HOME > 食材の加熱調理の疑問 > オクラは茹でるのとレンジでどっちが正解?検証してみたら意外な結果に!
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オクラは下処理で茹でてから使うこともよくあります。下処理には鍋に水を入れてオクラを茹でる方法のほか、レンジで加熱する方法もあります。
では実際どちらがいいのでしょうか。気になったので今回は両方のやり方を実際に試してみて、味や食感の違いを検証してみることにします。
まずはオクラを茹でてみることにします。最初にオクラの固い部分であるへた先とガクを包丁でカットします。
ちなみにこちらは茹でる前のオクラです。重さはちょうど100gです。
次にまな板の上に置いて塩をふりかけ、板ずりをして表面の産毛を取り除きます。こうすると食感がよくなると同時に、塩により下味も付きます。
つぎに鍋に水を入れて沸騰させます。沸騰したらオクラを加え、1分ほど茹でます。
茹でたら冷水にさっと晒します。
こちらは茹でたオクラです。茹でると大分しなっとしています。
並べてみるとこんな感じです。左は茹でる前のオクラで、右は茹でた後のオクラです。身が大分しなっとしているのがわかるかと思います。
茹でたオクラの重さは102.2gです。水を吸収したせいか重さは2.2%増加して、当所の100gの102.2%になっています。
次はオクラをレンジで加熱します。こちらもへた先とガクを包丁で切り取ります。こちらはカットにしたオクラで、重さは100.0gです。
まずはこちらも塩を振って板ずりをしたら、塩をさっと水で洗ってから耐熱容器に入れます。水をオクラ100gに対して小さじ1ほど加え、ラップをして過熱します。時間は600Wなら1分30秒、500Wなら1分50秒です。
こちらはレンジで加熱したものです。加熱することで身が柔らかくなって、少ししなっとしています。
並べてみるとこんな感じです。左はレンジにかける前のオクラで、右はレンジにかけた後のオクラです。こちらも熱が入るとしなっとしてやや色が鮮やかになっています。
ちなみに生のオクラと茹でた後のオクラ、レンジにかけた後のオクラを並べるとこんな感じです。茹でたものとレンジにかけたものだと茹でたものが少ししっとりとした見た目です。
重さは97.0gです。重さは3.0%減って、当所の100.0gからは97.0%になっています。
茹でたオクラの重さの変化と比べるとこんな感じです。茹でた方は若干重さが増えていて、レンジの方は若干重さが減っています。
気になる味や食感の違いですが、まずは茹でたオクラです。こちらは茹でたオクラを食べやすいようにカットしたものです。食べて見たところ、しっかりと火が通っていて実も柔らかく、適度に歯ごたえもあります。味もしっかりとオクラの味がします。
一方茹でた方ですが、お湯に浸けたわけではないので、身もやや固めなのかなと思っていたのですがそんなことはなく、しっかりと火が通って柔らかくなっていてこちもら適度に歯ごたえもありました。
味の方も茹でたものとそこまで差はありませんでした。茹でた方は水に浸けている分栄養素も流出して、その分味が薄まり、そうではないレンジの方が味は故意いのかと思っていました。
意識すれば若干濃い異様な感じもありますが、そこまで大きな差ではありません。茹でるほうはカットせずにそのまま茹でたので、比較的栄養素の流出も少なかったのかもしれません。
結果的にはどちらも味や食感にそこまで大きな差はありませんでした。それぞれの味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はオクラを茹でた場合とレンジで加熱した場合でどちらがいいのかを検証してみました。結果は意外にもそこまで大きな差は出ませんでした。むしろレンジで加熱するだけでも、茹でるのに負けないくらいしっかりと火が通って下処理ができるのに驚きました。
なので、オクラの量が少ない時はお湯を沸かす手間のかからないレンジで加熱する方法がおすすめです。一方でオクラの量が多い時は、レンジだと加熱時間がそれなりにかかります。それなら一度にまとめて茹でられる、お湯でゆでる方法をおすすめします。
このようにオクラの量によって茹でるかレンジにかけるかを使い分けるのがいいのではないでしょうか。