HOME > 食材の加熱調理の疑問 > じゃがいもを蒸す、ふかすなら皮付き、皮むきどっちが正解か検証してみた!
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じゃがいもは下ごしらえで蒸してから料理に使うことも少なくありません。その場合に気になるのは皮付きのまま蒸したほうがいいのか、皮をむいてから蒸したほうがいいのかです。
そこで今回は両方のやり方を実際に試してみてその違いを比較し、どっちが正解なのかを検証してみることにします。
それではじゃがいもを蒸してみます。まずは皮はむかず、そのまま蒸すことにします。こちらは蒸す前のじゃがいもです。
じゃがいもは火が通りやすいように、包丁で十字に軽めに切り込みを入れておきます。
重さは146.5gです。
これをそのまま蒸し器に入れ、水を入れてからふたをして火にかけ、沸騰させます。沸騰したら火を弱めて40分ほど蒸します。じゃがいもは大きさによって火の通りが違ってきます。
なので大きさによって蒸し時間も40分から前後します。竹串を刺してみてすっと入るぐらいになったら火を止め、取りだします。
こちらは丸ごと蒸したじゃがいもです。包丁の切れ目から皮がはがれてきています。
並べてみるとこんな感じです。左は蒸す前のじゃがいもで、右は丸ごと蒸した後のじゃがいもです。並べると違いがよくわかるかと思います。
さらに皮をむいて乱切りしたものです。大分ほくほくとして、しっとりとした見た目になっています。
ちなみに蒸した後のじゃがいもの重さは147.8gです。重さは0.8%増え、当所の146.5gからは100.8%になっています。
次はじゃがいもの皮をむいてから蒸すことにします。こちらは蒸す前の皮をむいてカットしたじゃがいもです。
重さは100.0gです。
蒸し器に水を入れ、カットしたじゃがいもを加えて蓋をして火にかけます。沸騰したら火を少し弱めて15分ほど茹でます。竹串を刺してみてすっと入るくらいになったら火を止め、取り上げます。
こちらは皮をむいてから蒸したものです。蒸すと全体的にだいぶしっとりとしています。
並べてみるとこんな感じです。左は蒸す前の皮をむいてカットしたじゃがいもで、右は蒸した後の皮をむいてカットしたじゃがいもです。こちらも見た目の違いがよくわかるかと思います。
丸ごと蒸してカットしたじゃがいもと並べるとこんな感じです。蒸すとどちらも水分を吸収してしっとりとしていますが、皮をむいて蒸したものの方がよりしっとりとした見た目になっています。
重さは118.9gです。重さは18.9%増え、当所の100.0gからは118.9%になっています。
丸ごと蒸したじゃがいもと重さの変化を比べるとこんな感じです。皮をむいて蒸したほうは水分をよく吸収したのか、かなり重さが増えています。
肝心の味ですが、丸ごと蒸したものは食感もよく、じゃがいもの味も濃厚で、味もしっかりとしていました。
一方皮をむいてから蒸したものは丸ごと蒸したものに対してやや食感は水っぽく、じゃがいもの味も薄くなっていました。皮をむいてから蒸すことで、水蒸気の吸収量も多くなり、その分水っぽく、また味も薄まってしまったのかもしれません。
それぞれの味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はじゃがいもを蒸すなら皮付きのまま丸ごと蒸すのか、皮をむいてから蒸すのか、どちらがいいのかを検証してみました。味や食感に関しては皮付きのまま丸ごと蒸したものの方が全然よかったので、味や食感を重視するなら皮付きのまま蒸すのをおすすめします。
ただまるごと蒸す場合、中までしっかりと火が通るまで約40分と結構時間がかかります。一方皮をむいてから蒸す場合は蒸し時間は15分ほどですみます。味や食感は落ちてもとにかく調理時間を早く済ませたいという場合はこちらを選択するのもありです。