トマトをサラダなどに利用する際、特に何も考えずにこのようにくし切りにしている方もいらっしゃるかと思います。実はこのやり方あまりおすすめはしません。
というのも切った断面から種や汁が漏れ出て、べちゃっとしたり味が薄くなったりしやすいからです。そこで今回はトマトの種や汁が出にくいおすすめの切り方を紹介します。
まずトマトというのは種と果汁の部分が壁で隔てられています。この壁の部分でカットしてやると中の種や果汁が漏れ出ることなく切り分けることができます。
ただ外から見ただけでは壁がどこにあるのかはなかなか判別はつきません。そこで外からでもわかる見分けるポイントを紹介します。
今回はこちらのトマトを使います。こちらはこのようにくぼみが比較的はっきりしています。このくぼみの部分がちょうど壁の部分になります。
この部分を目安に包丁を入れるときれいに壁の部分で切り分けることができます。実際に切ってみることにします。
まずはトマトのへたを外します。
へたは指でつまんでくるっと回します。
するとこのようにきれいに取ることができます。
こちらのトマトのくぼみの部分に包丁を入れます。
横のくぼみの部分にも包丁を入れてトマトを切り取ります。
こちらは切り取ったトマトです。少し果汁部分がはみ出していますが、ほぼ壁の部分できれいにカットできています。
どうしても壁はまっすぐについているわけではないので、カットするときにこのように少し壁からはみ出してしまうこともありますが、ほぼきれいです。
さらに切ってみましたがこちらはきれいに壁の部分で切り分けることができました。
こちらはすべて切り分けたものですが、ほぼ全部壁の部分で切り分けることができました。
こちらのトマトは比較的くぼみがはっきりしていて、くぼみ部分を見分けやすかったのですが、トマトによってはここまできれいにくぼみが出ていないものも少なくありません。
それでもやんわりとくぼみはついているので、よく見れば見分けることができないこともありません。ただ見分けにくい場合は別の方法もあります。
それはひっくり返してみてこのように放射状に延びた線で判断する方法です。
放射状の線の伸びた部分はちょうどトマトの種や果汁の真ん中の位置になります。なので放射状の線と線の間で切れば壁の部分で切ることができます。実際に試してみることにします。
このように放射状の線と線の間で包丁を入れ切り分けてみます。
こちらは切り分けたものですが残念ながら少し果汁や種の部分がはみ出してしまっています。実は壁というのは放射状の線と線のちょうど真ん中に位置しているとは限らなくてばらつきがあります。
なので真ん中で切ってもこのように壁から結構はみ出してしまうこともあります。
ちょうど真ん中に壁が来ている場合はこのように壁の部分できれいに切り分けることができます。
なので放射状の線の間で切り分ける方法というのも実は完ぺきではありません。ただそれでも割と壁に近い位置や壁あたりで切り分けることはできるので、くぼみが見分けづらい場合の代替案として試してみるのはありだと思います。
一番確実なのはやはりくぼみを目安に切る方法です。
ちなみに放射状の線に沿って切るとどうなるかも試してみます。
こちらはこのように果汁や果肉のど真ん中で切り分けてしまっていて、もろに種や果汁が出ています。
放射状の線の位置で全部切り分けましたが、どの部位もしっかり果汁と種が出ていました。放射状の線の位置で切るとこのように果汁と種の部位のど真ん中で切ってしまうようです。
今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はトマトの間違った切り方と、種や果汁が漏れ出ない正しい切り方について解説しました。トマトのくぼみの部分で切り分けるとかなり正確にトマトの壁の部分で切り分けることができます。
ただトマトによってはくぼみがなかなか見分けづらいものもあります。その場合は放射状の線と線の間の部分で切り分ける方法を試してみるといいです。
くぼみで切る方法ほど正確ではありませんが、こちらの方法でも比較的壁や壁に近い部位で切り分けることができます。