
さつまいもも毛穴が深くて凸凹したものもあれば、毛穴が浅くてなめらかなものもあって、どっちがいいのか迷った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は実際にそれぞれ食べ比べてみて味や食感に違いがあるのか、どちらがよりおいしいのかを検証してみることにします。
ちなみに一般には毛穴が深くて凸凹したものは繊維質で筋っぽい食感になりがちでおいしくないと言われています。こちらの真意も確認します。
まずは今回検証する2つのさつまいもの紹介ですです。さつまいもも種類や品種によっても味や食感も変わってくるので、純粋に毛穴の深さでのみ違いを比較するために、同じ生産者で同じ袋に入っていた品種も同じさつまいもで検証します。
こちらはひげ根の毛穴が浅く滑らかなさつまいもです。

このように表面に凹凸が少なく滑らかなのがわかるかと思います。

一方こちらはひげ根の毛穴が深く凸凹したさつまいもです。

毛穴がだいぶくぼんでいて凸凹しているのがわかるかと思います。

ちなみに店頭などで見かけたさつまいもの場合、全体的に丸にもあるものよりも細長いさつまいもの方が毛穴は深いものが多かったです。こちらも毛穴が深いものは割と細長いさつまいもです。
こちらの2つのさつまいもを蒸し焼きにします。蒸し器に水を入れてさつまいもを並べ、中火にかけます。

沸騰してきたら布巾などで包んだ蓋をして大きさに応じて30分から40分ほど蒸し焼きにします。

今回は35分蒸しました。竹串をさしてみて中央まですっと竹串が入って行けばしっかり中まで火が通っています。

それでは蒸し焼きにしたそれぞれのさつまいもを食べ比べてみます。
まずは毛穴が浅くてなめらかなさつまいもです。食べてみたところしっかりと甘みがあって食感はしっとり食感でおいしかったです。

次は毛穴が深くて凸凹したさつまいもです。食べてみたところこちらもしっかりと甘みはありました。食感の方はほくほくでこちらもおいしかったです。以外にも特に繊維質で筋っぽいといったような感じはありませんでした。

一応別の毛穴の深いさつまいもでも試してみました。

こちらは毛穴が深くて出ているひげ根も割と太いものです。こちらも同じように蒸してみました。

こちらは蒸したものです。食べてみたところこちらは味は甘みがしっかりあっておいしかったのですが、食感はほくほく感と若干筋っぽさがありました。

どうやら穴が深くて出ているひげ根も太くなっているものは食感も筋っぽくなってくるようです。
さらに先の細い方も食べてみましたが、こちらは繊維がたってさらに筋っぽくなっていて食べづらかったです。

それぞれ食べ比べてみた感想はどちらも甘みの方はそんなに差はありませんでした。食感は毛穴が浅くてなめらかな方はしっとり食感で、毛穴が深くて凸凹した方はほくほく食感と違いはありましたが、どちらもおいしかったです。
むしろ同じさつまいもなのに毛穴の深さの違いでこんなにも食感が変わってくるのは意外でした。ほくほく系ならてんぷらや煮物などにも適しています。しっとり系ならお菓子に使ったり干し芋にしたりしてもいいです。
ちなみに毛穴が深くてさらに出ているひげ根も太くなっているものは食感に筋っぽさが少し出てくるので、こちらはあまりお勧めはしません。味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。

今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はさつまいもは毛穴の深さ、なめらかさで味や食感は違ってくるのかどうかを検証しました。結果は同じ品種にもかかわらずしっとりとほくほくで大分食感に違いがありました。
ただどちらもおいしかったです。毛穴の深いものもひげ根が細いうちはまだいいですが、ひげ根まで太くなってくるとさすがに繊維っぽさが出てきて食感も悪くなってきます。なのでこうしたものは避けたほうがいいです。