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春菊の見分け方・選び方、おいしさと鮮度を見分けるコツを紹介!

鮮度のいい春菊と鮮度の悪い春菊の画像

はじめに

春菊は春に咲く花が茎に似ていることからその名がついた野菜で、江戸時代から本格的に栽培され、現在でもよく食べられる野菜の一つです。

今回はこの春菊の見分け方・選び方をただ解説するのではなく、鮮度のいいものと悪いものでどのような差があるのかを、実際に写真付きで並べて比較しながら詳しく解説します。

春菊を旬で選ぶ

春菊の旬

春菊もハウス栽培などで通年出回りますが、おいしい時期は9月から3月ごろです。おもな産地は千葉、大阪、茨城、群馬、福岡などです。

春菊の色や見た目での見分け方・選び方

葉が濃い緑色でつやがある

春菊は葉が濃い緑色でつやがあるものがいいです。

春菊の葉が濃い緑色

こちらは鮮度が落ちて葉先から黄色くなっていたり、黒ずんで来ています。こうしたものは避けたほうがいいです。

春菊の葉が黄色や黒に変色している

並べてみるとこんな感じです。左は切り口が葉先まで緑の春菊で、右は葉先が黄色や黒色に変色している春菊です。並べてみるとその差がわかりやすいかと思います。

鮮やかな緑色の春菊と黄色や黒に変色した春菊

葉がみずみずしくてハリがある

葉がみずみずしくて、しっかりとハリのあるものがいいです。

春菊の葉がハリがあってみずみずしい

鮮度が落ちると葉のハリもなくなり、しなびてきます。

しなびた春菊

並べてみるとこんな感じです。左はハリがあってみずみずしい春菊で、右はしなびた春菊です。見た目も大きく変わっているのがわかるかと思います。

葉がみずみずしい春菊と葉がしなびている春菊

葉の香りが強い

葉の香りが強いものはえぐみも少なくて良品です。

春菊の葉の香りが強い

茎が太すぎない

茎が太すぎないものも食感がよく料理にも向いていて良品です。

春菊の茎が太すぎない

切り口の断面がみずみずしい

切り口の断面がみずみずしいものは新鮮です。

春菊の茎断面がみずみずしい

鮮度が落ちるとこのように乾燥してしなびて、ぎゅっと縮まってきます。

春菊の茎断面がしなびて縮んでいる

並べてみるとこんな感じです。左は断面がみずみずしい春菊で、右は断面がしなびて縮まった春菊です。乾燥具合がよくわかるかと思います。

茎断面がみずみずしい春菊と茎断面がしなびている春菊

春菊の触感での見分け方・選び方

葉や茎にハリがあってピンとしている

葉や茎にハリがあり、手に持ってみても茎はしっかりとまっすぐのび、葉もピンとしているものがいいです。

春菊の葉にハリがありピンとしている

こちらはしなびてハリのない春菊です。手で持ってみてもダラーんと垂れ下がってしまいます。

しなびて垂れ下がった春菊

並べてみるとこんな感じです。左はハリがあってピンとしている春菊で、右はハリがなくダラーんと垂れ下がった春菊です。並べてみると全然違うのがよくわかるかと思います。

茎や葉にハリのある春菊と茎と葉がしなっとしている春菊

茎が固すぎず、適度に弾力がある

茎を触るとある程度柔らかくて弾力があるものが新鮮です。固くなっているものは育ちすぎていて筋も多いので、食感もよくありません。

春菊の茎が適度に固い

ちなみに茎が柔らかすぎるものも鮮度が落ちています。触ってくねくねする様だとだいぶしなびてきています。

春菊の茎が柔らかすぎる

並べてみるとこんな感じです。左は茎に適度に弾力がある春菊で、右は茎が柔らかすぎる春菊です。並べてみるとその違いがよくわかるかと思います。

茎に適度に弾力がある春菊と茎が柔らかすぎる春菊

以下では春菊の見分け方・選び方を動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。

大葉春菊と中葉春菊はどちらがいいの?

春菊といえばこのように葉の切れ込みが深い中葉春菊が市場に多く出回ります。皆さんがイメージするのもこちらのタイプだと思います。

中葉春菊

一方でこのように葉の切れ込みがないものや、あっても浅いものもあります。こちらは大葉春菊といいます。主に九州などで生産され流通しています。

大葉春菊

地域によっては両方のタイプを見かけることもあるかと思いますがどちらの方がよりおいしいのでしょうか。それぞれ実際に茹でてから食べてみました。

味や食感の違いはこんな感じです。香りや風味自体は中葉春菊の方が強いです。ただ食感は中葉がシャキシャキとした食感なのに対して、大葉春菊の方は肉厚です。

茹でた中葉春菊と大葉春菊の味や食感の違い

大分タイプが違うのでどちらもおいしくいただけると思います。詳しい検証については大葉春菊と中葉春菊、どっちがうまいの?味や食感の違いは?実際に食べ比べてみたら意外な事実が!でも解説しているので、併せて参考にしてみてください。

春菊の保存方法

おいしい春菊を買ってきても腐らせてしまっては元も子もありません。そこで春菊の保存方法についても紹介します。春菊はポリ袋に入れて軽く口をしめ、冷蔵庫の野菜室に立てて保存します。これで1週間は持ちます。

ほかにも茹でてから切り分け、冷凍保存してもいいです。冷凍保存なら1か月は持ちます。くわしくは春菊の保存方法が本当に効果があるのかを検証してみたら驚きの結果に!で解説しています。

以下では春菊の保存方法について動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。

チェックの大まかな流れ

最後に春菊を見分ける際に、チェックするポイントをまとめてみます。まずは春菊の葉が濃い緑色で鮮やかなもの、葉がみずみずしくてぴんと張っているものがいいです。香りは強いものほどえぐみは少ないです。

茎は太すぎず柔らかめのもの、葉や茎にハリがあるものも良品です。切り口がみずみずしいものもいいです。

春菊のチェックの流れ
  • 色や見た目での見分け方
    • 葉が濃い緑色で鮮やか
    • 葉がみずみずしくてハリがある
    • 葉の香りが強い
    • 茎が太すぎない
    • 切り口の断面がみずみずしい
  • 触感での見分け方
    • 葉や茎にハリがある
    • 茎が柔らかい
※参考書籍
新・野菜の便利帳
からだにおいしい野菜の便利帳
もっとからだにおいしい野菜の便利帳
野菜のソムリエ
農家が教える野菜の収穫・保存・料理

最終更新日 2023/11/30

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生活知恵袋の管理人で管理人の名前も生活知恵袋と申します。料理研究家です。2002年より当サイトを運営。野菜を中心に食品に関する見分け方や保存方法などを、実際の検証とともに解説した記事を多数執筆。光熱費や水道代の節約、衣服や住まい、掃除に関する豆知識も紹介。

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