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れんこんの見分け方・選び方、おいしさと鮮度を見分けるコツを紹介!

おいしいれんこんと鮮度の落ちたれんこんの見分け方

はじめに

れんこんが日本に入ってきたのは奈良時代で、古くから食用として利用されてきた野菜の一つです。

今回はれんこんの見分け方・選び方を鮮度のいいものと悪いものを比較しながらわかりやすく解説していきます。

れんこんを旬で選ぶ

れんこんの旬

れんこんは周年栽培していますが、旬は11月から3月です。この時期市場にも多く出回ります。おもな産地は茨城県で、全体の半数近くを栽培しています。茨城以外だと徳島、佐賀、山口、愛知なども生産量は多いです。

れんこんの色や見た目での見分け方・選び方

太くて形にゆがみがない

れんこんは太くて形にゆがみのないものがいいです。

太くて形に歪みのないれんこん

表面にハリがある

れんこんは鮮度のいいものは表面にハリがあります。

れんこんにハリがある

こちらは鮮度が落ち、乾燥して表面にしわがよっているれんこんです。

しなびてしわの寄ったれんこん

並べてみるとこんな感じです。左はハリのあるれんこんで、右はハリがなくしわの寄ったれんこんです。並べてみるとハリの違いがよくわかるかと思います。

ハリのあるれんこんとしなびたれんこん

肌色で色ムラがない

れんこんは土付きのものでも構いませんが、よく洗ってある場合はれんこん本来の色である肌色に近い薄茶色で色ムラのないものがいいです。

肌色で色ムラのないれんこん

白すぎるものは漂白されている可能性があります。こうしたものはサクサクした食感が薄れて味も落ちます。

れんこんのカットした断面での見分け方・選び方

切り口が奇麗な肌色

カットしたれんこんの切り口はきれいな肌色で、色ムラや傷のないものがいいです。

切り口が奇麗なれんこん

こちらは日が経って鮮度の落ちた物です。断面は大分赤茶色っぽく変色してきています。時間が経つと空気に長時間触れることで、断面は酸化して徐々に色も変わってきます。

切り口が赤茶色に変色したれんこん

ちなみに変色しているのは表面部分だけなので、このように少しカットしてやると、中はまだきれいな状態です。

赤く変色した断面をカットしたれんこん

並べてみるとこんな感じです。左は切り口が奇麗なれんこんで、真ん中は切り口が変色して赤茶色になったれんこん、右はそれをさらにカットしたものです。変色したものとの色の違いがよくわかるかと思います。

れんこんの切り口が奇麗なものと赤く変色したものとそれをカットしたものを比較

さらにそれをカットした断面が比較的奇麗なのもわかるかと思います。

ちなみにここまでこげ茶色に変色してしまったものは避けた方がいいです。

切り口がこげ茶色に変色したれんこん

こちらは表面をカットしてもこのように中もやや茶色っぽく変色しています。ここまで変色したものは渋みも出てきているので、食べてもおいしくありません。

こげ茶色に変色した断面をカットしたれんこん

並べてみるとこんな感じです。左は切り口が奇麗なれんこんで、真ん中は切り口がこげ茶色に変色したれんこん、右はそれをさらにカットしたものです。こちらは大きく色が変化しているのがわかるかと思います。

れんこんの切り口が奇麗なものとこげ茶色に変色したものとそれをカットしたものを比較

またそれをさらにカットした断面もきれいなものと比べると変色しているのがわかるかと思います。

れんこんをこげ茶色がこげ茶色に変色してしまった失敗談についてはれんこんがこげ茶色に!まだ食べれる?この保存法だけはやっちゃダメ!でも解説しているので、こちらも参考にしてみてください。

断面がハリがあってみずみずしい

れんこんはカットしてそれほど日が経ってないものはカットした断面も比較的みずみずしいです。

切り口がみずみずしいれんこん

鮮度が落ちるとこのようにハリがなくなり、しわが寄ってきます。

切り口のしなびたれんこん

並べてみるとこんな感じです。左は切り口にハリがあってみずみずしいれんこんで、右は断面にしわの寄ったれんこんです。見た目にも大きな違いがあるのがわかるかと思います。

切り口の奇麗なれんこんとしなびたれんこん

穴の内側もきれい

れんこんは穴の内側が奇麗なものを選びましょう。

穴の内側が奇麗なれんこん

このように内側が黒ずんでいるものは鮮度がよくなく、味や食感も落ちているので避けた方がいいです。

穴の内側が黒いれんこん

並べてみるとこんな感じです。左は穴の内側が奇麗なれんこんで、右は穴の内側が黒ずんでいるれんこんです。色の違いがよくわかるかと思います。

穴の内側が奇麗なれんこんと黒いれんこん

ちなみに実際に穴が黒くなったれんこんは食べれるのかどうか、味や食感はどのように違うのかについてはれんこんの穴が黒い!これ食べれるの?気になったので実際に食べて見た!でも詳しく検証しているので、併せて参考にしてみてください。

れんこんの重さや触感での見分け方・選び方

ハリや固さがある

れんこんは触ってみてしっかりとしたハリや固さのあるものがいいです。

ハリや固さのあるれんこん

鮮度が落ちてハリがなくなってくると、このように指で押さえた時に、れんこん表面が少し柔らかいので、指が沈んでいきます。

表面がやや柔らかいれんこん

並べるとこんな感じです。左はハリがあって固いれんこんで、右はハリがなく柔らかいれんこんです。

ハリや固さのあるれんこんと柔らかいれんこん

持ってみて重量感のあるものを

れんこんは手に持ってみて重量感のあるものがいいです。

れんこんを持ってみて重量感がある

以下ではれんこんの見分け方・選び方を動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。

れんこんの保存方法

おいしいれんこんを買ってきても腐らせてしまっては元も子もありません。そこでれんこんの保存方法についても紹介します。れんこんは切り口が乾燥しないようにラップで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存するといいです。これで2週間は持ちます。

れんこんをラップとポリ袋に入れて野菜室で保存

ほかにも薄切りにして、茹でてから冷凍保存してもいいです。冷凍保存なら1か月は持ちます。くわしくはれんこんの保存方法が本当に効果があるのかを検証してみたら驚きの結果に!で解説しています。

茹でたれんこんを保存袋に入れて冷凍保存

チェックの大まかな流れ

最後にれんこんを見分ける際に、チェックするポイントをまとめてみます。まずはれんこんはふっくらとしていてハリがあるもの、肌色で色ムラがないものがいいです。

カットしたものは断面が薄茶色でみずみずしいもの、穴の内側が奇麗なものがいいです。手に取ってみてハリや固さがあり、重量感のあるものも良品です。

れんこんのチェックの流れ
  • 色や見た目での見分け方
    • 太くて形にゆがみがない
    • 肌色で色ムラがない
    • 表面にハリがある
  • カットした断面での見分け方
    • 切り口が奇麗な肌色
    • 断面がみずみずしい
    • 穴の内側もきれい
  • 重さや触感での見分け方
    • ハリや固さがある
    • 持ってみて重量感のあるものを
※参考書籍
もっとからだにおいしい野菜の便利帳
からだにおいしい 野菜の便利帳
材料の下ごしらえ百科
料理の裏ワザ便利帳
野菜のソムリエ
食材図鑑生鮮食材篇
おいしく健康をつくる新しい栄養学
野菜の基礎知識

公開日 2023/01/08

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この記事を書いた人

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生活知恵袋の管理人で管理人の名前も生活知恵袋と申します。料理研究家です。2002年より当サイトを運営。野菜を中心に食品に関する見分け方や保存方法などを、実際の検証とともに解説した記事を多数執筆。光熱費や水道代の節約、衣服や住まい、掃除に関する豆知識も紹介。

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