ニラは乾燥に弱い野菜なので上手に保存しないと鮮度が落ちるのも早いです。乾燥対策として食べやすい長さにカットしてから、それを水に浸けて保存するという方法があります。ただ水に浸けて保存して本当に大丈夫なのかどうかも気になります。
そこで今回はニラを水に浸けて保存する方法と、水には浸けずに保存する方法を実際に試してみて、両者でどのくらい違いが出るのか、どちらがいいのかを検証してみることにします。
まずは水に浸けて保存する方法です。カットしたニラをこのように容器に入れ、ひたひたになるぐらいまで水を入れます。あとはラップや蓋をして野菜室で保存します。
こちらは5日たったものです。光の加減で少し暗く見えますが、5日たってもハリつやはほとんど変わりません。
ただ気になるのは味や食感の方です。こちらはさらに取ったものです。水に浸けていたのでハリはありますが、栄養成分も抜けて味も薄くなっていないかどうかも気になります。
食べてみたところ意外にもしっかりニラの味や香りはありました。もう少し薄味になっているんじゃないかと思っていたのでこれは意外でした。食感は適度にシャキシャキしてよかったです。
次はニラを水に浸けずに保存する方法を見ていきます。まずはニラの茎元をこのように濡らしたキッチンペーパーで包みます。
これをポリ袋に入れ、口を閉めて野菜室で保存します。
こちらは保存した1日目と5日目を比較したものです。このように5日たってもほとんど変化は見られません。
ちなみにキッチンペーパーでは包まずにそのままポリ袋に入れるだけでも若干乾燥はしますが、このように5日たっても比較的ハリは維持できます。
こちらは濡らしたキッチンペーパーで包んで5日保存したニラをカットしたものです。
水に浸けたものと並べてみるとこんな感じです。見た目にはハリ感などはどちらもそんなに違いは見られません。
実際に食べてみたところこちらは水に浸けたものよりも少し風味や香りが強い感じがしました。特に食べた時のニラの辛みがこちらの方が強い感じがします。
やはり水に浸けてない分成分が溶けださずに済んでいるので味や風味、辛味の違いも出てきているのだと思います。食感はこちらもシャキシャキ感があってよかったです。
2つを食べ比べてみた結果は食感はどちらもそんなに違いはありませんでしたが、味や風味、辛味は濡らしたキッチンペーパーで包んで保存した方がよかったです。
星で表すならキッチンペーパーの方が星5なら、水に浸けた方は星4.1といった感じです。水に浸けた方も思ったほど味は落ちていなかったのですが、保存するなら水に浸けない方がよさそうです。
ちなみに炒めた場合はどうなるかも試してみました。
こちらは水に浸けて保存したニラを炒めたものです。食べてみたところニラの風味や香りもよく、炒めたことで甘みも増しておいしかったです。
こちらは濡らしたキッチンペーパーで包んで保存したニラを炒めたものです。食べてみたところこちらもニラの風味や香りはしっかりあって、特に甘味は水に浸けたものよりも濃厚でした。
2つを食べ比べてみた結果は炒めた場合もキッチンペーパーで包んで保存した方がよかったです。星で表すならキッチンペーパーの方が星5なら、水に浸けた方は星4.1といった感じです。
今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はニラを水に浸けて保存する方法は本当に効果があるのか、味や香りはどうなるのかを検証してみました。結果は予想していたよりも味や風味、香りはしっかり残っていました。なので十分おいしく食べられるレベルだと思います。
ただやはり水に浸けずに保存したものに比べると風味や香り、辛味や甘みは落ちます。なので保存するなら水に浸けるよりも濡らしたキッチンペーパーで茎元を包んでからポリ袋に入れて保存する方法をおすすめします。