里芋を冷凍保存用に茹でるなら固さ、茹で時間は3分、5分、7分、10分、16分の何分が正解？

はじめに

里芋は茹でてから冷凍保存することで、長く保存することができますが、気になるのは茹で加減です。そこで実際に3分、5分、7分、10分、16分とゆで時間を変えた里芋を冷凍してみて、解凍したときに味や食感に差が出るのかを検証してみることにします。

里芋を3分、5分、7分、10分、16分茹でる

ゆで時間を変えて里芋を茹でる

まずは里芋を茹でて見ます。鍋に水を入れ水1リットルに対して塩大さじ1加えて火にかけます。沸騰したらよく洗った里芋を皮付きのまま加えて茹でていきます。

今回は3分、5分、7分、10分、16分と5つのタイミングで茹でたものをそれぞれ冷凍用保存袋に入れ冷凍保存します。

里芋のゆで時間と固さや皮のむきやすさの違い

ちなみに3分や5分茹でたものはまだだいぶ固く、皮もこのように実についていて、こすっても剥がせないので、皮は包丁でむいていきます。

7分ほど茹でると皮はこのように手でこするとツルンとむけるようになります。なので皮むきがかなり楽になります。

10分ほど茹でるとまだ固さは残っていますが、大分身は柔らかくなります。

16分も茹でると芯までしっかりと柔らかくなります。通常このまま食べるならしっかりと柔らかくなるまで茹でますが、今回は冷凍保存するので固めに茹でた場合でも検証します。

ちなみに里芋は大きいものだと中までしっかりと火が通るまで時間もかかり、その分ゆで時間も長くなります。

なのでサイズの大きいものはカットしてから茹でるといいです。

冷凍したゆで時間の違う里芋を加熱解凍する

冷凍の茹でた里芋を蒸し器で加熱解凍

それでは実際に冷凍した里芋を解凍していくことにします。解凍は加熱解凍で行います。加熱は蒸し器で蒸して加熱することにします。

このように蒸し気に水を入れて火にかけます。沸騰して蒸気が出てきたら、冷凍した里芋を並べて蓋をして蒸し上げます。今回は12分ほどでしっかりと加熱解凍できました。

加熱解凍した3分茹でた里芋の味や食感は？

こちらは3分茹でてから冷凍した里芋を加熱解凍したものです。しっかりと柔らかくなっていてます。味も里芋の味がしっかりありますが、少し薄いような気もします。

加熱解凍した5分茹でた里芋の味や食感は？

こちらは5分茹でてから冷凍した里芋を加熱解凍したものです。こちらもしっかり柔らかくなっています。5分と3分より少し長めに茹でてから冷凍したものですが、加熱解凍した後の固さに関してはそんなに差はありませんでした。味はこちらはしっかりと里芋の味がします。

加熱解凍した7分茹でた里芋の味や食感は？

こちらは7分茹でてから冷凍した里芋を加熱解凍したものです。柔らかさに関しては若干3分や5分茹でてから冷凍したものよりも柔らかく感じました。味はこちらも5分のもよりも若干里芋の味が濃い感じがしました。

加熱解凍した10分茹でた里芋の味や食感は？

こちらは10分茹でてから冷凍した里芋を加熱解凍したものです。柔らかさは7分茹でてから冷凍したものよりもやや柔らかくなっていました。味はこちらは7分のものとそんなに変わらずしっかり里芋の味がしました。

加熱解凍した16分茹でた里芋の味や食感は？

最後は16分茹でてから冷凍した里芋を加熱解凍したものです。10分茹でてから冷凍したものよりもさらに少し柔らかくなっていました。味はこちらもしっかりと里芋の味がしました。

冷凍するのに最適な里芋のゆで時間は何分？

総合的に見て5分がおすすめ

柔らかさに関しては3分と5分茹でたものがほとんど同じ柔らかさで、そこから7分、10分、16分とゆで時間が増えるごとに少しずつ柔らかさが増していった感じです。

味は3分、5分、7分と少しずつ里芋の味が濃くなっている感じがして、7分、10分、16分ではそんなに差はありませんでした。

冷凍した里芋は煮物料理などで使われることが多いです。その場合柔らかく茹ですぎると、煮込んだ際に煮崩れしやすくなります。なのでなるべく固めに茹でた方がいいです。

3分と5分はそれほど固さに差はなくて、味の方は5分の方が少し里芋の味が濃かったので、煮物料理で使うなら5分ほど茹でてから冷凍するのをおすすめします。

煮込み料理以外なら7分でもOK

ただ3分から5分だと皮はまだしっかりと身についているので、包丁で皮をむく必要があり、手間はかかります。7分ほど茹でれば手でこするだけで簡単に皮がむけて、皮をむく手間が大幅に省けます。

また12分蒸した段階でも7分、10分、16分茹でてから冷凍した里芋でも、大きく煮崩れしているわけではありません。そんなに長時間煮込む里芋料理で使う予定がないなら、皮がむきやすい7分茹でてから冷凍保存する方法でもいいです。

それぞれの味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。

今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。

生で冷凍保存したらどうなる？

ここまで冷凍する場合は何分茹でるのが最適なのかを検証してきましたが、そもそも茹でないで生で冷凍した場合はどうなるかも気になる方もいらっしゃるかと思います。

こちらも同じように検証してみました。生でも皮をむいて冷凍保存することはできます。固さで言えば固ゆでよりもさらに固い状態での冷凍になります。実際に冷凍するとこのようになります。

さらにこちらを蒸して加熱解凍するとこうなります。食べて見たところかなり味が薄くなっています。里芋は加熱せずに冷凍等すると味が大きく劣化するようです。なので生での冷凍は避けた方がいいです。

里芋を生で冷凍するとどうなるかについては里芋の冷凍保存、生、茹でのどっちが正解なのかを検証してみたでも詳しく検証しているのでこちらも併せて参考にしてみてください。

まとめ

今回は里芋を茹でてから冷凍保存する場合は固さやゆで時間がどのくらいがいいのかを検証しました。長時間煮込む料理などで使う場合は煮崩れが気になるので、柔らかすぎず、味もそこまで悪くない5分茹でてから冷凍保存するのがおすすめです。

そこまで長く煮込むような料理で使うのでは無ければ、程よく固さが残り味もいい7分茹でてから冷凍保存するのをおすすめします。

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