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レタスは包丁よりも手でちぎる方がいいって本当なの?鉄製、ステンレス製での違いは?検証してみたら意外な結果に!

レタスは包丁よりも手でちぎる方がいいって本当なの?鉄製、ステンレス製での違いは?検証してみたら意外な結果に!

はじめに

レタスを包丁じゃなくて手でちぎった方がいいというのは本当なのでしょうか?気になったので実際に両方試してみてどちらがいいのかを検証してみることにします。

さらに包丁も鉄製とステンレス製で違ってくるのかどうかも一緒に検証します。

包丁でカットしたらダメな理由は?

そもそもなぜ包丁よりも手でちぎった方がいいのでしょうか。これは包丁だとレタスが赤く変色してしまうことがあるからです。

赤く変色したレタス

レタスに含まれるポリフェノールと呼ばれる色素成分は、鉄と反応すると酸化してレタスが赤く変色する原因になります。

変色したレタスを食べても特に問題はないのですが、赤く変色したレタスというのは見た目にもあまりよくはありません。手でちぎればこうした心配はないので手でちぎった方がいいといわれています。

レタスを鉄の包丁でカットしてみる

レタスを鉄の包丁でカットする

ただ実際のところはどうなのでしょうか。また包丁も鉄ではなくてステンレス製だと酸化も起きにくいとも言われています。

そこで実際に鉄とステンレス製の包丁でレタスを切ったものと、手でちぎったレタスを比較してみてどのくらい違いが出るのかをみていくことにします。

それでは実際に試してみます。まずは今回検証で使うレタスです。こちらはよく行く産直で買ったもので、出荷された当日のものなのでかなり新鮮です。

新鮮なレタス

まずは鉄製の包丁でカットします。ちなみに万能包丁はステンレス製のものしかなかったので、こちらの鉄製の出刃包丁でカットします。

鉄製の包丁

出刃包丁でこのようにレタスをカットします。

レタスを鉄製の包丁でカットする

こちらがカットしたものです。こちらをラップをして冷蔵庫に入れておきます。

鉄製の包丁でカットしたレタス

鉄の包丁でカットしたレタスの色の変化

こちらは3時間ほどおいたものです。見た目にはほとんど変化はありません。

鉄製の包丁でカットしたレタス3時間後

こちらは1日置いたものです。鉄の包丁でカットしたのに1日たってもほとんど変化は見られません。

鉄製の包丁でカットしたレタス1日後

こちらは3日目です。ここでようやく少し端のあたりで若干変色がみられます。変色自体は緑の葉の薄いものよりも、白くて葉も分厚い部分の方が出やすいようです。

鉄製の包丁でカットしたレタス3日後

3日目までの変化を並べるとこんな感じです。鉄の包丁でカットしたにもかかわらず意外にも3日目でようやく少し変色がみられる程度でした。

鉄製の包丁でカットしたレタスの3日目までの変化

レタスをステンレス包丁でカットしてみる

次はこちらのステンレス製の包丁です。

ステンレス製の包丁

こちらでこのようにカットします。

レタスをステンレス製の包丁でカットする

こちらはカットしたものです。

ステンレス製の包丁でカットしたレタス

3日目までの変化を並べるとこんな感じです。こちらも1日目まではほとんど変化がなくて、3日目でようやく少し変色がみられます。変色の程度は鉄の包丁とそんなに変わりません。

ステンレス製の包丁でカットしたレタスの3日目までの変化

レタスを手でちぎる

最期は手でちぎってみます。

レタスを手でちぎる

こちらは手でちぎったレタスです。

手でちぎったレタス

3日目までの変化を並べるとこんな感じです。こちらもやはり1日目まではほとんど変化がなくて、3日目で少し変色がみられます。こちらも鉄やステンレスより若干ましかなという程度でそんなに変わりません。

手でちぎったレタスの3日目までの変化

並べてみるとこんな感じです。そんなに違いがないのがわかるかと思います。

それぞれの方法でカットしたレタスの3日目の変化を比較

古めのレタスで試してみる

古めのレタスを鉄の包丁でカットする

このままだと結果はどれもたいして変わらないということになってしまいます。ただ今回検証したのが出荷したての新鮮なレタスだったので、それだと変化も出にくいのかもしれません。

そこで近所のスーパーで少し鮮度の落ちたレタスでも検証してみることにしました。

古めのレタス

こちらはこのように芯の切り口を見ても結構変色していて、出荷から日にちがたっていることがうかがえます。こちらで検証します。

古めのレタスの赤く変色した芯

まずは鉄の包丁でカットしてみます。こちらが3日目までの変化です。動画に撮っていなかったのですが、3時間くらいまでなら特に変化は見られませんでした。

鉄製の包丁でカットした古めのレタスの3日目までの変化

ただ1日たつとだいぶ赤く変色してきて、3日目ではかなり変色が進んでいます。やはり鉄の包丁だと赤く変色してしまうようです。

古めのレタスをステンレス包丁でカットする

ステンレス包丁でもみていきます。こちらは3日目までの変化です。こちらも動画は取ってはいなかったのですが3時間くらいならほぼ変化はありませんでした。

ステンレス製の包丁でカットした古めのレタスの3日目までの変化

ただ1日目でやや変色がみられ、3日目で大分変色が進んでいます。ただ鉄包丁と比べると少し変色の程度はマシです。

古めのレタスを手でちぎる

最期は手でちぎったレタスです。こちらも3日目まで見ていくと、こちらは1日目ではそんなに変化はなくて、3日目も少し変色がみられますが、そこまで変色が進んでいません。

手でちぎった古めのレタスの3日目までの変化

鉄の包丁やステンレスの包丁と比べるとこんな感じです。手でちぎったものが全然マシなのがわかるかと思います。

それぞれの方法でカットした古めのレタスの3日目の変化を比較

やはりレタスは包丁よりも手でちぎった方が変色は抑えられるようです。包丁は鉄よりはマシですがステンレスでもそれなりに変色は出てしまうようです。

今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。

まとめ

今回はレタスをカットするなら包丁よりも手でちぎる方がいいのかを検証しました。結果はやはり包丁よりも手でちぎる方が変色を抑える効果が高いです。

ただそれでも切ってから3時間程度であれば包丁で切っても大きな変化は見られません。なのでカットしてすぐ食べるのであれば別に包丁で切っても構いません。

切ってから食べるまでに時間がかなりあく場合であれば包丁よりも手でちぎる方がいいです。また新鮮なレタスの場合も包丁で切ってもすぐには変色は見られないので、こちらも1日ぐらいであれば包丁で切っても構いません。

公開日 2025/04/23

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生活知恵袋の管理人で管理人の名前も生活知恵袋と申します。料理研究家です。2002年より当サイトを運営。野菜を中心に食品に関する見分け方や保存方法などを、実際の検証とともに解説した記事を多数執筆。光熱費や水道代の節約、衣服や住まい、掃除に関する豆知識も紹介。

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