HOME > 食品を上手に冷凍保存・解凍する方法 > 長ねぎの冷凍保存は生とレンジでどっちが正解か検証したら意外な結果に!
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長ねぎ、白ネギは冷凍保存しておけば長期間保存が可能ですが、その場合生のままとレンジで加熱調理してからのどちらの方がいいのでしょうか。
気になったので今回それぞれ冷凍保存してみて、味や食感にどのように違いが出るのかを検証してみることにします。
まずはそれぞれの冷凍保存の仕方を解説します。長ねぎ、白ねぎを冷凍保存する場合は用途に応じて小口切りにしたり、みじん切りにしたりなどありますが、今回は斜め切りにして冷凍保存することにします。
まずはこのように斜め切りにします。
生で冷凍する場合はこれを冷凍用の保存袋に入れ冷凍保存します。
で加熱する場合は耐熱皿にこのように並べて上からラップをのせます。
これをレンジで加熱します。長ねぎは100gあたりレンジで500Wで3分40秒ほど加熱するとトロっとした食感になります。ただ冷凍する場合はそれだと柔らかくなりすぎるので、今回は500Wで2分ほど加熱します。
加熱したらざるに移して冷めるまで待ちます。
冷めたら冷凍用保存袋に入れてこちらも2週間ほど冷凍保存します。
それでは冷凍保存したそれぞれの長ねぎを解凍してみることにします。解凍は流水解凍と加熱解凍で行います。まずは流水解凍です。
こちらはレンジで加熱してから冷凍した長ねぎです。
これをこのようにポリ袋に入れ、ストローなどで中の空気を吸って密封にします。
これを容器に入れて上から水を流して流水解凍します。水温は12度ほどで7分ほどでしっかり解凍できました。
こちらは流水解凍したものです。
冷凍前と並べてみるとこんな感じです。解凍後も見た目にはそんなに差はないです。
食べてみたところ長ねぎの甘みがしっかりあっておいしかったです。食感も適度にシャキシャキ感があってよかったです。
こちらは生のまま冷凍した長ねぎです。
こちらはそれを流水解凍したものです。
冷凍前と並べてみるとこんな感じです。冷凍して流水解凍すると火が通ったようなしなっとした見た目になってます。
食べてみたところこちらも長ねぎの甘みがしっかりあっておいしかったです。
通常多くの野菜は加熱調理してから冷凍した方が味や食感の持ちはよくなります。なので生で冷凍した場合は味は大分落ちるだろうなと予想していましたが、この結果は以外でした。
ただこちらはまだレンジで加熱調理していないので、その分水分があるので、若干みずみずしさがある気がします。その分若干ですがレンジで加熱したものよりも甘みは弱い気はします。
食感の方もレンジの方に比べると若干落ちますがそれでもしっかりシャキシャキ感があってよかったです。
2つを食べ比べて見た結果、味も食感もレンジで加熱してから冷凍した方がよかったのですが、生で冷凍したものと比べると予想していたほど大きな差はありませんでした。星で表すならレンジで加熱した方が星5なら生の方は星4.5といった感じです。
次はフライパンで炒めて加熱解凍した場合の味や食感の違いを見ていきます。
まずはレンジで加熱してから冷凍した長ねぎを加熱解凍したものです。食べてみたところ加熱しても甘みはしっかりあっておいしかったです。食感も適度に柔らかくてシャキシャキ感もあってよかったです。
こちらは生で冷凍した長ねぎを加熱解凍したものです。食べてみたところこちらも若干みずみずしさがある分甘みの方はレンジで加熱したものよりも若干劣りますが、それでも全然おいしかったです。食感も若干シャキシャキ感は落ちますがよかったです。
2つを食べ比べて見た結果、加熱解凍した場合でもレンジで加熱してから冷凍したものの方が若干よかったのですが、生で冷凍したものも十分おいしかったです。星で表すとレンジの方が星5なら、生の方は星4.5といった感じです。
長ねぎは新聞紙で包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存してもいいです。この場合は1週間ほど持ちます。
長ねぎの保存方法全般については長ねぎ(白ねぎ)、葉ねぎ(青ねぎ)の保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。
今回は長ねぎを冷凍保存するなら生とレンジ後のどちらがいいのかを検証してみました。結果は味も食感もレンジで加熱してからの方がよかったです。ただ生で冷凍したものとの差はそんなになくて、生で冷凍したものでも十分おいしかったです。
なのでレンジで加熱する工程が面倒なら生で冷凍しても十分おいしさを維持したまま冷凍はできます。その差は少しですがより味や食感をよくしたいならレンジで加熱してから冷凍するといいです。