梨の皮をむくといえば通常包丁を使いますがピーラーでも綺麗にむけるそうです。ただ実際どちらの方がいいのでしょうか。気になったので今回包丁とピーラーで梨の皮をむいてみて、どちらがいいのかを検証してみることにします。
ちなみに梨は中心よりも外側に行くほど甘みは強くなります。こちらは皮をむいて食べやすい大きさにカットした梨ですが、この皮に近い外側の部分の糖度を実際に計ってみました。
こちらは糖度は12.6%でした。
一方こちらの中心に近い部分も糖度を計ってみました。
こちらの糖度は11.3%でした。やはり外側の方が糖度が高いようです。
さらにカットした芯の部分についている果肉でも糖度を計ってみました。
こちらは何と10.3%でした。芯により近づくほど糖度は低くなるようです。
ここまで梨の糖度の差についてみていきましたが、確かに梨は外側の皮に近い部分ほど糖度は高かったです。ということは皮を薄くむいたほうが外側の甘い果肉の部分も 多く残るので、その分甘みも増すことになります。
そこで実際に包丁とピーラーで梨の皮をむいてみて、どちらがより薄くむけるのかを試してみることにします。
まずは包丁を使って皮をむいてみます。梨に包丁を入れ、回転させながら皮をむいていきます。なるべく皮に身が残らないように丁寧にむいていきました。
こちらはむいた皮です。ところどころ少し厚めの部分もありますが、比較的薄くむけていると思います。
こちらは皮をむいた梨です。包丁で皮をむいたことで少し角ばった丸をしています。
次ぎはピーラーで皮をむいていきます。むいてる時点でも皮は薄めで少し透けているのがわかるかと思います。
こちらはピーラーでむいた梨の皮です。こちらはかなりぺらぺらに皮がむけています。
包丁でむいたものと比べるとこんな感じで、ピーラーの方が薄いのがわかるかと思います。
さらに皮を置いた時にピーラーでむいたものの方が薄くて裏側の外皮の色が透けて色がすこし濃くなっています。どうやら包丁とピーラーではピーラーの方がより薄く皮をむくことができるようです。
さらにこちらはピーラーで皮をむいた梨ですが、包丁の時のような角ばった感じはなくてなめらかな球状になっています。ピーラーだと見た目もきれいに仕上がるようです。
包丁でむいたものと比べるとこんな感じです。違いがよくわかるかと思います。
一応包丁でむいた梨の皮に付いている果肉もこのように薄く剥がしてみました。
これを糖度計で計ってみたところ、驚くことに糖度は13.5%と最も高かったです。外側の方が糖度は高いと思っていましたが、まさか皮の直前が最も糖度が高くなるとは意外でした。
この部分までしっかり残せるように皮を薄くむいたほうが、より甘みが増すことが期待できます。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回は梨の皮をむくなら包丁とピーラーのどちらがいいのかを検証しました。梨は外側に行くほど甘みが増し、皮付近が最も糖度が高かったです。
なので皮をむくなら皮になるべく果肉が残らないように薄くむいたほうがより甘さを引き出せるといえます。皮を薄くむきたいなら包丁よりもピーラーの方がよかったので、より甘さを引き出したいなら包丁よりもピーラーでむくのをおすすめします。