キウイフルーツには丸いものもあればやや平べったいものもあります。選ぶならどちらがいいのでしょうか。気になったので実際に食べ比べてみてどちらがおいしいのかを検証してみることにします。
ちなみになぜ形に違いが出るのかですが、キウイフルーツは太い幹に近いと平べったくなるそうです。幹から離れ枝の先の方に行くと丸くなるようです。
みきに近いものは栄養も多くもらえるので丸いものよりもみきに近い平べったいものの方が甘みは強くなります。なので選ぶなら平べったいものの方がよさそうです。
ただ実際のところはどうなのでしょうか。気になったので食べ比べてみることにします。
まずはそれぞれ半分にカットしてみます。左は丸いキウイで右は平べったいキウイをカットしたものです。みてわかる通り平たい方は甘みが強い白い部分の範囲がかなり広いです。このことからも平たい方がより甘いというのが伺えます。
実際にそれぞれの糖度を計ってみることにします。こちらは丸いキウイの白い部分の糖度です。糖度は14.7%でした。キウイの平均的な糖度は10%〜16%といわれているので比較的甘いキウイだと言えます。
一方こちらは平べったいキウイの白い部分の糖度です。糖度は15.9%でした。やはり平べったいキウイの方が糖度は高かったです。
それではそれぞれスプーンですくって食べ比べてみます。まずは平べったい方のキウイを食べてみました。白い部分は確かに甘みが強くておいしかったです。
ただ緑色の部分はやや実が固く、甘みもありますが酸味もややある感じです。白い部分と緑の部分を一緒に食べると思ったほどの甘さではありませんでした。
次は丸い方のキウイを食べてみます。こちらは白い部分は平べったい方に比べると甘さは弱いです。ただ緑色の方は実は柔らかくて酸味もそれほどなくて甘みがしっかりありました。
白い部分と緑の部分を一緒に食べるとむしろこちらの方が甘さを強く感じました。
想定していたのとは違う結果で正直驚きでした。キウイというのは流通の際に実が傷つきにくいよう、まだ十分に熟していなくて少し実が固い段階で出荷されます。 そこからよく熟して実が柔らかくなってきた段階で甘みも増します。
おそらく平べったい方は甘さ自体は高いのですが、まだ実も固く十分に熟しきれていなかったため全体として酸味が残って甘さもいまいちだったのだと思われます。
なのでキウイフルーツを選ぶなら、丸いか平べったいかの形だけでなく、触ってみて固すぎず適度に柔らかくなってきているものを選ぶのも大事だと言えます。
ただ熟しすぎて柔らかすぎても味は落ちるので触ってみてやや弾力がある程度のものがいいです。
ちなみに買ってきたキウイが固い場合は常温で保存しておいて、追熟させてから食べるといいです。
こちらは同じように平べったいキウイです。今度は固すぎずに適度に弾力があるものを買いました。
白い部分の糖度を計ってみたら16.8%とかなり高かったです。
たべてみたところ白い部分はもちろんのこと、緑の部分も果肉は適度に柔らかくて、酸味もそれほどなくて甘みがしっかり感じられておいしかったです。
今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はキウイフルーツは丸いものと平べったいもののどちらがおいしいのかを検証しました。
結果は果肉が白い部分の糖度は平たいものの方が高かったのですが、果肉が緑の部分も含めて食べてみると丸い方がよく熟していておいしかったです。
形で見分けるのも大事ですが、それと同時に固さも確認して適度に柔らかくなっているものを選ぶのも大事だといえます。購入の際はこの2つのポイントをチェックしてみてください。