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バジル・バジリコは甘い香りとほのかな苦味が特徴、乾燥葉と生の葉の違いも解説



バジルのホール


はじめに



バジルといえば甘い香りやほのかな苦味が特徴ですが、今回は生のバジルの葉や乾燥したバジルの葉の香りや味の特徴や違いについても詳しく見ていきます。まずはバジルの原産地や名前の由来について見ていき、味や香りの特徴を見ていきます。

さらにオイルやお酢にバジルの香りをうつして使う方法や、バジルの効果・効能、購入方法などについても解説します。






バジルの紹介



バジルの原産地

バジルの原産地はインドで、日本のしその仲間です。草丈は20〜70cmになります。


w バジルの葉その1

バジルの名前の由来

バジルの名前はギリシアの王様(バレジウム)から来た説と、見た目が龍に似ていることから怪龍(バシリスク)から来た説などがあります。

特徴解説
学名Ocimum basilicum
名称バジル(英)、バジリコ(伊)、めぼうき(日本)
原産地インド、熱帯アジア
種類しそ科の1年草
語源ギリシャ語の王様(バレジウム)、伝説の怪竜(バシリスク)など
日本に来た時期江戸時代
草丈20〜70cm



バジルの種類



バジルは栽培しやすいことから、その変種もたくさん存在します。多いのは緑の葉に白い花を咲かせるスイートバジルと呼ばれる種類です。他にも赤紫の葉に淡いピンク色の花を咲かせるダークオパールといった種類もあります。

香りもレモンに似た香りのするレモンバジルや、シナモンに似た香りのシナモンバジル、ミントの香りに似たホーリーバジルなどといった種類もあります。



バジルの味や香りの特徴



バジルの香りの特徴

バジルは甘みのあるさわやかな香りが特徴で、香り成分のリナロールには鎮静効果があります。生のバジルの葉は手でちぎるとより香りが出ます。


バジルの味の特徴

バジルの葉は噛んでみてもそれほど刺激的ではなく、ほのかな苦味が特徴です。



乾燥させたバジルの味や香りの特徴



バジルは乾燥して荒く粉砕されたものも香辛料コーナーなどでよく見かけます。バジルは生の葉だとメチルシャビコールの甘い香りが強いですが、乾燥させると甘さは減り、代わりにシソの葉のような香りが強くなります。ただしすりつぶした時にはほのかに甘さが香ります。

バジルの粉末の画像



バジルの料理での効果・効能



香り付けにつかう

バジルはその香りをいかして料理の香り付けにも使われます。料理にバジルの香りがプラスされることで風味が増します。バジルの香りはトマトにもよく合うのでトマト料理でもよくつかわれます。バジルの使い方やよく合う料理についてはバジル・バジリコの使い方と料理のレシピを紹介でも詳しく解説しています。





生のバジルの葉を使ったレシピ



トマトとモッツァレラチーズとバジルのカプレーゼ

トマトとモッツァレラチーズとバジルのカプレーゼ

バジルの葉の香りをいかしたレシピをいくつか紹介します。まずはトマトとモッツァレラチーズとバジルのカプレーゼです。使う材料は以下の通りです。

レシピ(2〜3人前)
  • トマト … 2個
  • モッツァレラチーズ … 1個
  • バジルの葉 … 8枚
  • 塩 … 小さじ1/2
  • 胡椒 … 適量
  • オリーブオイル … 大さじ2

まずはバジルの葉を茎からちぎり、さっと水洗いしてキッチンペーパーで水けをふき取ります。

トマトとモッツァレラチーズは、それぞれ7mmほどの厚さに輪切りにします。

トマトを輪切りにする

さらにトマト、モッツァレラチーズ、バジルの葉の順に重ね、上から塩とこしょうをふりかけます。

食べる直前にオリーブオイルを上からかければ出来上がりです。


鶏のバジルレモン炒め

鶏のバジルレモン炒め

つぎに鶏のバジルレモン炒めを紹介します。使う材料は以下の通りです。

レシピ(2〜3人前)
  • 鶏もも肉 … 2枚(500g)
  • 塩 … 小さじ2
  • レモン … 1個
  • バジルの葉 … 20枚
  • サラダ油 … 大さじ1

まずは鶏もも肉を一口サイズにカットして塩をふっておきます。レモンはくし形に切ります。

カットした鶏もも肉に塩を振る

フライパンにサラダ油をひいて火にかけ、鶏もも肉を加えて炒めます。

鶏もも肉を炒める

鶏もも肉にほぼ火が通ったらいったん火を止め、キッチンペーパーで余分な脂をふき取ります。

レモンを絞りながら加え、炒め合わせます。

レモンを加えて炒める

火を止める直前でバジルの葉を加え、しんなりしてきたら火を止め、皿に盛って出来上がりです。 バジルを加えて炒める



オイルにバジルの香りを移して使う



バジルオイルの作り方と使い方

バジルの香りの元である精油成分は、油に溶け出しやすいので、オイルにつけて香りをうつしておくことで、バジルの香りのついたオイルを使うことができます。

作り方はまずは煮沸消毒して乾かしておいた容器を用意し、洗って水けをきって乾かしたバジルの葉を手でもんで、香りを出してから容器に入れます。その上からオリーブオイルを入れて蓋をします。

バジルの葉をオイルに漬ける

1日に1回は容器をふって、全体になじむようにして、2週間ほど置いておきます。あとはバジルの葉を取り出して、煮沸消毒しておいた別の容器にこし入れたら完成です。バジルオイルはサラダやピザ、パスタ、まりね、焼き肉、焼き魚などに使えます。1〜2週間ほどで使い切るようにしましょう。

バジルオイルからバジルの葉を取り出す


バジルオイルパスタ

バジルオイルパスタ

バジルオイルを使った簡単バジルオイルパスタの作り方を紹介します。使う材料は以下の通りです。

レシピ(1人前)
  • パスタ … 100g
    • ゆで汁 … 1リットル
    • 塩 … 大さじ1
  • バジルオイル … 大さじ2
  • にんにく … 1片
  • 塩・こしょう … 少々
  • 乾燥パセリ … 適量

まずはパスタを茹でます。ゆで汁1リットルに塩大さじ1です。にんにくも薄切りにしておきます。

フライパンにバジルオイルを入れ、にんにくの薄切りを加えて弱火で加熱し、きつね色になってきたら火を止めます。

パスタを加えてよく合え、塩こしょうで味を調整したら皿に盛り付け、乾燥パセリをちらして完成です。バジルオイルのその他の料理での使い方や保存方法などについては香り立つ簡単自家製バジルオイルの作り方、バジルオイルを使ったレシピも紹介で詳しく解説しています。



お酢にバジルの香りを移して使う



バジルビネガーの作り方と使い方

バジルをはじめとしたハーブの呈味成分(味を感じさせる原因となる成分)はお酢にもよく溶けだしやすいので、お酢に味や香りを移して使ってもいいです。分量はバジルの葉5枚ほどに対してお酢は150佞曚匹任后

バジルの葉をお酢につける

作り方はバジルオイルの場合と同様煮沸消毒しておいた容器を用意し、洗って水けをきったバジルの葉を手でもんで香りを出します。それを容器に入れて食酢を加えて蓋をして、直射日光の当たらない場所で1週間ほど置いておきます。その際1日一回は容器をふるようにします。あとはバジルの葉を取り出し、別の煮沸消毒しておいた容器にこし入れて完成です。バジルビネガーは2〜3ヶ月は保存ができます。

バジルの葉を取り出す


ふたや容器は金属製以外のものを

バジルビネガーを作る際は金属製の容器や蓋の物は避けた方がいいです。金属製だとお酢に含まれる酸によりさびやすく、また酸と反応して味が変わってしまう恐れもあります。


バジルビネガーを使ったドレッシング

バジルビネガーを使ったドレッシングの作り方を紹介します。まずは材料であるバジルビネガー、塩、こしょう、マスタードをボールに入れてよく混ぜます。次にサラダ油をボールの端から少しずつ垂らしながら泡だて器でよく混ぜ合わせたら完成です。

フレンチドレッシング

バジルビネガーのその他の活用法については風味豊かな簡単自家製バジルビネガーの作り方、ビネガーを使ったレシピも紹介でも詳しく解説しています。

レシピ
  • バジルビネガー … 1/4カップ
  • 塩 … 小さじ1/2
  • こしょう … 少々
  • マスタード … 大さじ1
  • サラダ油 … 大さじ1



バジルの効果・効能



鎮静効果

バジルには香り成分のリナロールが含まれており、リナロールには鎮静効果があります。


胃腸の働きをよくする

他にもバジルに含まれる精油成分であるリナロール、オイゲノール、カンファーには胃腸の働きをよくして、食欲を増進させる効果があります。このほか鎮痛、抗菌、防虫効果などもあります。


ストレスによる疲労にも

バジルはストレスによる疲労にも効果があります。


鎮痙(ちんけい)作用

バジルの主成分であるメチルチャビコールには鎮痙作用があり、胃の痛みや月経痛、痙攣性の咳などを鎮める効果があります。



バジルの歴史や伝承



バジルの世界の伝承

バジルの歴史は古く、インドノヒンドゥー今日ではクリシュナ神やヴィシュヌ神にささげられる食物トルシとして利用されてきました。またイタリアでは求愛のシンボルとして親しまれ、現在でも求婚の際にバジルの葉を髪にさしてプロポーズを行う慣習が残っています。またイタリヤやフランスでは虫よけとしても利用され、窓辺にバジルを植えた鉢を置いていたりもします。

キリスト教ではキリスト復活の際にバジルの葉が周囲に生えていたといわれていて、ギリシャ正教の教会では今でも祭壇の下にバジルの入ったツボを置いているそうです。

バジルの葉


日本での歴史

バジルが日本に入ってきたのは江戸時代からで、当初は漢方薬として使われていました。バジルの種子を水に浸すと、水分を吸収してゼリー状になることから、それを利用して目のごみをとるのに使われていたため、そこからめぼうきとも呼ばれていました。

バジルというのはイギリス読みで、イタリアではバジリコと呼ばれています。こちらも日本になじみの深い呼び方です。



バジルを購入するなら



バジルの葉はスーパーの野菜コーナーなどでよく見かけますが、取り扱っていない場合もよくあります。バジルの葉を乾燥させて荒く粉砕したものなら香辛料コーナーなどで、他の香辛料と同様、小型の瓶詰めの商品などがよく置いてあります。

乾燥葉ならマコーミックやGABAN、S&Bなどが有名です。マコーミックはアメリカ最大のスパイスメーカーで、GABANは日本のハウス食品のブランドです。S&Bはヱスビー食品のブランドです。ネットから購入することもできます。以下にリンクを掲載しておきます。

バジルの商品一覧


※参考書籍
スパイスのサイエンス スパイスを科学で使いこなす!
はじめてのハーブ手帳
農家が教える野菜の収穫・保存・料理
もっとからだにおいしい 野菜の便利帳
もっとおいしくながーく安心食品の保存テク
新版食材図鑑 生鮮食材篇
季節と香りを楽しむはじめてのハーブ
ハーブ&スパイス大事典
スパイス&ハーブ料理の発想と組み立て
最新!アロマセラピーのすべてがわかる本
もっと暮らしに毎日のハーブ使いこなしレッスン



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最終更新日 2019/09/30






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