HOME > 食材の加熱調理の疑問 > にんじんは茹でるのとレンジでどっちが正解?検証してみたら驚きの結果に!
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にんじんは下処理で茹でてから使うこともよくあります。通常鍋に水を入れて火にかけ、そこににんじんを加えてゆでますが、他にもレンジで加熱する方法もあります。
どちらがいいのか気になったので、今回は両者を比較してみて味や食感の違いを実際に検証してみることにします。
まずはにんじんを茹でてみることにします。にんじんの皮をピーラーでむき、5mm幅に輪切りにします。こちらには輪切りにしたにんじんが100.9gあります。
これを鍋に水を入れて茹でていきます。まずは鍋に水を入れカットしたにんじんを入れます。水から火にかけ沸騰させます。
沸騰したら中火で15分ほど茹でます。
こちらは茹でたにんじんです。茹でるとしなっとして少ししっとりとしています。
並べてみるとこんな感じです。左は茹でる前のにんじんで、右は茹でた後のにんじんです。茹でると水分を吸って表面がしっとりとしています。
重さは90.4gです。重さは10.5%減って、当所の100.9gの89.5%になっています。
次はにんじんをレンジで加熱します。こちらも皮をむいてから5mm幅ほどに輪切りにします。こちらは輪切りにしたにんじんで、重さは100.8gです。
カットしたにんじんを耐熱容器に入れ、にんじん100gに対して大さじ1ほどの水を加えます。上からラップをふわっとのせます。
このままレンジにかけます。100gなら600Wで3分、500Wなら3分40秒加熱します。量が多くなる場合は時間もその分増えます。例えば200gなら加熱時間は600Wで6分になります。
ちなみにレンジで加熱する時間ですが、600Wで2分だとやや固めで、4分だと火が入りすぎてモチモチとした食感になっていまいます。なので一番いいのは3分です。
実際にレンジでの加熱時間で見た目や味、食感がどう変わるかについてはじゃがいもをレンジで加熱するなら2分、3分、4分の何分が正解?検証したら意外な結果に!でも詳しく検証しているので、こちらも参考にしてみてください。
こちらはレンジで加熱したものです。しなっとして表面がややぱさっとしています。
並べてみるとこんな感じです。左はレンジにかける前のにんじんで、右はレンジにかけた後のにんじんです。レンジで加熱した後は水分が飛んで、表面がややぱさっとしています。
重さは90.9gです。重さは9.9%減って、当所の100.8gからは90.1%になっています。
茹でたときの重さの減少は10.5%減だったので、重さの減り具合に関しては茹でてもレンジで加熱しても、どちらもそれほど差はありませんでした。
ちなみに生のにんじんと茹でたにんじん、レンジで加熱したにんじんを並べるとこんな感じです。茹でたにんじんの方が水分をよく吸収しているせいか、レンジよりもしっとりとしています。
気になる味や食感の違いですが、実際に食べ比べてみたところ、レンジの方はまずしっかりと柔らかくなっていました。味はにんじん本来の味がしっかりしていて、甘み十分感じられます。
一方茹でた方ですが、こちらはかなり薄味になっています。ここまで差が出るのかと食べた瞬間驚いたほどです。水にずっと浸けていたことで、栄養成分がかなり出てしまったのかもしれません。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はにんじんを茹でた場合とレンジで加熱した場合でどちらがいいのかを検証してみました。結果ははっきりと表れました。重さの減りや柔らかさはそれほど差はありませんが、味に関してはレンジで加熱した方がしっかりとにんじんの味や甘さが残っていました。
なので料理の下処理などでにんじんを茹でる際は、レンジで加熱する方法をおすすめします。