ほうれん草をカットするときにこのように茎の付け根の部分をざっくりとカットしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこのやり方もったいないのでおすすめしません。
今回はこのやり方だとどのくらいもったいないのかを検証し、無駄なく切るにはどうしたらいいのかを解説します。
まずはどのくらい無駄になるのかの解説です。このようにほうれん草の茎の付け根をざっくりと横からカットします。
こちらはカットしたものです。重さは6gです。
ここから茎の先の方だけカットします。
さらに残った茎の方をばらします。
こちらはカットしたものです。重さは5gです。捨てるはずだったカットした茎元ですが、このように茎先だけカットしてほぼすべて食べることができます。
こちらは切り取った方です。こちらの重さは0.4gです。
この茎元も茹でて食べてみましたが、通常のほうれん草と同じで特に固すぎることもなく食感もよくて味もおいしかったです。
ちなみにこちらのほうれん草の重さは35gです。
茎の付け根をざっくりとカットして捨てると35gから6g引いて残りは29gです。29gを全体の35gで割ると82.8%つまり全体の82.8%の利用になります。
一方茎の付け根の先だけカットして捨てれば35gから0.4g引いて残りは34gになります。34gを35gで割ると97.1%でこちらだと全体の97.1%も利用できます。
茎の付け根をざっくりカットして捨ててしまうのがかなりもったいないのがわかるかと思います。
それでは次に無駄なくカットするのはどうしたらいいのかを解説します。まずはほうれん草の茎の付け根の先をこのようにカットします。
カットしたらほうれん草の茎を一つずつ外していきます。
こうすれば茎の先までしっかり洗って土や汚れを落とすことができます。
ちなみにほうれん草は根の部分もよく洗えば食べることができます。
その場合でも茎の付け根の先で根本と切り分けてやるといいです。こうした方が茎をばらしてから洗えるので、茎の付け根についた土などの汚れを洗い落としやすいです。
根の部分も食べる場合はカットした根の部分も捨てずに洗って一緒にゆでるといいです。
今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はほうれん草のへたの切り方の問題点と、正しい切り方について解説しました。
簡単なのでついついざっくりと切ってしまいがちですが、カットした茎の付け根付近もほとんど食べれるので、大きくざっくりと切ってしまうのはもったいないです。
今回紹介した方法で茎の付け根の先の部分だけ上手にカットすることでロスを少なくして無駄なく利用できるので、参考にしていただけると幸いです。