HOME > 食品を上手に冷凍保存・解凍する方法 > 長芋をとろろ用に冷凍保存するならそのままとすりおろしてからのどっちが正解?実際に検証してみた!
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長芋といえばすりおろしてとろろにしてもおいしいので、とろろ用に購入される方も多いかと思います。この長芋ですが冷凍保存しておくことも可能です。
ただ冷凍保存するなら先にすりおろしてから冷凍するのと、皮だけむいてそのまま冷凍し、使う際に冷凍のまますりおろして使うのではどちらがいいのでしょうか。
気になったので実際にそれぞれ試してみて味や食感がどちらがいいのかを検証してみることにします。
まずは長芋の皮をむきます。こちらは皮をむいた長芋です。
そのまま冷凍保存する場合はこちらを冷凍用保存袋に入れ、ストローなどで中の空気を吸って抜いた後ジッパーをしめて密封します。これを冷凍保存します。今回はこのまま2週間ほど冷凍保存します。
とろろにして冷凍する場合は皮をむいた長芋をすりおろし器ですりおろします。
こちらを冷凍用保存袋に入れて冷凍保存します。こちらも2週間ほど冷凍保存します。
それではどちらがいいのかを実際に食べ比べてみることにします。まずはすりおろしてから冷凍した長芋のとろろを食べてみます。こちらは冷凍したとろろです。このようにカチカチに固まっています。
これをポリ袋に入れ、ストローなどで中の空気を抜いて口をしめて密封にします。
こちらを容器に入れ、上から水を流して流水解凍します。水温は20度ほどで5分で解凍できました。
こちらは流水解凍したとろろです。食べてみましたが長芋の味や風味がしっかりあっておいしかったです。ねっとりとしたとろみも十分にあって食感もよかったです。
次ぎはそのまま冷凍した長芋をすりおろしてみます。こちらは皮をむいてそのまま冷凍した長芋です。
こちらを冷凍のまますりおろしてみます。冷凍の場合は持つと冷たすぎるので布巾などで上部を包んですりおろすといいです。
すりおろした直後はまだ凍っていてアイスのようになっています。このまま食べてみたところ食感はかなりアイスクリームに近くて、最後少しとろろのとろみがあるような感じです。味は冷えているせいかほんのりと薄味のとろろの味がします。
しばらく置いてしっかり解凍したものがこちらです。こちらは味の方はとろろにして冷凍したものと比べてもほとんど変わらず、しっかりとろろの味がします。
ただ食感はとろみがだいぶ薄くなっていて、さらっとした食感になっています。とろろというにはさらっとしすぎて物足りない感じです。
2つを食べ比べてみた感想ですが、味についてはどちらもそんなに違いはありませんでした。ただ食感に関しては冷凍した後にすりおろしたものは大分とろみがなくてさらっとした食感になっていました。
とろろのねっとりとしたとろみをしっかりと味わいたいなら長芋は先にすりおろしてから冷凍した方がよさそうです。星で表すならすりおろして冷凍した方が星5なら、冷凍後にすりおろした方は星3といった感じです。味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よければこちらも参考にしてみてください。
今回は長芋をとろろ用に冷凍保存するならすりおろしてから冷凍するのと、冷凍後にすりおろすののどちらがいいのかを検証しました。結果は意外にもとろみの部分でかなり差がでました。
先にすりおろしてから冷凍した方が冷凍後もしっかりととろみは維持されるようです。なので長芋をとろろ用に冷凍するなら先にすりおろしてから冷凍するのをおすすめします。