よくあるにんじんの見分け方で芯が太いものは味が落ちるからさけたほうがいいといいますが、本当なのでしょうか。気になったので実際に芯が太いにんじんと芯の細いにんじんを買ってきて、食べ比べてみることにしました。
芯の大きなにんじんは成長のし過ぎで、その分栄養を消費しているので味が落ちるそうです。なるほど理にかなっている気がしますが、食べ比べてみないことには本当かどうかわかりません。
まずはこちらが芯の細いにんじんです。このようににんじんの幅に対して芯の割合がそこまで大きくないのがわかるかと思います。
一方こちらは芯が太いにんじんです。にんじんの幅に対して芯がかなり多いのがわかるかと思います。
並べてみるとこんな感じです。左は芯が太いにんじんで、右は芯が小さいにんじんです。同じにんじんでも芯の成長度によってこんなにも見た目が変わってきます。
次にこれを縦半分にカットして断面はどうなっているのかを見てみることにします。まずはこちらは芯の割合が小さなにんじんを半分にカットしたものです。
断面を見ると中も芯の細く伸びているのがわかるかと思います。
一方こちらは芯が太いにんじんをカットしたものです。断面は太い芯の線が長くのびているのがわかるかと思います。
並べるとこんな感じです。上が芯の細いにんじんの断面で、下は芯が太いにんじんの断面です。断面から見ても太さが全然違うのがわかるかと思います。
それでは実際に食べ比べてみることにします。まずは生の状態で味の違いを確認します。芯の細いにんじんをこのようにカットします。こちらを食べてみたところ、にんじんの風味がしっかりとあり、比較的濃いめの味がしました。
一方こちらは芯が太くなったにんじんをカットしたものです。こちらも生のまま食べてみました。こちらはにんじんの風味がやや穏やかで、そこまでにんじん濃さがありませんでした。逆に言えばあっさりしているので、生で食べる分には食べやすかったです。
ちなみに並べるとこんな感じです。左はカットした芯が太いにんじんで、右はカットした芯が小さいにんじんです。カットしたものでも芯の太さの違いが判るかと思います。
次はそれぞれ茹でてから味の違いを見てみることにします。まずは芯の細いにんじんです。こちらを茹でるとこんな風になります。味についてはしっかりとにんじんの味がしておいしかったです。
いっぽうこちらは芯が太いにんじんを茹でたものです。こちらは食べてみたところにんじんの味がやや薄く、物足りない感じがしました。茹でたものに関していえば芯の細いにんじんのほうがおいしく感じました。
並べてみるとこんな感じです。左は茹でた芯が太いにんじんで、右は茹でた芯が小さいにんじんです。茹でても芯の太さの違いはよくわかるかと思います。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
にんじんは芯の太さ以外でも鮮度を見分けるポイントがあります。表面がなめらかで色の濃いもの、触ってみて重量感のあるもの、しっかりとした固さのあるものも重要です。詳しくはおいしいにんじんの見分け方・選び方で解説しています。
また以下の動画でも検証しているので合わせて参考にしてみてください。今回は芯が太いにんじんは本当に味が落ちるのかを、実際に芯が太いにんじんと芯が細いにんじんを食べ比べて比較してみました。生の場合はにんじんは癖があり、苦手だという人もいますが、こちらは芯が太いにんじんだと比較的あっさりしているので、食べやすいかもしれません。
もちろん芯が細い方が味は濃かったので、にんじんの味をしっかり味わいたい方なら芯が細い方がおすすめです。
一方茹でた場合は、芯が太いものはただにんじんの味が若干薄くなった感じがしただけで、特に食べやすいということもなかったので、にんじんの味がしっかりした芯の細いにんじんのほうがおいしかったです。
なので加熱して使う場合は芯の細いにんじんをおすすめします。