カットしたたまねぎ、切って余ったたまねぎを長持ちさせる保存方法の効果を検証
はじめに
たまねぎも料理によっては一度に使いきれないこともよくあります。たまねぎは通常かなり長期間保存できる野菜ですが、カットした場合はそれほど日持ちはしません。そこで今回はカットしたたまねぎを少しでも長持ちさせるための保存方法を実際に実施してみて、その効果を検証します。
今回試す保存方法
キッチンペーパーとラップで包む
今回は2つの保存方法と何もしないで保存する方法を実践して見て、その違いを検証します。1つ目は全体をキッチンペーパーで覆い、その上からラップで包む方法です。これを冷蔵庫の野菜室で保存します。

ちなみにたまねぎはへた側に成長点があり、鮮度が落ちるのはへた側のほうが早いといいます。そこでへた側と先側の両方でキッチンペーパーとラップで包む保存法を試します。
ラップで包む
もう一つはキッチンペーパーはなしで、ラップで全体を包む方法です。これを冷蔵庫の野菜室で保存します。ちなみにカットしたたまねぎをラップする際、ぴんと張れなかったり、ラップが広がってしまったりして、うまくラップすることができない方もいらっしゃるかもしれません。

そこで以下の動画で、カットしたたまねぎを上手にラップする方法を解説しているので、併せて参考にしてみてください。
何もしないで保存
そして最後は保存方法の効果を比較するために何もしないで冷蔵庫の野菜室で保存します。
初日のカットしたたまねぎ
キッチンペーパーとラップで包むカットしたたまねぎ1日目
まずは今回ためすカットしたたまねぎの初日の状態をチェックします。初日はみずみずしくてハリもしっかりとあります。

キッチンペーパーとラップで包むカットしたたまねぎの重さは88.3gです。
ラップで包むカットしたたまねぎ1日目
こちらはラップで包むカットしたたまねぎです。重さは90.2gです。
そのまま保存するカットしたたまねぎ1日目
こちらは何もしないでそのまま保存するカットしたたまねぎです。重さは106.6gです。
3日目のカットしたたまねぎ
キッチンペーパーとラップで包むカットしたたまねぎ3日目
3日目の変化ですが、キッチンペーパーとラップで包む方は表面上は特に大きな変化は見られません。

重さは87.6gで、初日の88.3gからは0.8%減少しています。
ラップで包むカットしたたまねぎ3日目
こちらはラップで包むカットしたたまねぎです。こちらも表面上は変化は見られません。

重さは89.6gで、初日の90.2gからは0.7%減少しています。
そのまま保存したカットしたたまねぎ3日目
最後はそのままそのまま保存したカットしたたまねぎです。こちらは隙間の溝がさらに深く広がっています。

重さは98.8gで、初日の106.6gからは7.4%減少しています。
5日目のカットしたたまねぎ
キッチンペーパーとラップで包むカットしたたまねぎ5日目
5日目の変化ですが、キッチンペーパーとラップで包む方は中央のあたりの溝が少し広がった感じはしますが、ほかは特に大きな変化は見られません。

重さは87.2gで、初日の88.3gからは1.3%減少しています。
ラップで包むカットしたたまねぎ5日目
こちらはラップで包むカットしたたまねぎです。こちらは表面上は特に変化は見られません。

重さは89.4gで、初日の90.2gからは0.9%減少しています。
そのまま保存したカットしたたまねぎ5日目
最後はそのままそのまま保存したカットしたたまねぎです。こちらは隙間の溝がさらに深く広がっています。さすがにこれ以上保存すると傷みが出てきそうなので、そのまま保存するほうの検証はここで終了とします。

重さは94.8gで、初日の106.6gからは11.1%減少しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
1日目 | 106.6g |
3日目 | 98.8g(-7.4%) |
5日目 | 94.8g(-11.1%) |
1週間目のカットしたたまねぎ
キッチンペーパーとラップで包むカットしたたまねぎへた側1週間目
1週間目の変化ですが、キッチンペーパーとラップで包む方は中央あたりの葉が少し浮き上がってきていて、さらに溝も少し広がった感じはしますが、ほかは特に大きな変化は見られません。

重さは87.4gで、初日の88.3gからは1.1%減少しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
1日目 | 88.3g |
3日目 | 87.6g(-0.8%) |
5日目 | 87.2g(-1.3%) |
1週間目 | 87.4g(-1.1%) |
ラップで包むカットしたたまねぎ1週間目
こちらはラップで包むカットしたたまねぎです。こちらは若干中央付近の葉が浮き上がってきている感じはしますが、そこまで大きな変化は見られません。

重さは89.6gで、初日の90.2gからは0.7%減少しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
1日目 | 90.2g |
3日目 | 89.6g(-0.7%) |
5日目 | 89.4g(-0.9%) |
1週間目 | 89.6g(-0.7%) |
カットしたたまねぎの保存方法については以下の動画でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
カットした使いかけのたまねぎを冷凍保存する
薄切りにしてレンジにかけてから冷凍保存
今回はカットしたたまねぎを生のままいかに鮮度を保って保存するかを実践し、その効果を検証してみましたが、冷凍保存しておくことも可能です。冷凍保存なら長期保存も可能です。
まずはかっとしたたまねぎを薄切りにします。これをレンジで半個分なら2分半加熱します。あとは冷めるまで待ってから冷凍用保存袋に入れ冷凍庫で保存します。これで1か月は保存が可能です。
あめ色になるまで炒めてから冷凍保存
他にもたまねぎをみじん切りにして、フライパンであめ色になるまでじっくりと炒めます。あとは冷めるまで待ち冷凍用保存袋に入れ冷凍庫で保存します。これで1か月は保存ができます。

たまねぎの冷凍保存や冷凍したたまねぎの解凍の仕方、冷凍したたまねぎを使った絶品レシピについては
たまねぎの冷凍保存と失敗しない解凍のコツ、活用レシピも紹介でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
たまねぎの鮮度を見るポイント
まず購入段階で鮮度のいいものを選ぶのも、カットしたたまねぎを長持ちさせるためには重要です。そこでおいしくて鮮度のいいたまねぎを見分けるポイントを紹介します。たまねぎは球形に近くて皮に傷がないもの、芽が出ていなくて根が長すぎないものがいいです。
全体がしっかりと固くて手に持ってみて重みのあるものも良品です。くわしくは
おいしいたまねぎの見分け方・選び方でも解説しています。
以下ではたまねぎの見分け方・選び方をドアップの映像で動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
まとめ
ラップで包む効果は大きい
今回はカットしたたまねぎを保存する方法がほんとに効果があるのかを、保存方法を実践した方としない方で比較して検証してみました。結果は歴然としていて、何もしないで保存した方は水分がかなり抜け、しなびて葉と葉の間に溝ができ、それが日に日に広がっています。
一方でラップをしたほうは1週間たってもしっかりと水分を維持し、ハリや固さも最初と変わらない状態のままです。大きな溝ができることもなくしっかりと葉と葉が詰まっています。なのでカットした野菜を保存する場合はしっかりとラップをすることが重要だということがわかりました。
キッチンペーパーは使わなくてもいい
ちなみにラップをする際、断面をキッチンペーパーで覆うと、キッチンペーパーに断面の水分が吸収されてしまうのか、ラップだけのものと比べて若干多く水分が抜けてしまいました。なので保存する場合はキッチンペーパーは使わず、そのままラップで包むようにするといいです。
その他の野菜のカット保存、使いかけ保存