さやいんげんは柔らかいさやまで一緒に食べれる野菜で、栄養も豊富に含まれます。そこで今回はおいしいさやいんげんを見分けるために、見た目や色で判断する方法、触ってみて判断する方法について紹介していきます。
さらにさやいんげんの旬やさやいんげんが傷むとどうなるのか、さやいんげんに多く含まれる栄養素にはどんなものがあるのかなどについても取り上げます。
さやいんげんは通年出回りますが、旬は夏で6月から9月にかけてです。主な産地は千葉、福島、茨城、鹿児島、北海道、沖縄などです。主要産地の1道6県だけで全国の約5割を生産しています。寒冷期には暖地の沖縄や鹿児島産のものを中心に出回ります。
さやいんげんは緑色が鮮やかなものが鮮度がいいです。
さやいんげんは細くて太さが均一で、全体的にまっすぐしているものほど生育がいいです。
さやいんげんは豆の形が出すぎているものは成長のし過ぎで、固くなっているかもしれません。
さやの先がピンとしているものがいいです。
さやいんげんは触ってみて張りのあるものがいいです。
さやいんげんは曲げた時にポキっと折れるものほど新鮮です。売り物のさやいんげんを曲げるわけにはいかないので、買ってきて鮮度を試したいときやってみるといいです。折らなくても曲げるとピンと抵抗するものも鮮度はいいです。
さやいんげんの原産地は中央アメリカからメキシコで、コロンブスの新大陸発見以降ヨーロッパに持ち込まれました。豆だけでなく若いさやごと食べるようになったのはヨーロッパに渡ってからです。
日本には江戸時代に中国から伝わりました。隠元禅師によって持ち込まれたことからこの名がついたといわれています。ただし彼が伝えたのは別種のフジマメであるとされています。
さやいんげんは大きく分類するとつるあり種とつるなし種に分かれます。つるなし種は背丈が50cmほどまでしか伸びませんが、つるあり種はつるが伸びて背丈が2mほどに成長します。さやいんげんは何度も実をつけるのでつるなし種なら1か月ほど、つるなし種なら2か月ほど収穫し続けられます。
さやいんげんにはよく見られる丸さや種と、幅が広い平さや種があります。平さや種は果長が20cmほどと長く、実は柔らかくて煮物などに向いています。別名モロッコいんげんともよばれれます。
ささげもさやいんげんも見た目がよく似ていて使われ方もそっくりですが、違う品種になります。ささげといえば愛知県特産の十六ささげや岐阜県特産のあきしまささげなどが有名です。
さやいんげんにはアミノ酸の一種で疲労回復効果のあるアスパラギン酸や、免疫力を高めるリジンなどが多く含まれています。
さやいんげんは傷んでくると茶色くなったり黒ずんできます。また水が出てきてぬめりが出てきたり、異臭がしてきたりします。また白いカビが生えてきたりもします。さやいんげんは傷んできたらもう食べられないので処分しましょう。
さやいんげんの選び方、見分け方について見てきましたが、さやいんげんの保存方法についても紹介します。さやいんげんは傷みやすい野菜なので保存する場合は生なら新聞紙で包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。これで1週間は持ちます。
冷凍保存するなら茹でてから保存するといいです。これで1ヵ月は持ちます。さやいんげんの保存方法について詳しくはさやいんげんの保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。
それでは最後にさやいんげんの見分け方・選び方をおさらいしてみます。まずは鮮やかな緑色をしたもの、さやが細長くて太さが均一なもの、豆の形があまり浮き出ていないものを選びます。さらにさやの先がピンとしているもの、触ると弾力のあるものが良品です。さやいんげんを見分ける時はこのような点に注意して見分けるといいです。