HOME > 食材の加熱調理の疑問 > かぼちゃは茹でるのとレンジでどっちが正解?検証してみたら驚きの結果に!
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かぼちゃは下処理で茹でてから使うこともよくあります。下処理には鍋に水を入れてかぼちゃを茹でる方法のほか、レンジで加熱する方法もあります。
では実際どちらがいいのでしょうか。気になったので今回は両方のやり方を実際に試してみて、味や食感の違いを検証してみることにします。
まずはかぼちゃを茹でてみることにします。かぼちゃを半分にカットして、種とワタをくりぬきます。
次は食べやすい大きさにカットします。
こちらはカットしたかぼちゃで100.0gあります。
つぎに鍋にかぼちゃを入れて、かぼちゃがひたひたに浸かるくらいに水を入れます。塩を一つまみくわえたら火にかけます。沸騰したら火を弱めて12分ほど茹でます。竹串を刺してみてすっと入るぐらいになったら火を止め、取り上げます。
こちらは茹でたかぼちゃです。茹でるとしなっとして表面もしっとりとしています。
並べてみるとこんな感じです。左は茹でる前のかぼちゃで、右は茹でた後のかぼちゃです。しっとりと仕上がっているのがわかるかと思います。
重さは102.8gです。水を吸収したせいか重さは2.8%増加して、当所の100gの102.8%になっています。
次はかぼちゃをレンジで加熱します。こちらも食べやすい大きさにカットします。こちらはカットにしたかぼちゃで、重さは100.0gです。
こちらを耐熱容器に入れ、かぼちゃ100gに対して水を小さじ2加えます。あとは上からラップをします。
これでレンジにかけます。時間は600Wなら2分30秒、500Wなら3分です。
かぼちゃの加熱時間ですが、実際に2分30秒でちょうどいいのでしょうか。気になったの2分、2分30秒、3分と加熱時間を変えて加熱してみて、それぞれの味や食感がどのように違うかを検証してみました。結果はこんな感じです。
やはり2分半加熱したものが味や食感が最もよかったです。なのでレンジで加熱するなら2分半がおすすめです。詳しい検証結果についてはかぼちゃもレンジなら簡単に蒸し焼きに!加熱時間は2分、2分半、3分の何分が正解?で解説しています。
こちらはレンジで加熱したものです。加熱したことでほくほくとした見た目になっています。
並べてみるとこんな感じです。左はレンジにかける前のかぼちゃで、右はレンジにかけた後のかぼちゃです。見た目の違いがよくわかるかと思います。
重さは93.4gです。重さは6.6%減って、当所の100.0gからは93.4%になっています。茹でた場合は2.8%増だったので、レンジの方が水分の減りは多くなりました。
ちなみに生のかぼちゃと茹でた後のかぼちゃ、レンジにかけた後のかぼちゃを並べるとこんな感じです。ゆでたほうがしっとりとした見た目になっています。
気になる味や食感の違いですが、実際に食べ比べてみたところ、レンジの方はかぼちゃの味も濃く、しっかりとしています。ほくほくして適度に粘度もありおいしかったです。
一方茹でた方ですが、食感はしっとりとしています。ただ味はやや薄い感じがしました。水に浸かっていた分栄養素が抜け出てしまったのかもしれません。
茹でた方はしっとりとした食感ではありましたが、味がレンジの方と比べると薄くなっていたので、しっかりとかぼちゃの味を楽しみたいなら、レンジで加熱する方法をおすすめします。
味や食感の特徴をまとめるとこんな感じです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
そのまま食べる場合はレンジの方が味は良かったのですが、冷凍保存する場合はどちらがいいのでしょうか。気になったので実際に試してみました。
こちらは冷凍して解凍した茹でたかぼちゃです。見た目はしっとりとしていて、味もしっかりとかぼちゃの味がしておいしかったです。
こちらは冷凍して解凍したレンジで加熱したかぼちゃです。こちらも見た目はしっとりとしています。味は同じようにかぼちゃの味がしっかりしておいしかったのですが、こちらの方がややかぼちゃの味が濃厚でした。
冷凍して解凍した場合でも味はレンジの方がおいしかったです。なのでやはり冷凍する場合もレンジで加熱してからがおすすめです。詳しい検証記事についてはかぼちゃの冷凍保存、生、茹で、レンジのどれが正解なのかを検証してみたで解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回はかぼちゃを茹でた場合とレンジで加熱した場合でどちらがいいのかを検証してみました。結果は割とはっきりと表れました。茹でた方は味はすこし薄味で、一方レンジで加熱した方は味もしっかりとしていました。
なのでかぼちゃの味や香りをしっかりと楽しみたいならレンジで加熱する方法をおすすめします。