たまねぎは生のままサラダやあえ物、マリネなどにも利用されますが、そのままだと辛み(特に後味での辛み)がかなり強いので通常辛味抜きをしてからいただきます。
辛味抜きといえば水に浸ける方法が一般的ですが、どのくらい水に浸けておけばいいのでしょうか。気になったので今回1分、3分、5分、10分、20分とつける時間を変えて辛味抜きをしてみて、どのくらいがちょうどいいのかを実際に検証してみることにします。
まずはたまねぎの皮をむいて両端をカットします。
こちらを縦半分にカットします。さらにこれをこのように薄切りにしていきます。ちなみに水に浸けないでこのまま生で食べたらどのくらい辛いのかも確かめてみました。
食べてみたところ最初はたまねぎの甘みやみずみずしさがしっかり広がってきましたが、少したって後味で辛味や鼻にツンと来る感じがかなり強く出てきました。やはり生のままだと大分辛いです。
なので薄切りにしたたまねぎはこのように容器に水を入れてそこに浸けて辛味抜きをします。これを時間を変えて取り出していき、味や辛み、食感がどのように変わっていくのかを見ていきます。
こちらは1分水に浸けておいたたまねぎです。食べてみたところ味も辛みも生のものとそんなに変わりはないです。生の辛みが10なら1分のは9くらいです。
こちらは3分水に浸けておいたたまねぎです。食べてみたところ1分よりはましですがまだ後味の辛みはかなりあります。こちらは辛味は7くらいです。
こちらは5分水に浸けておいたたまねぎです。食べてみたところ3分よりましですがやはりまだ後味の辛みは大分あります。また食感も少し水っぽさが増してきていて、たまねぎの風味も少し減ってきた感じがします。こちらは辛味は6くらいです。
こちらは10分水に浸けておいたたまねぎです。食べてみたところ後味の辛みは大分減っては来ていますが、辛味自体はまだ残っています。10分も浸ければ辛みもほとんどなくなるんじゃないかなと思っていたのでこれは以外でした。
また食感もさらに水っぽさが増してきていて味もたまねぎの風味もさらに少し減ってきた感じがします。こちらは辛味は3くらいです。
一応20分までつけてみることにしました。こちらも食べてみたところ辛味自体は10分と比べるとすこし減ったかなという気がしますが、そこまで変わっていません。
食感の方は水っぽさがさらに増して、風味もさらに減った感じがします。長くつけたとしても辛味を減らすのには限度があるようです。こちらの辛みは2.7くらいです。
1分から20分までの辛みの変化を並べてみるとこんな感じです。
1分から20分まで食べ比べてみましたが、5分でも大分辛みは残っていて、辛味が苦手なら10分は浸けておきたいところです。10分なら辛味はまだ残ってはいるのですがだいぶ減っているので、食べやすくはなっていると思います。
20分だと辛みの減少効果も10分よりもそれほど多くはない一方で、水っぽさや味や風味の薄まりの方は大分でてくるので、浸けても10分くらいがいいと思います。
味や風味、栄養分などの流出が気になる場合は、まだ辛みは結構ありますが生よりはましなので5分くらいを目安にしてもいいです。
一応辛みが大分マイルドだと言われている新たまねぎでも同じように水に浸けて辛味がどうなるかを検証してみました。
まずはこちらも皮をむいて薄切りにします。生のまま食べてみたところやはり新たまねぎといっても後から来る辛みはあります。
ただ生のたまねぎが10だとしたらこちらはすでに生でも2くらいの辛さで、正直そのままでも食べられると思います。一応これがこのように水に浸けることでどのくらい辛みが減るかも見ていきます。
こちらは1分浸けたものです。たべてみたところ1分だとそんなに辛みに変化はありません。こちらの辛みは1.9くらいです。
こちらは3分浸けたものです。食べてみたところ3分でも少し辛みは減りましたがそんなに変化はありません。こちらの辛みは1.7くらいです。
こちらは5分浸けたものです。たべてみたところ5分でもやや辛味は減りましたが、そこまで大きな変化ではありません。また5分だと少し水っぽさが増してきて味も若干薄くなっている気もします。こちらの辛みは1.5くらいです。
こちらは10分浸けたものです。食べてみたところやや辛味は減ってきてはいますが、そこまで大きくはないです。こちらも5分よりもやや水っぽさは味の薄さが増してきている気がします。こちらの辛みは1.3くらいです。
1分から20分までの辛みの変化を並べてみるとこんな感じです。
1分から10分まで食べ比べてみましたが、少しでも辛みを減らしたいなら水っぽさが増したり、味が薄くなったりはしますが10分浸けるといいです。
ただ生でも食べれるぐらいの辛さなので、栄養成分の流出や味が薄くなるのが気になるのなら、生でも全然いいと思います。生よりも少しは辛味を減らしたいけど、味の薄まりや栄養成分の流出も気になるというなら5分くらいでもいいです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
通常のたまねぎよりも新たまねぎの方が辛みは少なめですが、他にも小さめのたまねぎも辛みは少ないので辛味が苦手な方にはおすすめです。
小さめのたまねぎは通常のたまねぎと比べて味や風味もやや弱いのですが、その分辛みも少ないので辛味が苦手な方には食べやすいと思います。それでも辛みが全くないわけではないので、食べてみてまだ辛みが気になる場合は水に浸けて辛味抜きをするといいです。
ちなみに大・中・小とサイズごとに食べ比べてみた感想についてはたまねぎを選ぶなら大・中・小どれが正解?食べ比べてみたら意外な事実が!でも取り上げているのでこちらも参考にしてみてください。
今回はたまねぎを水に浸けて辛味を取るなら何分ぐらいがちょうどいいのかを検証してみました。結果はある程度辛みを取りたいなら10分は浸けておきたいところです。
新たまねぎなら生でも辛みはかなり少なくてそのままでも食べやすいです。新たまねぎは旬の3月〜5月ごろによく市場に出回ります。なのでこの時期はサラダやマリネ用に新たまねぎを購入してみるのもいいのではないでしょうか。