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里芋をレンジで加熱するなら皮むき、皮付き(皮ごと)どっちが正解か検証してみた!

里芋をレンジで加熱するなら皮付き、皮むきどっちが正解か検証してみた!

はじめに

里芋は生では食べれないので、通常料理では茹でてから利用することが多いです。ただレンジでも加熱調理ができるそうです。本当なのか気になったので実際に試してみることにしました。

今回は皮をむいた状態と、皮付きのままの2つのパターンでそれぞれレンジで加熱調理してみました。

里芋を皮をむいてからレンジで加熱調理

皮むきの里芋をレンジで加熱

まずは皮をむいてからレンジで加熱してみることにします。このように里芋の皮をあらかじめむいておきます。

これを耐熱容器に入れ、里芋100gに対して大さじ1の水をさっと全体にふりかけます。上から軽くラップをのせ、レンジで加熱します。加熱時間は100gで600Wで3分半です。

皮をむいた里芋をレンジで加熱

調べたところレシピサイトなどでは100gで2分としている所も多かったです。実際2分でやったのですが、2分だとまだ中が固かったので、今回は3分半加熱しました。

レンジで加熱した皮むき里芋の味や食感は?

こちらはレンジで加熱した皮をむいた里芋です。このようになぜか表面が油で揚げたようにぽつぽつとしています。もう少ししっとりとした仕上がりになるかと予想していたのでこれには意外でした。

皮をむいてレンジで加熱した里芋

食べて見たところ味の方はしっかりと里芋の味がしました。ただ中はほくほくとして柔らかかったのですが、表面は茹でた里芋とは違い少し固めでコリコリとした食感が残っていました。

先にこちらを試してみたので、この時点では里芋はレンジでの調理には向かないのかなと思っていました。

里芋を皮付きのままレンジで加熱調理

皮付き里芋をレンジで加熱する

ただ一応比較のために皮付きのままでもレンジで加熱してみました。同じように今度は皮付きのまま里芋を耐熱容器に入れ、里芋100gに対して大さじ1の水を振りかけてラップをのせ、レンジで同じ時間加熱しました。

里芋を皮付きのままレンジで加熱

ちなみに皮付きのままレンジで加熱すると、皮は手で簡単にむけるようになります。

レンジで加熱した皮付き里芋の味や食感は?

こちらはレンジで加熱した後、皮をむいた里芋です。意外なことにこちらは見た目も茹でた里芋と同じようにしっとりとしています。ぷつぷつとした見た目を予想していたのでこれは意外でした。これなら食感も期待できそうです。

皮付きのままレンジで加熱した里芋

ちなみに皮むきでレンジで加熱した里芋と比べるとこんな感じです。表面のしっとり感が全然違うのがわかるかと思います。

皮をむいてレンジで加熱した里芋と皮付きのままレンジで加熱した里芋

実際に食べて見ましたが、こちらは表面もしっとりとして、全体的にホクホクとした食感で、皮付きのものよりもかなり食感はよかったです。味の方はこちらも里芋の味がしっかりありました。これならレンジでの調理でも十分においしく里芋がいただける感じです。

皮むきと皮付きでの味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。

皮をむいてレンジで加熱した里芋と皮付きのままレンジで加熱した里芋の味や食感の違い

大きな里芋の場合はどうする?

大きな里芋を丸ごとレンジで加熱する

このくらいの大きさなら丸ごと皮付きのままレンジで加熱しても、しっかりとむらなく中まで柔らかくなります。ただ大きなものになるとどうなのでしょうか。

大きな里芋

気になったので、サイズの大きな里芋も同じように皮付きのままレンジで加熱してみることにしました。こちらは1個で127gと大分大きな里芋です。

大きな里芋の重さは127g

手に持つとこんな感じで、大きさがわかるかと思います。

手に取った大きな里芋

こちらを耐熱容器に入れ、水を振りかけ、上からラップをしてレンジで加熱します。加熱時間は100gの場合は600Wで3分半だったので、127gでは3分半に1.27をかけて4分半で加熱しました。

大きな里芋を皮付きのままレンジで加熱

こちらは加熱して皮をむいたものです。食べて見ましたが柔らかくなっている部分もありましたが、まだ固めの部分もありました。

皮付きのままレンジで加熱した大きな里芋

こちらは半分にカットしたものです。断面に色ムラがあるのがわかるかと思います。大きいとどうやら火の通りにむらができてしまうようです。

加熱ムラのある里芋

そこで再びラップをしてレンジで1分ほど再加熱しました。すると固かった部分も柔らかくなりました。

大きな里芋を半分にカットしてレンジで加熱

大きすぎると加熱にむらができてしまったので、今度は半分にカットしてから同じようにレンジで加熱してみることにします。こちらの重さは135.6gで、だいたい同じくらいの大きさです。

別の大きな里芋の重さは135.6g

こちらをカットして耐熱容器に入れてレンジで加熱します。

皮付きの大きな里芋を半分にカットしてレンジで加熱

こちらは加熱したものです。断面はもう少しぽつぽつした感じになるかと思っていましたが、そこまでではなく全体的にしっとりと仕上がっています。食べて見たところムラもなくしっかりと柔らかくなっていました。

皮付きで半分にカットしてレンジで加熱した大きな里芋

大きすぎる場合は皮付きのままカットしてからレンジで加熱するとムラなく仕上がります。

古い里芋は長く加熱しても固さが残る

古い里芋はレンジで加熱しても固い

ちなみに里芋は古くなって鮮度が落ちてくると里芋自体がどうしても固くなってきます。この場合いくら加熱しても十分に柔らかくはならず、固さは残ってしまいます。

今回の検証でも同じ時間レンジで加熱しても、鮮度の落ちた里芋はどうしても固さが残ってしまいました。

ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。

まとめ

今回は里芋はレンジでも調理できるのか、その場合皮付きと皮むきどちらがいいのかを検証しました。結果は皮をむいてレンジにかけると表面はやや固くてコリコリとした食感になるので、あまり食感はよくはありません。

一方皮付きのままレンジで加熱した場合は、全体的にムラもなくしっとりとした食感に仕上がり、おいしくいただけます。なのでレンジで調理する場合は皮付きのままでの調理をおすすめします。

公開日 2023/02/24

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この記事を書いた人

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生活知恵袋の管理人で管理人の名前も生活知恵袋と申します。料理研究家です。2002年より当サイトを運営。野菜を中心に食品に関する見分け方や保存方法などを、実際の検証とともに解説した記事を多数執筆。光熱費や水道代の節約、衣服や住まい、掃除に関する豆知識も紹介。

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