しいたけにも大、中、小と様々なサイズがありますが、味や食感に差はあるのでしょうか。
気になったので今回は大きさの異なる大・中・小3つのサイズのしいたけを買ってきて、実際に食べ比べてみて味や食感の違いを検証してみることにします。
しいたけは品種によっても味や食感は変わってくるので、なるべくこうした差が出ないように、同じ棚に並んでいた同じ生産者のしいたけで、大きさが違うものを選んできて比較してみることにします。
ちなみに食べ比べる前に先に調べてみましたが、しいたけには菌床しいたけと原木しいたけがあって、菌床しいたけは空調設備の整った部屋で栽培され、3〜6か月ほどで安定的に収穫されます。
一方原木しいたけは原木に菌を植え、自然環境下で2〜3年ほどで収穫されます。原木しいたけの多くは乾燥シイタケとして市場に出回ります。
一方市場に流通している生シイタケの大半は菌床しいたけになります。農林水産省の発表によると2022年の生シイタケの国内生産量の93.8%は菌床しいたけだそうです。
今回購入した生シイタケも菌床しいたけでした。菌床しいたけの場合は大きくなりすぎると水分が多くなってくるので、味も大味になるそうです。
生シイタケでも原木しいたけの場合はじっくりと時間をかけて原木の栄養を取り込んでいくので、大きなものは逆にかなり味は濃厚だそうです。今回は生シイタケでも市場流通の大半である菌床しいたけでの検証となります。
まずはこちらが大きな生しいたけです。
大きさは9.81cmです。
かなりサイズは大きくて手で持つとこんな感じです。
重さの方は61gありました。
一方こちらは通常サイズの生しいたけです。
大きさは7.09cmです。
手で持つとこんな感じです。
重さの方は23gありました。大きな生しいたけの3分の1弱ぐらいの重さです。
一方こちらは小さな生しいたけです。
大きさは4.18cmです。
こちらも手で持つとこんな感じでかなり小さいです。
大・中・小と並べてみるとこんな感じです。それぞれの大きさの差がよくわかるかと思います。
小さい方の重さ10gでした。通常サイズの生しいたけの半分弱ぐらいの重さです。
それでは大中小の生しいたけを食べ比べてみることにします。まずはそれぞれの生しいたけの軸をカットします。さらに軸を縦に半分にカットします。
つぎにフライパンにサラダ油を引いて火にかけ、しいたけを並べていきます。しいたけは傘の裏を上にしておいてください。こうしないと焼いた時に出てくるしいたけのエキスが流れ出てしまいます。軸も一緒に入れます。
あとはふたをして弱めの中火で焦げないようにじっくりと炒めます。
火が通ってしいたけの傘の裏からもエキスがしっかりと出てきたら火を止めます。
それではそれぞれのしいたけを食べ比べてみることにします。
まずは大きな生しいたけから食べていきます。食べてみたところしいたけの風味も香りもしっかりあって普通においしかったです。
しいたけのエキスもしっかりにじみ出てきてジューシーでよかったです。ただ少し水っぽさがあるかなという気はします。
一方こちらは通常サイズの生しいたけです。食べてみましたがこちらはさらにしいたけの風味や香りが濃厚で、食べてすぐに違いが分かりました。また食感もジューシーですが、大きなものほど水っぽさはなくてちょうどいい感じです。
こちらは小さな生しいたけです。食べてみたところこちらもしいたけの風味や香りはしっかりありましたが、大きなしいたけと同じぐらいで、中サイズのものよりは劣る感じです。
食感はこちらはジューシーさはやや中サイズのものよりは少ない感じで、もう少し欲しいところです。
3つを食べ比べてみた感想は味は中サイズのものが最も濃厚でおいしかったです。大きなものと小さなものはどちらも同じくらいで、中サイズよりはやや薄い感じです。
食感は大きなものはやや水っぽさがあり、小さなものはすこしジューシーさが足りなくて、中サイズのものが一番適度なジューシーさでした。
味や食感について星で表すなら通常サイズのしいたけが星5なら、大サイズのしいたけと小サイズのしいたけがそれぞれ星4といった感じです。それぞれの味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回は大・中・小とサイズの異なる生しいたけを食べ比べてみて、味や食感に差があるのかどうかを検証しました。結果は中サイズのものが最も味が濃厚で適度なジューシーさでおいしかったです。
大きなものはやはり水っぽさがある分少し味が薄めでした。小さなものもやや味は薄めでした。それでもどちらも十分においしかったのですが、比べると中サイズのものがやはり頭一つ抜けている感じです。なので選ぶなら中サイズのものをおすすめします。