HOME > 料理の便利グッズが本当に使えるかを検証 > ダイソーのアルミアイスクリームスプーンって使えないの?固いアイスが本当にすくいやすいのか検証してみた!
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ダイソーの店内で「アルミアイスクリームスプーン」という商品を発見。こちらの商品はアイスがじんわりと溶けて固いアイスでもすくいやすくなるそうです。
ただ本当にすくいやすいのかどうか気になったので、実際にこちらのスプーンと通常のステンレスのスプーンで固いカップアイスをすくってみて、どのくらい違いがあるのかを検証してみることにします。
まずはこちらの商品の価格です。価格は110円(税込)でした。ダイソーで売られている一般的な商品の価格になります。

つぎにこちらの商品を見ていきます。パッケージにはアイスが溶けてすくいやすいと記載されています。

アルミニウムといえば熱伝導率が高くて、すぐに熱が伝わります。熱伝導率は鉄の約3倍、スプーンでよく使われるステンレスだと約14倍も違います。
つまりそれだけ熱がすぐに伝わるので体温が早くスプーンに伝わり、その熱で固いアイスも早く溶け、スプーンがアイスにすっと入りやすくなってすくいやすくなるわけです。
パッケージの裏面には使用上の注意が記載されています。

ちなみにこちらの商品を取り出してみるとこんな感じです。

固さは手で曲げようとしても簡単には曲がらなくて結構固いです。強度はしっかりあるようです。

比較で使うステンレス製のスプーンはこちらです。

それでは実際にそれぞれ使ってみてどのくらい違うのかを確かめてみることにします。今回はこちらのカップアイスで試してみます。冷凍庫から取り出したばかりでカチカチの状態で試しまた。

まずは通常のステンレス製のスプーンでやってみます。
アイスをすくってみたところ、最初の入りもアイスの表面が固くて力がいり、スプーンを入れていく際も中も固いのでやや力を入れてすくっていきました。

すくった状態で持っていても持っている部分はそんなに冷たさは伝わってきません。このまま持った状態で1分ほどしてようやくアイスも下の部分がすこし溶けてきました。

熱が伝わりにくいので、すくったアイスが溶けるのにも時間がかかるようです。
次はアルミアイスクリームスプーンを使ってみます。アイスをすくってみたところ、こちらは最初の入りも少し柔らかくなっていて入りやすくて、スプーンを入れていく際も中のスプーンの入りも割とすっと入っていきます。

すくった状態で持っていても10秒ほどたつと持っている部分にまで冷たさが徐々に伝わってきて、熱伝導率の高さが伺えます。

逆に言うと体温もすぐにスプーンの先に伝わりやすいので、その熱でアイスも溶け、すくいやすいのだと思います。こちらは30秒ほど持ち続けるとこのようにアイスの底がかなり溶けてきました。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、合わせて参考にしてみてください。
2つを使ってみましたが、正直そんなに期待はしていなかったのですが、アルミの方でここまでわかりやすく違いが出たのは驚きでした。
ステンレス製の方はアイスが固くてすくうのにやや力が必用でしたが、ただこれは逆に言うと熱が伝わりにくくて溶けにくいので、柔らかいアイスなどでなるべく体温で溶けないようにしたい場合にはむしろステンレス製のスプーンの方がむいているとも言えます。
固めのアイスにはアルミアイスクリームスプーンで、柔らかめのアイスにはステンレス製のスプーンでと、アイスの種類によって使い分けるのもいいのではないでしょうか。