HOME > 各野菜の品種による違いについて > ミニトマトとトマトの違い、見た目だけでない味や栄養成分に違いも解説?
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ミニトマトといえば通常のトマトよりも小さいトマトのことで、プチトマトとも呼ばれます。今ではスーパーなどでもよく見かける野菜の一つとなっています。ミニトマトとトマトの違いといえば一目で見てわかるのがその大きさですが、それ以外にはどのような違いがあるのかを詳しく見ていくことにします。
ミニトマトとトマトの一目でわかる違いはその大きさです。市場でよく見かける大玉のトマトは大きさは以下の画像だと縦7.5cm、横8.5cmのサイズになります。ちなみに200gを超える重さのものを一般に大玉のトマトといいます。
一方でミニトマトの場合は以下の画像のような大きさになります。ちなみにサイズは縦3.0cm、横3.2cmです。一般に30g未満のトマトをミニトマトといいます。
ちなみに30g以上200g未満のトマトはミディトマト(中玉トマト)といいます。以下の画像は縦4.4cm、横5.2cmの中玉トマトです。各トマトの重さや大きさについてはトマトの重さは1個で何グラム、大きさやカロリーは?でも詳しく解説しています。
トマトをカットして断面を見ると皮に対して柔らかいゼリー状の部分が多いことがわかります。
一方ミニトマトはサイズが小さい分皮の割合も多くなり、その分ゼリー状の部分の割合は少なくなります。
ちなみにミディトマトの場合はゼリー状の部分の割合はちょうどミニトマトとトマトの中間ほどの量になります。
大玉トマトの主流となっている桃太郎の場合、甘みや酸味のバランスがよいのが特徴です。
ミニトマトは高糖度化しやすく、果物のように甘みの強いものが多いです。
ちなみにミディトマトはトマトとミニトマトの中間的な味で、甘みは大玉トマトよりは強く、酸味も程よくあります。
赤色の色素成分であるリコピンは抗酸化物質の一つで、体を老化や酸化から守り、動脈硬化やがんなどの予防効果があることも知られています。ミニトマトは赤系のトマトなので、ピンク系の大玉の桃太郎などに比べリコピンが豊富に含まれます。
トマトには血圧を下げる働きのあるカリウムや、脂質の代謝に関わるビタミンB6も多く含まれますが、その量も通常のトマトよりもミニトマトの方が多いです。ちなみにカリウムについてはカリウムの効果・効能で、ビタミンB6についてはビタミンB6の効果・効能で詳しく解説しています。
食品名 | カリウム含有量(mg/100g) | ビタミンB6含有量(mg/100g) |
トマト | 210mg | 0.08mg |
ミニトマト | 290mg | 0.11mg |
食品名 | ビタミンC含有量(mg/100g) |
トマト | 15mg |
ミニトマト | 32mg |
ミニトマトとトマトには大きさや重さの違いだけでなく様々な違いがあります。カットした断面を見た際にもゼリーの比率が通常トマトはミニトマトよりも多いです。
味はトマトは酸味と甘みのバランスがいいのに対して、ミニトマトは甘みが強くフルーツのような味わいとなっています。ビタミンCやリコピンなどの栄養成分はミニトマトにより多く含まれます。両者にはこのような違いがあります。