オクラのへたやガクってどのくらいまでカットした方がいいのか、どの程度までなら食べられるのか気になる方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回はガク下から全部カットした方がいいのか、ガクの表面だけカットした方がいいのか、ガクはカットしなくてもいいのかを検証してみることにします。
まずはオクラのガクやへたがどの部分なのかを紹介します。オクラのガクやへたというのはこの部分です。
ガクというのは何かというと花を支えている部分です。こちらの画像はオクラの花が咲いたものですが、ガクがどのような位置にあって花を支えているのかがわかるかと思います。オクラはこの花びらが散って果実が成長したものです。
このガクと呼ばれる部分ですが固くて繊維質で食感がよくないので、カットした方がいいといわれています。ただ実際はどうなのかを今回検証します。
今回の検証ではまずはこのようにへた先とガクの表面部分をカットしたものを茹でて見ます。
次にへた先はカットしてガクの表面はそのまま残したオクラを茹でます。
最後はこちらもガクの表面はカットせずにそのまま茹でるのですが、日が経ってガクの部分が黒っぽく変色しているオクラを茹でます。
この3つを食べて見て味や食感がどの程度ちがうのかをみていきます。その結果でどのくらいカットするのが一番おいしくいただけるのかを検証します。
それでは下処理をしていきます。まずはまな板にオクラを並べて塩を振り、まな板の上で上下に転がし板ずりをします。こうすることでオクラの産毛が取れて舌触りがよくなります。また塩により適度に下味も付きます。
次に鍋に水を入れ、水1リットルに対して塩小さじ1入れて火にかけます。沸騰したらオクラを入れ、1分茹でます。
茹でたらざるにあげ、さっと流水にさらします。
では実際に食べ比べてみることにします。まずはガクをカットしてから茹でたオクラです。
こちらをガクの下でこのように切り分けます。切り分けたガクの方を食べてみたところ、ポリポリとした食感で、適度な固さと柔らかさで美味しかったです。
特に筋張った感じなどもないので全然おいしくいただけます。味もしっかりとオクラの味がします。この部分も十分においしいので、このようにガク下から上を全部カットして捨ててしまうのはもったいないです。
ガクはまとめてカットせずに表面だけをカットして利用した方がよさそうです。
次はガクの表面もカットせずにそのまま茹でたオクラです。ちなみにこちらのオクラは収穫からそんなに時間もたっていなくて、ガク表面がそこまで黒く変色していないものです。
こちらもガクの下からこのようにカットしました。食べてみたところ確かに一部が若干繊維質で固めな感じはありました。ただそんなに気になるほどではなくて、食べる分には全然問題ないです。
予想ではかなり繊維質で、食べづらいんじゃないかなと思っていたのでこの程度かと拍子抜けした感はありました。
それでも表面をカットしたものは全然繊維質な感じはなかったので、より食感をよくしたいならカットしておいた方がいいと思います。味の方は特に違いはなくておいしかったです。
最後にガクがやや黒く変色しているオクラをそのまま茹でたものです。
こちらもガクの下からこのようにカットしました。食べてみたところこちらも同じように一部がやや繊維質な感じがありました。若干こちらの方が筋っぽい感じが強い気がします。
ただそれでも食べる分には問題ない程度です。味に関してはこちらは若干苦みもありました。どうやらガクの部分はまだ色が奇麗な状態なら味はそんなに変わりませんが、黒く変色してくると若干苦みも出てくるようです。
3つを食べ比べて見た結果はやはり味や食感に関してはガクの表面をカットしたものが一番よかったです。
ただ鮮度がよくてガクの色がそんなに変色していないものなら、ガク表面がそのままでも多少は筋張った感はありますが、そこまで食感が落ちるわけではなくて味もそんなに変わりません。
鮮度が落ちて黒くなってきているものは筋張った感じだけでなく若干ですが苦みもあったので、たべれないことはありませんが、カットして食べた方がおいしいと思います。
星で表すならガク表面をカットしたものが星5なら、鮮度がいいオクラでガクそのままのものが星4、鮮度がやや落ちて色が黒くなってきているものが星3といった感じです。
今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はオクラのガクは食べれるのか、どのくらいカットした方がいいのかを検証しました。結果はガクの部分も全然食べられるので全部カットしてしまうのはもったいないです。
ガクの表面はそのままでもそこまで繊維質ではなくて食べれないことはありませんが、カットした方がより食感がよくなるので、やはりカットして食べるのをおすすめします。