そら豆は鮮度が落ちるのが非常に早く、買ってきたらすぐに茹でた方がいいといわれていますが本当なのでしょうか。
そこで今回は買ってきてすぐに茹でて保存したそら豆と、数日保存してから茹でたそら豆を実際に食べ比べてみて、味に違いがあるのかどうかを検証します。
まずはこちらが買ってきたそら豆です。さやから中の豆を取り出します。
中はこんな感じで豆が並んでいます。
こちらはおはぐろと呼ばれる部分です。採れたてで鮮度のいいものはこのおはぐろ部分が変色しておらず、このように黄緑色をしています。
こちらはおはぐろ部分が黒いそら豆です。今回購入したものはおはぐろ部分が黄緑色と黒くなっているものが半々ぐらいで入っていました。
さやから取り出したそら豆は、茹でる前にこのようにおはぐろの反対側に包丁で切れ目を入れます。こうすると茹でた後に中の実がツルンと取れます。
こちらを茹でてみることにします。茹でる場合は鍋に水を入れ、水1リットルに対して塩を大さじ1と1/3ほど加えます。これで火にかけ沸騰させます。沸騰したらそら豆を入れ、中火程度に火を弱めて2分ほど茹でます。
ゆであがったらざるにあげます。冷める間も粗熱で火が通ります。
しっかり冷めたら保存袋に入れ、冷蔵庫で保存します。
一方比較のためにその日に買ってきたそら豆をポリ袋に入れ、こちらはさや付きのまま冷蔵庫の野菜室で保存します。
こちらは初日の状態です。
こちらは3日目の状態です。見たところ特に大きな変化は見られません。
さやを割って中を見てみるとこんな感じです。初日に割ったものと比べてもそんなに違いは見られません。
中の豆のおはぐろ部分はこんな感じで、やや黒っぽいです。こちらを鍋で茹でます。
こちらは茹でたものです。
ちなみにそら豆は収穫時期が早いとおはぐろ部分は黄緑色で、収穫時期が遅くなるほどおはぐろ部分は黒色になります。この部分の色によって味や食感はだいぶ変わってきます。詳しくはそら豆のおはぐろは黒と黄緑で味や食感は違うの?食べ比べて見たら意外な結果に!でも解説しています。
なので味を比較する際もおはぐろ部分の色が近いもの同士で比較します。おはぐろ部分の色が異なると収穫時期による味の違いなのか、保存期間による味の違いなのかが分かりづらくなるからです。
なのでこちらはかってきた初日のそら豆を茹でて3日経ったものですが、おはぐろ部分はこんな感じで似たような色を選びました。
並べるとこんな感じです。初日で茹でたものも3日経って茹でたものも見た目にはそんなに違いは見られません。
それでは味の方をチェックしてみます。まずは初日に茹でて3日経ったそら豆の外皮をむいたものです。食べて見るとしっかりとそら豆の香りや甘みがあり、おいしかったです。
こちらは3日経ってから茹でたそら豆の外皮をむいたものです。食べて見たところ、そんなに大きな味の違いは感じませんでした。いわれると若干味が薄いかなという感じはしますが、そんなに大きな差はありません。
気にしなければ気にならない程度の差です。もう少しはっきりと差が出るのかと思っていたので意外でした。
こちらは5日たったものです。見たところ特に変化は見られません。
さやを割って中を見てみるとこんな感じです。やはり初日に割ったものと比べてもそんなに違いはありません。
中の豆はこんな感じです。
外皮をむくとこんな感じです。味の方は5日たってもしっかりとそら豆の味がします。
一方こちらは5日たってから茹でたそら豆です。
中の豆はこんな感じです。食べ比べてみましたが、意外にも味は初日のものとそんなに違いはありませんでした。3日目の時と同じように言われたら若干味が薄いかなという程度で、ほとんど差はありませんでした。
3日目から5日目でさらに味が薄くなったといった感じもしませんでした。それぞれの味の違いをまとめるとこんな感じです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はそら豆を買ってきてすぐに茹でずに、さや付きのまま数日保存してから茹でると味が落ちるのかどうかを検証しました。結果は3日目、5日目でもそこまで大きく味は変化しませんでした。
若干ですが味は薄いかなという気もしたので、やはり買ってきてすぐに茹でた方がいいのでしょうが、3日、5日程度であれば、すぐに茹でずにポリ袋に入れて野菜室で保存してもそれなりにしっかりとそら豆の味はキープできるようです。