HOME > カット野菜、余った野菜保存 > カットしたトマト、使いかけで余ったトマトの保存法が本当に効果があるのかを検証してみた
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トマトも1個全部使いきれなくて、どうしても余ってしまうという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。トマトはカットしても保存ができるのか?保存した場合どうなるか気になる方も多いかと思います。
そこで今回はカットしたトマトを少しでも長持ちさせるための保存方法を実際に実施してみて、その効果を検証します。
今回は2つの保存方法と何もしないで保存する方法を実践して見て、その違いを検証します。1つ目はカットしたトマト全体をラップで包みます。
これをポリ袋に入れて軽く口をしめ、冷蔵庫の野菜室で保存します。
もう一つはラップはせずにそのままポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。
そして最後は保存方法の効果を比較するために何もしないで冷蔵庫の野菜室で保存します。
まずははカットしたトマトをラップで包んでポリ袋に入れ、野菜室で保存したときの変化を見ていきます。まずは1日目です。断面はみずみずしくて、果肉もしっかりと詰まっています。
2日目では特に大きな変化は見られません。
3日目では見た目には特に大きな変化は見られません。
5日目では見た目は特に大きな変化は見られません。
並べるとこうなります。左上はラップとポリ袋に入れて保存するカットしたトマト1日目で、右上は2日目、左下は3日目で右下は5日目です。5日たってもそこまで変化は見られません。
ラップしてポリ袋に入れて保存するカットしたトマトの初日の重さは95.1gです。
2日目の重さは95.2gで、初日の95.1gからはなぜか0.1%増えています。
3日目の重さは95.2gで、初日の95.1gからは0.1%増加しています。
5日目の重さは95.1gで、初日の95.1gからは変化はありません。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
ラップとポリ袋で保存したトマト1日目 | 95.1g |
ラップとポリ袋で保存したトマト2日目 | 95.2g(+0.1%) |
ラップとポリ袋で保存したトマト3日目 | 95.2g(+0.1%) |
ラップとポリ袋で保存したトマト5日目 | 95.1g |
食べやすい大きさにカットして食べて見ましたが、しっかりと酸味と甘みがあり、おいしいトマトでした。
次にカットしたトマトをそのままポリ袋に入れて野菜室で保存したときの変化を見ていきます。まずは1日目です。
2日目では見た目には特に大きな変化は見られません。
3日目では特に大きな変化は見られません。
5日目では見た目は特に大きな変化は見られません。
並べるとこうなります。左上はラップとポリ袋に入れて保存するカットしたトマト1日目で、右上は2日目、左下は3日目で右下は5日目です。5日たってもそこまで変化は見られません。
ポリ袋に入れて保存するカットしたトマトの初日の重さは85.1gです。
2日目の重さは84.5gで、初日の85.1gからは0.8%減少しています。
3日目の重さは84.3gで、初日の85.1gからは1.0%減少しています。
5日目の重さは84.1gで、初日の85.1gからは1.2%減少しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
ポリ袋で保存したトマト1日目 | 85.1g |
ポリ袋で保存したトマト2日目 | 84.5g(-0.8%) |
ポリ袋で保存したトマト3日目 | 84.3g(-1.0%) |
ポリ袋で保存したナス10日目 | 84.1g(-1.2%) |
食べやすい大きさにカットして食べて見ましたが、しっかりと酸味と甘みがあり、おいしいトマトでした。
最後はカットしたトマトをそのまま野菜室で保存した場合の変化についてみていきます。こちらは初日の状態です。
2日目では果肉の部分が乾燥してややしなびてきたせいか、その分ゼリー状の部分が浮き上がってきています。
3日目では断面が乾燥してきていて、さらに外側の皮は果肉が乾燥して縮まった分、少し余って内側によれてきています。
5日目では断面の乾燥が進み、外側の皮もさらによれてきています。
並べるとこうなります。左上はそのまま保存するカットしたトマト1日目で、右上は2日目、左下は3日目で右下は5日目です。日が経つごとに乾燥が進み、皮もよれてきているのがわかるかと思います。
ちなみに乾燥した断面を少しカットしてみると中はまだみずみずしい状態でした。こっち側と矢印を刺しているほうが乾燥した断面をカットした方です。
こちらは何もしないでそのまま保存するカットしたトマトの初日の重さは88.6gです。
2日目の重さは84.2gで、初日の88.6gからは5.0%減少しています。
3日目の重さは80.0gで、初日の88.6gからは9.8%減少しています。
5日目の重さは74.7gで、初日の88.6gからは15.7%減少しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
そのまま保存したトマト1日目 | 88.6g |
そのまま保存したトマト2日目 | 84.2g(-5.0%) |
そのまま保存したトマト3日目 | 80.0g(-9.8%) |
そのまま保存したトマト5日目 | 74.7g(-15.7%) |
味については食べやすい大きさにカットして食べて見ましたが、酸味や甘みがだいぶ薄れ、その分青臭さが強調されているのか、あまりおいしくはありませんでした。
空気に触れて酸化したことで味にも影響が出たのかもしれません。ちなみに空気に触れてない内側の部分をカットして食べて見ましたが、こちらは酸味や甘みもあり、おいしくいただけました。やはり断面部分が味が落ちるようです。
ちなみにそれぞれの保存方法での変化を並べてみるとこうなります。そのまま保存したものがかなりしなびれて皮がよれている一方、ポリ袋に入れた方と、ラップをしてポリ袋に入れた方は、そこまで変化がないのがわかるかと思います。
重さの減りはそのままが一番多く、ポリ袋は若干の減少、ラップとポリ袋は初日と変わりなしでした。
味の違いについてはまとめるとこんな感じです。
カットしたトマトの保存方法については以下の動画でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回はカットしたトマトを生のままいかに鮮度を保って保存するかを実践し、その効果を検証してみましたが、冷凍保存しておくことも可能です。冷凍保存なら長期保存も可能です。
まずはトマトを使いやすいようにざく切りにします。これを保存袋に入れて冷凍保存します。これで1か月は保存が可能です。
まず購入段階で鮮度のいいものを選ぶのも、カットしたトマトを長持ちさせるためには重要です。そこでおいしくて鮮度のいいトマトを見分けるポイントを紹介します。トマトは鮮やかな赤色で色ムラのないものがいいです。
へたはぴんと張ってしなびれていないもの、持ってみて重量感のあるものも良品です。くわしくはおいしいトマトの見分け方・選び方でも解説しています。
今回はカットしたトマトを保存する方法がほんとに効果があるのかを、保存方法を実践した方としない方で比較して検証してみました。何もせずにそのまま保存すると、やはり乾燥が進み、断面がしなしなになってきます。
さらに味の方も酸味や甘みが薄れ、青臭さが増しておいしくなくなります。
一方ポリ袋に入れたほうは、5日たっても断面もそこまで変化はなく、また味の方もおいしい状態を維持していました。
ラップをしてからポリ袋に入れて保存した方も、同様に乾燥もなく、味もおいしいままでした。ただ乾燥はこちらの方が少なかったので、ただポリ袋に入れるだけでも構いませんが、よりベストなのはラップをしてからポリ袋に入れる方法だと思います。