多くの料理書のレシピなどを見てみると、どれもトマトのスープのレシピでは皮をむいたものを使っています。ただ実際のところトマトをスープにするなら皮はむくのとむかないののどちらがいいのでしょうか。
気になったので実際に作って食べ比べてみてどちらがおいしいのかを検証してみることにします。
そもそもなぜ皮付きで検証してみようかなと思ったのかというと、トマトは皮にも栄養成分が多く含まれていて、体の酸化や老化を抑える働きのあるリコピンも皮部分に多く含まれているそうです。
なのでこうした栄養素を無駄なく摂るためにも、皮付きで作った方がいいのではないかと思い今回検証してみることにしました。
それでは皮むきと皮付きでトマトスープを実際に作ってみることにします。まずはトマトの皮むきの方法を解説します。いろいろと方法はありますが今回は湯むきの方法を試してみます。まずは鍋に水を入れて沸騰させます。
トマトはこのようにお尻の部分を十字に包丁で切れ目を入れておきます。
鍋の水が沸騰したら穴あき杓子などに乗せてこのように沸騰したお湯の中に入れ、20秒から40秒ほどつけます。すると皮が徐々にめくれてきます。
あとは冷水に浸けて手で皮をめくると簡単に皮をむくことができます。
それではこの皮をむいたトマトと皮付きのトマトでトマトスープを作ります。まずは材料の紹介です。
まずは湯むきしたトマトで作っていきます。こちらをこのように細かくざく切りにします。
つぎににんにくをみじん切りにします。
鍋にオリーブ油大さじ1を引き、にんにくのみじん切りを加えて中火で炒めます。
にんにくの香りが出てきたらざく切りにしたトマトを加えて煮込みます。
ちなみに皮付きのトマトを使う場合はこちらもこのように細かくざく切りにします。
これをにんにくを炒めて香りの出てきた鍋に入れてこちらも煮込みます。ここから先の工程はどちらも同じです。
トマトが崩れてしんなりしてきたら、ここに水300mlと固形コンソメ2個を加えて煮込みます。
沸騰したら中火にして5分ほど煮込みます。
あとは塩コショウで味を調えたら出来上がりです。
それではそれぞれ食べ比べてみます。まずは皮付きのままのトマトで作ったトマトスープです。食べてみたところトマトの濃厚な風味や香りで味はかなりおいしかったです。
気になるトマトの皮ですが、シャキシャキとした食感で特に気になる感じはありませんでした。ちょっとした具材のような感じです。
次は皮をむいたトマトで作ったトマトスープです。食べてみたところこちらも味や風味、香りが濃厚でおいしかったです。食感に関しては皮がないとさっぱりとした食感で、食感としてはこちらの方がおいしく感じました。
食べる前は皮付きでも大して変わらないだろうと思っていましたし、先に皮付きの方を食べた段階でも十分おいしかったのですが、皮のない方を食べてみるとそのさっぱりとした食感はおいしさにもかなり差を感じさせてくれました。
また皮の若干の雑み感もないので、その点でもおいしく感じます。星で表すなら皮むきの方が星5なら皮付きの方は星4といった感じです。味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
ちなみに今回は比較検証しやすいように極力具材は入れませんでしたが、薄切りベーコンを入れてみたり、卵を割り入れてもいいです。
こちらは卵を割り入れて軽く煮込んで皿に盛り、乾燥バジルを散らしたもので、スペイン風トマトスープになります。こちらもおいしいのでおすすめです。
今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はトマトスープを作るなら皮付きのままと皮をむいた方のどちらがいいのかを検証しました。結果は皮をむいたほうが食感がさっぱりとしていておいしかったです。
皮付きだとその分栄養も摂れますが、それを考慮しても個人的にはやはり食感のいい皮をむいたほうがよかったです。
ただたまねぎやニンジン、キノコと言った具材をたくさんいれる場合は具材の一つとして皮のシャキシャキ感もそんなに目立たなくなるので、この場合は皮付きでもいいかなとは思います。