
ピーマンのへたは五角形のものや六角形のものなど個体によってばらつきが見られます。実は五角形よりも六角形の方が甘くておいしいピーマンらしいのですが本当なのでしょうか。
気になったので今回実際に五角形と六角形、さらには七角形のへたのピーマンをそれぞれ食べ比べてみて、味や甘みに違いがあるのかどうかを検証してみることにします。
そもそもなぜピーマンのへたの形にこのようにばらつきがあるのかというと、へたというのは花びらを支えていた部分で、へたの数がそのまま花びらの枚数になるそうです。

例えばへたが五角形なら花びらは5枚、へたが六角形なら花びらは6枚になります。

花びらの枚数が多くなるとそれだけたくさんの日光を浴びれるのでその分栄養もたくさん蓄えることができます。なのでへたの角数が多くなるほど花びらの枚数も増え、その分甘みも増すと考えられているようです。

これがピーマンのへたは五角形よりも六角形の方が甘くなるといわれている理由です。さらに六角形よりも七角形の方が角数が多いのでその分より甘くなると考えられます。

それでは実際に五角形、六角形、七角形のピーマンをそれぞれ食べ比べてみることにします。こちらはへたの形が五角形のピーマンです。

全体を見るとこんな感じです。

こちらを半分にカットして種とワタを取り、細切りにします。

こちらは細切りにしたへたが五角形のピーマンです。食べてみたところピーマンの甘みや苦み、風味がしっかりあっておいしかったです。

一応糖度を計ってみたところ糖度は4.4%でした。ピーマンの平均的な糖度は3%ほどらしいので、こちらはやや甘めな品種なのだと思います。

次はへたの形が六角形のピーマンです。

全体を見るとこんな感じです。

こちらは細切りにしたものです。食べてみたところピーマンの甘みや苦み、風味はこちらもしっかりありましたが、五角形と比べると特別、差があるようには感じませんでした。

食べてはっきりとわかる程度に差があるんだろうなと期待していたので、この結果はかなり意外でした。
一応こちらも糖度を計ってみたところ4.5%でした。糖度自体もそんなに差はありませんでした。調べてみた時には某テレビ番組などでの調査で、五角形と六角形で倍近い糖度の差が出ていましたが、実際はほとんど差はありませんでした。

最期にへたが七角形のピーマンも見ていきます。

全体を見るとこんな感じです。

こちらは細切りにしたものです。食べてみたところこちらもしっかりとピーマンの味や風味、苦みや甘みがありましたが、五角形、六角形のものとやはりそんなに差は感じられませんでした。

若干ですが少し甘さや味の濃さはあるかなという気がしないでもないですが、言われてみないとわからない程度です。
こちらも糖度を計ってみたところ、糖度は4.8%でした。確かに数値上も五角形や六角形のモノよりも糖度は少し高いですが、食べてみてはっきりわかるほどの差はありませんでした。

へたが五角形、六角形、七角形のピーマンのそれぞれの味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。

今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はピーマンはヘタの形が五角形のモノよりも六角形のモノの方が本当に甘みが強いのかどうかを検証しました。
七角形も含めて食べ比べてみましたが、七角形だと言われれば若干甘いかなという気もしなくもありませんでしたが、そこまではっきりとした違いは感じられませんでした。
角数が増えるほど糖度も増えてはいますが、そこまで大きな差ではないので、選ぶ際も角数についてはそんなに気にしなくてもいいと思います。