HOME > 食材の加熱調理の疑問 > 茹でたほうれん草を冷ますならそのまま、水、氷水のどれが正解?検証したら驚きの結果に!
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ほうれん草を茹でる場合、火が通りすぎると柔らかくなりすぎて食感も落ちてしまいます。なのでゆで時間も大事ですが、茹でた後どのようにして冷ますかでも火の通りが変わってきます。
そこで今回は茹でたほうれん草をざるにあげてそのまま冷ますのと、水に浸けて冷ます、氷水に浸けて冷ますの3つの方法を試してみて、どれが一番味や食感がいいのかを検証してみることにします。
まずはほうれん草を茹でていきます。鍋に水と水1リットルに対して大さじ1の塩を加えて火にかけます。沸騰したらよく洗ったほうれん草の茎の部分をこのように浸して30秒茹でます。
さらに葉も浸けて30秒茹でたら取り出します。
それではそれぞれの方法で冷ましてみて味や食感の違いを見ていきます。まずはそのままザルにあげ、空冷で冷ましていきます。大体25分ほどでしっかり冷めました。
あとは水けをよく絞ってこのようにカットします。こちらを食べてみたところ味はしっかりほうれん草の風味や甘みがあってよかったです。
そのまま冷ましたので冷めるまで時間がかかり、その分余熱で火が通ってしまい柔らかくなっているのかなと思ったのですが、そこまで柔らかくはなっていなくて割と食感はしっかりしていました。ただ少し柔らかいかなといった感じです。
次は水に浸けて冷ましてみることにします。水は15秒ほどつけるとつけてる水もぬるくなってくるので水を交換してさらに15秒ほどつけたらしっかり冷めました。
こちらをこのように食べやすいようにカットします。食べてみたところ味はしっかりとほうれん草の風味や甘みがありますが、そのまま空冷で冷やしたものに比べると少し薄いかなといった感じがします。
食感の方はすぐに冷やしているので、余計な火が入っていない分、シャキッとした食感はありました。
最後に氷水に浸けて冷ましてみることにします。水温は0.8度ほどです。こちらは20秒ほどでしっかりと冷めました。
食べてみたところ味の方は水に浸けて冷ましたものとそんなに違いはありませんでした。食感の方は水に浸けたものよりも若干ですがシャキシャキ感がありました。
3つを食べ比べてみた結果は味に関しては水に浸けて冷ましていないせいか、そのまま空冷で冷ましたものが少し味が濃かったです。星で表すならそのままが星5なら、水冷と氷冷が星4.5といった感じです。
ただ食感に関してはそのままよりも水冷が、水冷よりも氷冷がシャキシャキ感がしっかりあってよかったです。星で表すなら氷冷が星5なら水冷は星4.8、そのままが星4.4といった感じです。味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
味を取るなら空冷、食感を取るなら氷冷ということになりますが、正直どちらも捨てがたいので選ぶのは難しいところです。理想は空冷並みに味がよくて、氷冷並みにシャキシャキ感がある方法です。
そこで次のような方法を試してみることにしました。まずはポリ袋に氷を入れて口を閉めます。
次に茹でたほうれん草を水にはさらさずそのままパッドなどに平たく並べます。この上から氷袋を当てて冷ましていきます。こうすれば水に浸かって栄養成分が抜ける心配もありませんし、さらに空冷よりもずっと早く冷ますことができます。
全体が当たるように位置を変えながら押し当てて行って、今回は4分ほどで冷たくなるくらいまで冷めました。あとは水けを絞ります。
こちらは食べやすいようにカットしたものです。食べてみたところ味は空冷で冷ましたものと変わらないぐらいしっかりほうれん草の味がします。
食感はこちらは氷水に浸けて冷ました時と同じようにシャキシャキしていておいしかったです。うまくいくかどうかはわかりませんでしたが、結果は期待通りに味も食感もよく仕上がりました。
今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、合わせて参考にしてみてください。
今回は茹でたほうれん草を冷ますならそのまま空冷でさます方法と水に浸けて冷ます方法、氷水に浸けて冷ます方法のどれが一番いいのかを検証しました。結果はどれも一長一短がありました。
そこで最後に袋に氷をつけて、それを押しあてて冷ます方法を試しましたが、この方法が味も食感もよくて一番よかったです。なのでおすすめなのはこちらの方法になります。
ただ空冷や水冷などと比べると少し手間のかかる方法なので、手間をあまりかけたくない場合は味や食感が少し落ちますが、空冷でそのまま冷ますか、氷水に浸けて冷ます方法でもいいです。