.2gからは14.4%減少しています。
1週間目の変化ですが、ラップで包んでポリ袋に入れて保存した方は、見た目は特に大きな変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左上はラップとポリ袋に入れて保存するカットした大根初日で、右上は保存して3日目のもの、左下は5日目のもので右下は1週間目のものです。並べてみても特に差は見られません。
断面の乾燥もそこまで大きな差は見られません。
並べるとこんな感じです。左上はラップとポリ袋に入れて保存するカットした大根の断面初日で、右上は保存して3日目のもの、左下は5日目のもので右下は1週間目のものです。3日目以降からは大きな変化は見られません。
重さは484.1gで、初日の484.7gからは0.13%減少しています
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
1日目 | 484.7g |
3日目 | 484.2g(-0.11%) |
5日目 | 484.2g(-0.11%) |
1週間目 | 484.1g(-0.13%) |
こちらはポリ袋に入れて保存したカットした大根です。こちらも見た目はそんなに変化はありません。
並べるとこんな感じです。左上はポリ袋に入れて保存するカットした大根初日で、右上は保存して3日目のもの、左下は5日目のもので右下は1週間目のものです。並べてみても特に差は見られません。
断面の乾燥もそんなに変化は見られません。
断面の乾燥もそんなに変化は見られません。
重さは444.3gで、初日の445.1gからは0.18%減少しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
1日目 | 445.1g |
3日目 | 444.5g(-0.14%) |
5日目 | 444.5g(-0.14%) |
1週間目 | 444.3g(-0.18%) |
最後はそのままそのまま保存したカットした大根です。こちらはさらにしなびて全体的に縮んで来ています。
並べるとこんな感じです。左上はそのまま保存するカットした大根初日で、右上は保存して3日目のもの、左下は5日目のもので右下は1週間目のものです。並べると縮んで来ているのがよくわかるかと思います。
断面もしなびてきていて、一部は色が変わってきています。
並べるとこんな感じです。左上はそのまま保存するカットした大根の断面初日で、右上は保存して3日目のもの、左下は5日目のもので右下は1週間目のものです。乾燥だけでなく色も変化してきている様子がわかるかと思います。
重さは275.5gで、初日の334.2gからは17.6%減少しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
1日目 | 334.2g |
3日目 | 308.1g(-7.9%) |
5日目 | 286.1g(-14.4%) |
1週間目 | 275.5g(-17.6%) |
ちなみにそれぞれの保存法での1週間での変化を並べてみるとこうなります。そのまま保存したものはしなびて縮んで来ていますが、他の2つはハリや固さもしっかりあり、みずみずしさも維持しています。
それぞれの断面の1週間での変化を並べてみるとこうなります。こちらもそのまま保存したほうは乾燥してしなびているだけでなく、変色もみられます。
一方ほかの2つはやや表面は乾燥していますが、大きくしなびているわけではなく、比較的鮮度を維持しています。
カットした大根の保存方法については以下の動画でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
ちなみにラップをせずに保存して、しなびてしまった大根も復活させる方法はあります。やり方は簡単で、しなびた大根を水に浸けておくだけです。これを冷蔵庫の野菜室で1日置いておきます。
1日たつとこのようにしなびていた大根もしっかりと水分を吸収し、ハリや固さも取り戻しています。
重さは369.8gで、しなびた状態の288.9gよりも24.5%増加しています。
ちなみにしなびた大根の再生についてはしなびた大根が元通りになるの?大根の復活術、再生術を検証しますでも詳しく解説しています。また以下の動画でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回はカットした大根を生のままいかに鮮度を保って保存するかを実践し、その効果を検証してみましたが、冷凍保存しておくことも可能です。冷凍保存なら長期保存も可能です。
まずは大根をいちょう切りにします。これを固めに茹でてから冷まし、水けをふき取ってから冷凍用保存袋に入れ、冷凍保存します。これで1か月は保存が可能です。
他にも大根を短冊切りにしてからボウルに入れ、大根の重さの1%ほどの塩を加えて塩もみします。これを30分ほど置いておき、水けをきってから水けをキッチンペーパーで拭きとり、冷凍用保存袋に入れます。あとは冷凍保存で1か月は保存ができます。
大根は大根おろしにしてから冷凍保存もできます。すりおろした大根おろしを冷凍用保存袋に入れ、冷凍保存します。指で折り目を付けておくと使うときにこの部分で割って使えるので便利です。これで1か月は保存ができます。
大根の冷凍保存や冷凍した大根の解凍の仕方、冷凍した大根を使った絶品レシピについては大根の冷凍保存と失敗しない解凍のコツ、活用レシピも紹介でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
まず購入段階で鮮度のいいものを選ぶのも、カットした大根を長持ちさせるためには重要です。そこでおいしくて鮮度のいい大根を見分けるポイントを紹介します。大根はまっすぐ伸びて丸みのあるもの、ひげ根の少ないもの、白くてツヤがありみずみずしいものがいいです。
持ってみて重量感があり、しっかりと固いものも良品です。くわしくはおいしい大根の見分け方・選び方でも解説しています。
以下では大根の見分け方・選び方をドアップの映像で動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回はカットした大根を保存する方法がほんとに効果があるのかを、保存方法を実践した方としない方で比較して検証してみました。結果は歴然としていて、何もしないで保存した方は乾燥が進んで表面もだいぶしなびてきて、ハリや固さもだいぶ失われてきています。
一方でポリ袋に入れたほうは、1週間たっても見た目にはあまり変化は見られず、ハリや固さもしっかりと維持しています。なので保存するならポリ袋に入れて保存するといいです。
ちなみにラップをしてからポリ袋に入れる方法も試してみましたが、こちらもしっかりとした保存効果がありました。ただそのままポリ袋に入れるほうと比べても大きな差はないので、手間がかからない分ポリ袋に入れて保存する方法をおすすめします。