小松菜はほうれん草とは違ってシュウ酸がそれほど多くはないので、えぐみも少なくあく抜きしなくても食べれるらしいのですが本当なのでしょうか。気になったので実際に検証してみることにします。
今回の検証では小松菜を通常通り茹でたものと、レンジで加熱したものを食べ比べて見ます。レンジで加熱する場合は熱湯などに浸けていないので、あく抜きはできていません。
茹でてあく抜きした小松菜と、レンジであく抜きなしで加熱した小松菜を食べ比べて見て味に違いはないのか、茹でずにレンジで加熱したものでも食べられるのかどうかを見ていきます。
まずはレンジでの加熱調理の仕方を解説します。小松菜はよく洗っておきます。
この際根元にこのように十字に切れ目を入れて洗うとついた土が落としやすいです。小松菜をよく洗ったらキッチンペーパーで水けをふき取ります。水がついたままだと水っぽい仕上がりになります。
これを食べやすい大きさにざく切りにし、耐熱容器に入れます。上からフワッとラップをかけてレンジで加熱します。
加熱時間は小松菜100gに対して600Wで1分半、500Wなら1分50秒です。
こちらがレンジで加熱した小松菜です。食べてみたところ味の方は食べれないレベルではありませんがえぐみは感じます。
ほうれん草の場合は茹でてあく抜きせずに食べると、えぐみがすごくてとてもではないですが食べれたものではありません。なので食べれる分ほうれん草よりは全然ましなのですが、それでもえぐみは気になります。味の方は茹でてないので小松菜の味や風味は濃厚です。
こちらはレンジで加熱した小松菜の茎の方です。茎はみずみずしくておいしかったです。ただ葉の方ほどではありませんが少しえぐみも感じます。
比較のために茹でた小松菜も食べてみることにします。まずは茹で方です。同じように小松菜をよく洗ったら、カットはせずにそのまま茹でます。鍋に水を入れて水1リットルに対して小さじ1の塩を加えて火にかけます。
沸騰したら小松菜を加えて30秒ほど茹でます。茹でたら流水にさらしてから水けを絞ります。
こちらは茹でた小松菜です。食べてみたところえぐみは大分なくなっていてかなり食べやすい味に仕上がっています。小松菜の味や風味はレンジで加熱したものよりも少し薄いですが、えぐみが大分抜けている分かなり食べやすくておいしいです。
こちらは茹でた小松菜の茎です。こちらもレンジのものよりも少し味は薄めですがみずみずしくておいしかったです。えぐみもほとんどありません。
2つを食べ比べて見た結果は確かにあく抜きをせずにレンジで加熱するだけでも食べれないことはありません。ただえぐみもそれなりにあります。
一方茹でた方はあく抜きをした結果えぐみはかなり抑えられていて、全然食べやすいです。なのでちゃんと茹でてあく抜きをする方を断然おすすめします。
それぞれの味の違いをまとめるとこんな感じです。
ちなみにレンジで加熱したものはえぐみが気になってこのまま食べるのもどうかなと思ったので、このように水に浸けてみることにしました。1分半ほど水に浸けてみましたが、食べてみたところそんなにあく抜きはできていなくて、えぐみはまだ気になりました。
そこでこちらも30秒ほど茹でてみました。食べてみたところ味や風味は薄まりましたが、あく抜きによってえぐみは大分薄まって食べやすくなりました。
今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回は小松菜はあく抜きしなくても食べられるのかどうかを検証しました。結果は食べることはできましたが、えぐみはそれなりに気になるので、おいしく食べたいならやはり茹でてしっかりとあく抜きしてから食べるのをおすすめします。