HOME > 食材の見分け方・選び方 > ズッキーニの見分け方・選び方、おいしさと鮮度を見分けるコツを紹介!
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ズッキーニはきゅうりに似た見た目ですが実はかぼちゃの仲間です。1980年以降、日本でもよく食べられるようになってきた野菜です。
今回はこのズッキーニの見分け方・選び方をただ解説するのではなく、鮮度のいいものと悪いものでどのような差があるのかを、実際に写真付きで並べて比較しながら詳しく解説します。
ズッキーニはハウス栽培で通年栽培されています。おいしい時期は6月から8月ごろです。おもな産地は長野と宮崎で、夏は長野の冷涼地で栽培されたものが、秋から翌春にかけては宮崎でハウス栽培されたものが多く出回ります。この2大産地に続いて群馬や茨城、千葉でも多く栽培されています。
ズッキーニは濃い緑色で、表面につやのあるものが良品です。
ズッキーニの鮮度のいいものは表面がなめらかです。
鮮度が落ちてくると水分が抜けて、このように所々にくぼみが見られるようになります。
並べてみるとこんな感じです。左は表面がなめらかなズッキーニで、右は表面が凸凹してきたズッキーニです。並べると違いがよくわかるかと思います。
ズッキーニは比較的太さが均一なものがいいです。
ズッキーニは大きすぎるものは成長のし過ぎで味が落ちるので、避けたほうがいいです。
ズッキーニはへたの切り口がみずみずしいものを選びましょう。
鮮度が落ちて乾燥してくると、このように乾いてみずみずしさもなくなり、しぼんだような状態になります。
並べるとこんな感じです。左は断面のみずみずしいズッキーニで、右は断面がしぼんだズッキーニです。このように見た目にもかなり違いがあるのがわかるかと思います。
へたの反対側のお尻部分もしなびていないものがいいです。
ズッキーニは手に取ってみて、見た目よりも重みを感じるものを選びましょう。同じ大きさのものがあれば、より重たいほうを選ぶといいです。
触ってみてハリがしっかりとあり、十分な固さのあるものがいいです。固いものは手で曲げようとしても全然まがりません。
鮮度が落ちて水分が抜けてくるとハリがなくなり、柔らかくなってきます。柔らかくなってくると手で持って曲げようとすると少しぐねっとします。
並べるとこんな感じです。左はハリがあって固いズッキーニで、右は柔らかくなったズッキーニです。触ったときの固さや曲げてみたときの固さにだいぶ差が出てきます。
ズッキーニは通常丸ごと売られていることが多いので、購入前にカットした果肉の断面を見ることはできません。ただ購入後にカットしたときに、カットした断面でその鮮度を見ることもできます。
ズッキーニのカットした断面は白くてきれいなものがいいです。鮮度が落ちてくるとこのようにすこし黄色みがかってきます。こうなると苦みや酸味が出てくるのであまりおいしくはありません。
並べるとこんな感じです。左はカットした果肉断面の奇麗なズッキーニで、右は黄色がかった果肉断面のズッキーニです。並べると色味の違いがよくわかるかと思います。
また以下ではズッキーニの見分け方・選び方を動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
おいしいズッキーニを買ってきても腐らせてしまっては元も子もありません。そこでズッキーニの保存方法についても紹介します。ズッキーニは新聞で包んでからポリ袋に入れ、軽く口をしめて冷蔵庫の野菜室に保存します。これで3週間は持ちます。
ほかにも炒めてから冷まし、冷凍用保存袋に入れて冷凍保存してもいいです。冷凍保存なら1か月は持ちます。くわしくはズッキーニの保存方法が本当に効果があるのかを検証してみたら驚きの結果に!で解説しています。
最後にズッキーニを見分ける際に、チェックするポイントをまとめてみます。まずはズッキーニの色が濃い緑でハリがあるもの、太さは比較的均一なもの、大きすぎないものを選びましょう。乾燥しやすいのでへたの切り口がみずみずしいもの、反対側もしなびていないものがいいです。
また手に取ってみて見た目よりも重みのあるものや、しっかりとハリのがあって固いものも良品です。