買ってきた里芋の皮をむいてみたら、実に赤い斑点がでていたことってありませんか。これって食べられるのかどうか、カットした方がいいのか、気になるところだと思います。
そこで今回は赤い斑点の出た里芋を茹でてから実際に食べてみて、味や触感はどうなのかを検証してみることにします。
まずはこちらが赤い斑点の出た里芋です。白い実の断面に赤い斑点が無数に出ているのがわかるかと思います。
ちなみにこちらは通常の白い実の里芋です。
並べてみるとこんな感じです。左は白い実の里芋で、右は赤い斑点の出た里芋です。
赤い斑点の出た部分をカットするとこんな感じです。実は半分近くに小さくなりました。
赤い斑点の出ている部分と一緒に並べるとこんな感じです。
それでは実際に赤い斑点の部分をカットした里芋と、赤い斑点の出た里芋を一緒に茹でてみることにします。
こちらは赤い斑点の出た部分をカットした里芋を茹でたものです。竹串などで刺してもさっと入るほどに実は柔らかくなっています。
食べてみると普通の里芋と同じで、しっとりとして柔らかく、おいしい里芋でした。
一方こちらは赤い斑点部分を茹でたものです。茹でた時間は上の白い里芋と同じです。
正直この時点では赤い斑点は傷んだ結果で、食べたら苦かったりするんじゃないのかと少し怖かったのですが、思いきって食べてみることにしました。
食べた感想は意外なことにニガミなどはなく、特に味はしませんでした。ただ食感がゴリゴリとして筋張っていて、全然柔らかくないです。里芋特有のしっとりとした柔らかさが全然ないので、おいしくありません。
これなら無理して食べる必要ははっきりいってありません。
そもそも赤い斑点はなぜできるのでしょうか。これは里芋に含まれる色素成分のポリフェノールの影響です。里芋の保存期間が長くなると、ポリフェノールの酸化により赤い斑点が現れるようです。
ポリフェノールはサプリメントなどにも使われていて、抗酸化作用もあり、特に食べても問題はないようです。ちなみに赤い斑点出た里芋については以下の動画でも詳しく検証しているので、併せて参考にしてみてください。
里芋は厚い皮に覆われていて、中の赤い斑点はなかなか外からは見分けがつきにくいものです。ただ見分けるポイントもあります。それは里芋の断面です。この部分が赤くなっているものは中の実も赤い斑点がでています。
こちらは断面が赤くなっている里芋です。
皮をむくとこのように断面に赤い斑点が見られます。
ちなみにこちらは断面が白くてきれいな里芋です。
こちらも皮をむいてみると、中の実もこのように白くてきれいな状態です。
並べてみるとこんな感じです。左は断面が赤い里芋で、右は断面が白くてきれいな里芋です。並べると色味の違いがよくわかるかと思います。
さらに皮をむいたものを並べるとこうなります。左は赤い斑点のある里芋で、右は白くてきれいな里芋です。斑点だけでなく、実もやや黄色っぽくなっているのがわかるかと思います。
ただここまでわかりやすい変化が出ていない場合でも、皮をむいてみたら赤い斑点が出ていたということも少なくありません。この場合はなかなか外からは判断がしにくいです。
赤い斑点の出ていない奇麗な里芋を選ぶなら、鮮度のいいものを選ぶといいです。里芋の鮮度の見分け方は土付きで表面がしっとりとして乾燥していないもの、カットした断面が白くてみずみずしいものがいいです。
また触ってみてしっかりと固いものも良品です。詳しくはおいしい里いもの見分け方・選び方で解説しています。また以下では里芋の見分け方を動画でも解説しています。併せて参考にしてみてください。
里芋の鮮度を保つには上手に保存することも大切です。里芋は乾燥しやすいので、乾燥しないように新聞紙で包み、ポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存するといいです。これで1週間ほど保存が可能です。詳しくは里いもの保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。
今回は赤い斑点の出た里芋が食べれるのかどうかを、実際に食べて検証してみました。結果はニガミなどはないので食べれないことはありませんが、固く筋張っているのでおいしいものではありませんでした。
なので赤い斑点の出ているものは、その部分をしっかりカットして、残りの白い部分を利用することをおすすめします。