にんじんのへたをカットするときにこのように横から上の果肉ごとざっくりとカットしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこのやり方もったいないのでおすすめしません。
今回はこのやり方だとどのくらいもったいないのかを検証し、無駄なく切るにはどうしたらいいのかを解説します。
まずはどのくらい無駄になるのかの解説です。このようににんじんをざっくりと横から果肉ごとカットします。
こちらはカットしたものです。重さは13.4gです。ここから中心のへたの部分をカットします。
こちらはカットしたものです。重さは11.0gです。
へたの部分だけだと重さは1.5gです。これだと食べられる果肉の部分までかなり捨てているのがわかると思います。
ちなみにこちらのにんじんの重さは184.9gです。へたの周りの果肉ごと全部捨てると184.9gから13.4g引いて残りは171.5gです。つまり全体の92%の利用です。
一方へたの部分だけカットして捨てれば184.9gから1.5g引いて残りは183.4gになります。こちらだと全体の99%も利用できます。
こうしてみるとへたの周りごとカットして捨てるのはかなりもったいないのがわかるかと思います。
それでは次に無駄なくカットするにはどうしたらいいのかを解説します。今回は2つの方法を紹介します。
まずはヘタのついたにんじんをもって、へたの周りにこのように包丁の下の角の部分を使って斜めに切り込みを入れます。位置をずらして同じように斜めに切り込みを入れを繰り返して、へたの周りを一周します。
するとこのようにへたを切り抜くことができます。
この方法だと輪切りにする必要がないので、細切りな千切り、短冊切りなどの用途にと使うときに便利です。
もう一つのやり方はまずはこのようにいったんヘタのついた上部を輪切りにします。
こちらをへたごと半分にカットします。
こちらを手に取りこのようにへたの周囲から斜めに包丁を入れていきます。
さらに反対側からも同様に切り込みを入れてへたの部分を切り取ります。
こちらの方がへたを切り抜くのは簡単でした。輪切りや乱切り、みじん切りなどの用途なら、へたを切り取るのも簡単なのでこちらの方法がおすすめです。
今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はにんじんのへたの切り方の問題点と、正しい切り方について解説しました。ざっくり切ってしまうのは簡単ですが、このやり方だと食べれる果肉をかなり無駄にしてしまいます。
今回紹介した方法でへたの部分だけ上手に切り取ることでロスを少なくして無駄なく利用できるので、参考にしていただけると幸いです。